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【競輪】2024年全プロ記念競輪~in高知~注目選手をパワプロ風に紹介してみた

どうもゲンコツでございます

日本ダービーやSGボートレースオールスターというビッグレースのの裏で、
競輪は何をやっているかというと、そうです、恒例の「全プロ記念競輪」が高知競輪場で明日5/25(土)、26(日)の二日間行われます

☆全プロ記念なんて競輪ファン以外知らない現実

正直たまに偉そうに(笑)競輪記事を書くことになった私でもこの開催についてピンと来ていません(苦笑)
その理由は私の中で5つあります

1.他の公営ギャンブルとデカいレースが被る

先にも触れましたが、競馬は日本ダービーという上半期のGⅠで最も売上金額が高く、有馬記念に並ぶGⅠの中のGⅠです
スポーツ新聞でも連日1面になりますし、普段は馬券を買わない人でもダービーと有馬記念は買っておくかという人もいるほど盛り上がります

一国の宰相よりもダービーオーナーになるのが難しいという有名な言葉もある程で、
馬主だけでなく、もちろん騎手、調教師、厩務員、そして競馬ファンもダービーは燃えます

さらにボートレースはかつての笹川賞、いまはボートレースオールスター(SG)が行われ、
このレースもボートレースの中では歴史が古く(そりゃ競艇の元締め日本財団の笹川会長から命名されてますからね)、
基本ファン投票で出場選手が決まりますので、選手もファンも燃えないはずがありません‼

競輪はその2つに挟まれた状態で全プロ記念競輪が行われますので、どうしても注目度が低くなってしまいますし、
競輪ファンでさえ、競馬やボートに浮気するのはしょうがありません

2.全プロの意味が伝わりにくい

そもそも全プロ記念競輪ってどんなレースかというと、これがなかなか説明しづらいんです

まず正式名称を説明しなければいけません
正式名称は「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(通称:全プロ記念)」です

実は5/27(月)に競輪選手が自転車競技で争う「全日本プロ選手権自転車競技大会(通称:全プロ大会)」が高知競輪場で行われるのですが、
この大会はプロの競輪選手が普段私たちがよく目にする9車の競輪ではなく、
五輪でも採用されている自転車競技(1㎞タイムトライアル、個人・チームスプリント、ケイリン、4㎞個人・チームパーシュート)
以上6つの競技をプロの競輪選手同士で競います

しかしここで優勝したからといって五輪代表には選ばれません
そうです、まだアマチュア選手と戦っていません‼
全日本自転車競技選手権でアマチュア選手と戦ったうえで、五輪代表が決まります
※ちなみにこの大会は全日本アマ大会が吸収された扱いとなっています

3.全プロ記念競輪は昔から開催されていたわけではない

全プロ記念競輪は全プロ大会でせっかく実力のある競輪選手が一堂に集うのだから、
競輪開催を行おうということで開催当初から始められたわけではありません

前身は競輪グランプリが直前で中止になった代替開催がきっかけです
しかし、寛仁親王牌の出場やシード争いに関わる大事な大会を控えているのに競輪なんてやっている場合ではないのか、
1日間開催とはいえそれが3年で終了しました

その後復活したのが阪神淡路大震災の復興支援レース(1日のみの開催)からで、
いまの形(2日間)の開催になったのは2005年からと意外と歴史は浅いのです

いくら選手にとって大事な大会とはいえ、競輪は車券購入がなければ運営できませんので、
私みたいな競輪や自転車競技に精通していないファンは、もっと早くから行えば良かったのにと思ってしまいます


4.昔はこの大会で優勝しても意味がなかった

実は全プロ大会は、プロとアマの垣根があった時代は優勝すると五輪代表だったのですが、
垣根がなくなってからは全日本自転車競技選手権で結果を残さないと五輪代表にはなれませんので、
まず五輪を目指す競輪選手にはこの大会に出場する意味がないですし、
あと五輪を目指さない競輪選手はこの大会についてどう思っているのか気になります

プロの競輪選手が専門外の自転車競技をやってみたという扱いではマズイということで、
この大会や全プロ記念競輪で好成績だった選手を、寛仁親王牌への出場権やシード権を与えることになりました

これで9人で走る漢字の競輪にまだ慣れていない五輪出場を目指す若手選手にもGⅠに出場できるチャンスが一気に広がり、
競輪と自転車競技の両立への敷地が整ったように思えますが、
競輪が他の公営ギャンブルと差別化できるのがアスリートとしての側面と五輪出場して金メダルを狙えることですので、
これは売上を増やすというよりも、競輪に対するイメージ向上や選手を目指す層を増やすには非常に重要なことだと思うのです


5.出場資格等が複雑なのに、優勝賞金が驚くほど安い‼


全プロ記念競輪の出場資格が以下の通りです

【全プロ記念選考条件】※開催時S級在籍
(1) 全プロ大会に出場する、S級S班在籍者
(2) 全プロ大会に出場する、選考期間内に2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班)
(3) (1)(2)で既に選抜された者を除く全プロ大会に出場する、選考期間内のて平均競走得点上位者
※選考期間は2023年9月~2024年2月

