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第85回菊花賞~追切チェック~

どうもゲンコツでございます

先週は秋華賞、府中牝馬S、南部杯の大きなレースで人気馬の追切が不安な馬が続出!
さらに週末に春のGⅠで活躍したジャスティンミラノが屈腱炎、ジャンタルマンタルが熱発で、
予定のレースを出走回避となってしまいました

そんな不穏な空気を感じ、春のGⅠで激走した馬たちを軽視したところ、
秋華賞は輸送を克服したチェルヴィニアが1着、追切調整が狂ったステレンボッシュが3着、
そして追切タイムが出走するたびに遅くなり、ズブさを感じたボンドガールが2着と、
調教を重視する自分にとってこれは辛い結果となりました

その翌日の府中牝馬S、追切さえ動いてなかったマスクトディーヴァはともかく、
脚部不安と夏負けで調整が遅れたブレイディヴェーグも、
いくら追切が動いても斤量も他馬と2㎏増なら無理をさせないと思い低評価にしましたが、
新馬戦はダメな宮田厩舎でも、天栄と連携を取れば古馬ならしっかり仕上げられるようで、
しかもルメール騎手が騎乗なら全く問題はなかったのでしょう

使い詰めできない3歳でもローズS、エリザベス女王杯での走りは、
リバティアイランドに引けを取らないのは言うまでもありませんが、
前日のオクトーバーSで長期休養馬が何頭も出走しましたが、
明らかにここは試走という追切とレース内容が私が知っている競馬なのでしょうが、
ブレイディヴェーグはそんなモブのような馬ではないと、ノーザンファームの本気だったのでしょう

ここまでうまく結果を出せず背水の陣モリアーナの追切がさらに動き、
復活するならココだと思いましたが、高速馬場に全く対応できずに惨敗...

追切でどの馬も好調さを感じない中、ブレイディヴェーグに引けを取らないキレ味を披露したことで、
ジョーカーとして取り上げた10番人気シンティレーションが2着に激走し、
同じロードカナロア産駒、しかも上がりはブレイディヴェーグと同じ32.8秒だったことで、
なんでこの2頭の馬連ワイドを買わなかったのか天を仰ぎました(馬連6,790円、ワイド1,910円)

南部杯連覇を狙うレモンポップも月曜にデビューしたデンクマールに調教で遅れ、
関係者がまだ70点のデキだとコメントがありましたが、
レモンポップのこれまでの追切自体が地味なのと、元々デンクマールの素質が高いこと、
そして何よりレースで逃げてばっかりで交わすことを忘れているだけだと思いましたので、
さすがにレモンポップの連覇で、先行馬がバテて差し馬が2、3着だと予想しましたが、
最後までハナを叩こうとしたペプチドナイルがしぶとく食らいつき、
ゴール前に何とか振り切るという辛勝で、
これは本当にデキが悪かったんだなと思い知らされました

この2日間でGⅠや重賞を追切だけで判断するのは本当に厳しい時代だと感じました

noteを始めてから追切の記事で💖をいただくことが多いものですから、
感謝の気持ちと1週前追切の重要さを広めるために、この秋からGⅠ限定で1週前追切記事を書き始めましたが、
今回菊花賞の1週前追切記事を自重させていただきました

3日間開催と仕事で疲労がハンパなかったのと、
火曜から読める〇ャロップが水曜となって最終追切と被ることが理由ですが、
厩舎関係者の尽力だけでなく、一流の競走馬は走る能力だけでなく回復力も優れていれば、
1週前追切と最終追切を分けるのではなく、まとめた方がよりわかりやすいのではないかということで、
菊花賞以降からは、木~金のみの追切記事に戻ります

それでは第85回菊花賞の追切チェックを行いますので、今回もよろしくお願いします



【追切チェックの評価マーク】

・高評価☆ ・危険★ ・急上昇☆彡 ・評価難☆★

※この評価は「あくまで」追切での評価であり、
他の適性次第で凡走する恐れがあり、その場合は各馬の説明でなるべく触れております

追切場所・追切表現の表記

・栗W:栗東Cウッドチップコース
・美W:美浦Dウッドチップコース
・栗坂/美坂:栗東/美浦坂路コース
・栗P/美P:栗東/美浦ポリトラックコース
・栗芝/美芝:栗東/美浦芝コース
・単:単走、2/3:2頭/3頭、併:併せ馬
・内/中/外:併せ馬での馬の位置
・前:併走馬相手に先行する、併:ずっと併走、追:併走馬相手に追走する
・先/入/遅:先着/併入/遅れ
・也:馬なり、杯:一杯、強:強め、直線追:直線で追われる
・全体タイム/上がり3ハロン/上がり1ハロン:全T/3F/1F

【人気馬】

☆★ダノンデサイル

前走ダービー1着からの参戦でちょっと心配になりますが、
9/11から始動して順調に追切を重ね、2週連続栗Wでとんでもないタイムを出していますが、
2週前は馬なり、1週前は一杯でも同じタイム、
今週は栗坂で馬なりで気合全面に出ているのをなんとかなだめて流したのを見ると、
カラダは成長して馬体増でも大丈夫ですが、休み明けで気性面が不安に感じます