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d553a83af7f11652ee28d30cf0d48d419f5a6b9

簡単に説明しますと、まず全プロ大会に出場できないと全プロ記念競輪には出走できません‼

大会名からして当然なのですが、では全プロ大会に出場するためには、
昨年秋に各地区で行われる「地区プロ大会」に出場して上位に入らないと出場できないのです

あまり自転車競技を知らないとこの時点で訳が分からなくて脱落してしまうでしょう(私も脱落しそうです(苦笑))

さらに全プロ記念競輪の番組がややこしいんです‼

選考順位で出られるレースが違う

要するにいつもの競輪の開催とは違い、初日の結果は関係なく選考順位で最終日の出場できるレースが決まっています
メインレースはスーパープロピストレーサー(SPR)賞ですが、まずは選考順位1~27位に入らないと出場さえできません

ちなみに出場するだけでも厳しい選考基準があるSPR賞の優勝賞金は
たった286万円です

私は最初その賞金を知った時は目を疑いました...
2日間しかないとはいえ、これだけ実力がある選手が集まってこの金額とは...
3日間開催のサマーナイトフェスティバル(GⅡ)の優勝賞金が1,500万円ですから、
寛仁親王牌に確実に出場できて、自転車競技が苦手な選手にとってこの大会の意味って何でしょうね

※ちなみにこの開催にはSSで現役最強競輪選手の古性優作選手(大阪)は、
地区プロ大会に出場してませんので参加できませんが、
実は昨年のSPR賞優勝者は古性選手です、しかも脇本選手とはラインが別なのに優勝するなんて、
本当にいつでも手を抜かないとんでもない選手です


☆全プロ記念競輪の狙い方

これまでは非常にややこしく、馴染めないこの開催の説明をしましたが、
やはり競輪ファンが気になるのは、この開催でどの選手を狙えばいいのかということです

わたしの中では以下のことを考えて車券を買おうと思っています

1.寛仁親王牌に出場資格がありそうな選手のやる気具合

この大会はとにかく賞金が安いですから、すでに寛仁親王牌に出場資格のある選手にとってどこまでやる気があるのでしょうか

またあと2週間後に高松宮記念競輪(GⅠ)が行われますので、
本業の競輪で稼いでる選手にとって、どう考えてもこの開催より高松宮記念競輪の方を調子をピークに持っていきたいはずです

2.積極的に駆ける若手先行選手の番手に大チャンス‼

自転車競技が好成績で出場できた選手は、この開催や大会で好成績を残し、GⅠ寛仁親王牌を有利に戦いたいと思っているはずですが、
やはり競輪でも強くないと、ここで結果を出すのは非常に厳しいです

過去のSPR賞の優勝者を調べても、漢字の競輪でも強い選手じゃないと勝てません

競輪では足りない若手の先行選手にとって、ここは積極的に仕掛けることになりますので、
もしバックを取ることができれば、その番手選手が満を持して直線で抜け出して優勝に近づきます

ちなみに今年は直線が長い500バンクの高知競輪場で開催されますので、
余計に番手選手の差しが決まりやすくなるでしょう

3.ブロックや競りをやる選手が少ないので、捲る選手が有利

何度も書きますが、この開催は賞金が少ないです
ここで相手のラインを必死にブロックしたり、強い先行選手の番手を取り合ったりして落車したら、
2週間後の賞金の高いGⅠ高松宮記念競輪で調子を落としたり、出場できなくなったら意味がありません

そうなると後方で脚を溜める選手が非常に有利になります‼

高知競輪場は500バンクですので、仕掛けどころも遅く、カントが緩いコースで捲りづらいですが、
まだ9車に慣れていない若手先行選手同士で争うこともありそうですので、
やはり捲る選手は有利ではないでしょうか


お待たせしました、全プロ記念競輪の注目選手を紹介します

SPR賞出場権のある注目選手は、北井祐樹選手(神奈川)です

GⅠ決勝戦でも先行して結果を出す北井選手

この選手は徹底先行の選手なのですが、全日本選抜競輪決勝戦で先行しても3着に粘れる先行力は日本一です‼
今年は高知で行われますので、どの選手も仕掛けるのが遅くなるようだと、
むしろ北井選手が残る展開になってしまうのではないでしょうか

その番手を走れる選手が非常に有利というわけですが、郡司選手なのか深谷選手なのか、それとも2日連続慎太郎選手なのか楽しみです

SPR賞出場権のない注目選手は、取鳥雄吾選手(岡山)です

今年のウィナーズカップで初めて失格をしてしまった取鳥選手

最近特別競輪で仕掛けることさえできず惨敗することが増えていますが、
ブロックとかないこの大会なら、基本安全な競走をする選手ですので、気持ちよく仕掛けられると思うのです

ちなみに500バンクが得意ですので、より今開催の活躍は期待できます


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今後も競馬だけでなく、競輪記事も書いていきますので、
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