あとは馬もコースもすべてを手の内に入れているノリさんがうまくコントロールできるのでしょうか


☆彡アーバンシック

近年の関東馬の菊花賞成績がとてつもなく、3年連続勝利、さらに昨年は1~3着独占と、
輸送もありながらもこの活躍っぷりは、関東馬の調整法が合っているのかなとさえ思ってしまいます

アーバンシックは平日は美W、土日は美坂で乗り込まれ、まさに関東馬が好走する追切パターン
前走完勝だったセントライト記念を一叩きされ、追切タイムもさらに良くなっており、
しかも今週は3頭併せの真ん中で、馬なりでもより負荷を掛けています

ひと夏を超えてさらに成長していることは間違いなく、
馬自身だけでなく、セントライト記念前から石神騎手が調教に乗っていることで気性面も良くなったのでしょう

さらにルメール騎手がヘデントールではなくこの馬に騎乗することからも、
1人気になるのもしょうがないと思うぐらいのデキだと思います

あとは血統面でダービーでは崩れてしまった距離延長は大丈夫なのかというところです


★メイショウタバル

この馬は栗坂はお散歩みたいなタイムですので、追切は栗Wでしかやっていないようなものです

屈腱炎でも復活し、今年の天皇賞春を勝ったテーオーロイヤルは、
復帰後は栗Wだけで乗り込まれ、栗坂でもやるようになってから一気に調子が上がりましたので、
今のままではGⅠだと厳しいと思いますので、早く坂路調教できるような気性になってほしいです


【ゲンコツの個人的に気になる馬】

★コスモキュランダ

クラシックで活躍した関東馬は注目しなければいけませんが、
この馬は元々レースでも追切でもキレるタイプではありませんし、
レースでも早仕掛けで押し切るようなレースをしますので、
大雨で馬場が重くなるか、余程のスタミナがないと、
鞍上の騎乗スタイルからも距離延長のここで好走するのは難しいと思います


☆ヘデントール

前走このレース好相性の新潟芝2200mの日本海Sを勝ってからの参戦で、
さらに関東馬ですので注目しなければいけませんが、
9/28から始動して順調に乗り込まれ、平日は美W、土日は美坂で乗り込まれる好走調教パターン

ただ、追切でもレースでもキレるタイプではなく、レースの流れが遅いと自ら動いた方がいいタイプ
あまりにもルメール騎手向きで、溜める乗り方をしたい戸崎騎手は対応できるのでしょうか


☆ピースワンデュック

前走このレース好相性の新潟芝2200mの阿賀野川Sを勝ってからの参戦で、
さらに関東馬ですので注目しなければいけませんが、
9/28から始動して順調に乗り込まれ、平日は美W、土日は美坂で乗り込まれる好走調教パターンです

前走は勝ったこと以上に折り合いの悪さを出したことで、
今週は美W/単/也、体質、気性でまだ不安があるのかなと思う反面、
ヘデントールよりも追切でもレースでもキレ味がありますので、
もし内でしっかり脚を溜められたら、直線でとんでもない脚を使いそうです

ヨシトミ先生は菊花賞の経験が少ないですが、内枠ならやることはやってくれるはずです


☆アドマイヤテラ

関西馬も関東馬にやられっぱなしはマズいです
リベンジするカギは長距離でこその友道厩舎がどれだけやれるかでしょう

2週前も1週前の栗Wで併走馬に遅れましたが、この馬の追切は遅れますので気にする必要はありません

今週は芝コースで同じく菊花賞に出走するメリオーレムと馬なり併走で流しましたが、
これも友道厩舎の追切パターンですので気にする必要もありません

京都新聞杯は本当にかわいそうな展開でも4着に来ただけに、距離延長、京都コースなら要警戒でしょう


☆彡ビサンチンドリーム

体質が弱い馬ですので毎回追切が軽く、しかも馬自身もレースに前向きではありません
そんな馬がよくきさらぎ賞を勝てたなと思いますが、それだけ京都外回りコースが合うのでしょう

ひと夏超えて神戸新聞杯の1週前栗W/2併内/也/先、しかも好タイムを叩き出し、
別馬のような追切で期待したものの、左回りと前残り展開に泣きました

今回も順調に1週前栗Wで一杯に追われ併入、
今週の栗坂は上がりは掛かったものの、併走馬に先着、全体T自己ベスト、
さらに馬に走る気が出てきたのなら、京都外回りコースなら要注意です‼


☆彡ミスタージーティ

レースではズブい、気性が悪くて追切でも力を抜けない、非常に扱いづらい馬でも、
それでもクラシック参戦したのですから、かなり高い素質があります

前走ダービー以来の神戸新聞杯は、追切からも完全に一叩きといった調整でしたが、
今回栗Wでの1週前追切でガラッと動きが変わりました‼

今週の栗坂でも折り合って馬なりで併走馬に先着し、間違いなく今までで一番追切が良かったです

昨年惜しい4着だったリビアングラスがあれ以来ガタガタになっただけに、
このレースに賭ける想いが強い、矢作厩舎のリベンジに期待したいところです


【まとめ】

関東馬はアーバンシックを中心に、ヘデントールとピースワンデュックの勢いも怖いものの、
いまの条件戦は3歳馬に非常に有利な条件になっていますので、
私は無理して使って結果の出なかった関西馬のクラシック出走馬の巻き返しが怖いです


今回もご覧いただきありがとうございます
それでは次回の記事でまたお会いしましょう


みんなでいい週末を迎えられますように‼

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