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第39回マイルCS総括

どうもゲンコツでございます

マイルCSの予想記事はコチラをご覧ください

ウマニティの予想はコチラをご覧ください

【高評価馬】 ソウルラッシュ 2着
【ジョーカー】ダノンスコーピオン 13着
【危険馬】  シュネルマイスター 7着


☆シンデレラガール・ナミュール

直線で馬群を捌くソウルラッシュ、それを操るモレイラマジックに大興奮し、
今年は不利を受けずに追い込んでくるジャスティンカフェを見て、
久しぶりにデカい馬券を取れると思った瞬間、

外からなんでナミュールが...
あの不利を受け続けて不運な無冠の女王ナミュールが...
ハービンジャーなのに荒れ馬場が苦手なナミュールが...
もう早熟なのではと皆が諦め半分だったナミュールが...
レース間隔を詰めると力を出せないナミュールが...
京都開催だと牝馬は勝てないと言われたマイルCSでナミュールが...

春は散々な成績だった高野厩舎陣営は、それでも諦めずにソフト追切を徹底しました
とにかくテンションを上げずに折り合いに専念しながらも、
ゴール前は仕掛けて馬に覚えさせることを繰り返しました

しかし枠順は大外枠になってしまい、
いくら折り合いが大丈夫でも、ペースが遅ければ不利です
さらにナミュールには悲劇が襲い掛かります
当日鞍上のムーア騎手が負傷のため、急遽藤岡康太騎手に乗り替わることに

私はナミュールについて、モレイラ騎手からムーア騎手に乗り替わることが非常に危ないと書きました
私のイメージ的に常にロスなく立ち回ろうとするムーア騎手と、
ずっと不利を受けているナミュールとは合わないと思ったからです
(エリザベス女王杯のジェラルディーナの騎乗も、出遅れてすぐに動く必要はあったのでしょうか)

ただ藤岡康太騎手に乗り替わりと知ってもスルーしました
(仕事中の休憩時間だったので、余計にピンとこなかったのでしょう)

ただレース後の談話ではモレイラ騎手から馬の特徴を聞いてたそうですが、
元々彼はダートでは砂を被るのを嫌がる馬を積極的に逃げたり、外から捲ったり、
とにかくロスしてもいいから、馬の気分を損ねない騎乗がモットーのようです(政治騎手21年度版から引用)

※特にダート短距離、ローカルの中距離での逃げは要注意
(政治騎手23年度版から引用)

これならナミュールには、間違いなくムーア騎手より藤岡康太騎手ですよ

シンデレラガール・ナミュールは、ムーア騎手というガラスの靴を失いましたが、
王子様藤岡康太騎手がしっかりエスコートしてくれてよかったですね

そんな輝かしいシンデレラストーリーの裏で、
直線でナミュールにぶつけらたレッドモンレーヴが地味にかわいそうという他ありません
(レッドモンレーヴは不利関係なくすでに一杯で厳しかったでしょうけど)


☆モレイラマジックは出遅れもわざと!?

私はソウルラッシュが出遅れた瞬間、頭を抱えました
前残り展開で予想していたので、キレ味が足りないこの馬は厳しいと思ったからです

しかし、モレイラ騎手は少しずつ外に出していき、
道中は内の馬群と外の馬群の中間に位置を取るという驚きのポジショニング
もしスタートが良かったら、前に押し上げた馬につられ掛かる可能性もあったはずです

まさか出遅れも計算の内でしょうか!?

当然一度も揉まれたり不利を受けることなくレースを進め、
直線で内から外に広がる真ん中をを悠々と抜け出したのを見た時、
絶対勝てると思ったんですがね(泣)

3着のジャスティンカフェは4角付近でソウルラッシュと同じ位置にいましたが、
直線では加速を付けるためかグイっと外を回しましたが、
実績の足りないこの馬にとっては大正解で、
今年は詰まることなく追い込めたのは、京都外回りコース適性と坂井騎手のおかげでしょう

ウマニティ予想コロシアムでは予算がなく買えませんでしたが、
実馬券はワイドを押さえてホッとする反面、
ナミュールがいなければ、これまでのマイナスを全額取り戻すチャンスを逃した悔しさしかありません

今年の宝塚記念は◎スルーセブンシーズ〇イクイノックスで馬連のみ、
そして今回はワイドのみでは、予想に費やした時間と苦労が全く報われません

☆だからテンから飛ばしちゃダメだって

1:32.5(12.5-10.5-11.3-12.2-11.7-11.6-11.5-11.2)
(34.3-34.3)

昔の京都開催の時と比較して、前半600mはあまり変わらないですが、
昔みたいにクッション感がない堅い馬場とは違いますし、しかも内が荒れ気味でしたから、
直近の19年や18年より明らかにテンから速い時点で、これは前崩れになってもしょうがありません

私はセルバーグの単騎逃げだと思ってましたが、
バスラットレオンがテンのスピードで負けたのにも関わらず、しぶとくハナを狙いに行った結果、
厳しい流れを演出してしまい2頭共倒れというアホなことになりましたが、
矢作厩舎の逃げ戦術は本当に徹底しており、
これがちらつくようになれば、いずれ逃げて一発を引き出すことになるのは、
パンサラッサで嫌というほど思い知らされております(苦笑)

う~ん、ペースが読めていれば、
セリフォスエルトンバローズは押さえに回していたのでしょうか


☆セリフォスの敗因は追切が良すぎた!?

セリフォスはいいスタートを切って、前々で折り合いを付けたかったでしょうが、
前々へ位置を上げようとした馬が2頭ほどいたことで、
その馬につられるように前に行ってしまったのは誤算でしょう

例年より速いペースで、ずっと外を走って掛かり気味でレースを進めてしまっては、
直線半ばで脚が止まっても無理がありません

川田騎手の談話では、「久々で力みの強い競馬になりました。これで更に良くなると思います」
力んだ敗因は休み明けなのか、ペースなのか、隊列が落ち着かない展開なのか
私は追切は評価しつつも、行きっぷりに悩ましいと表現しましたが、
ペースや枠順、展開が全て仇となり、残念な結果になってしまいました

もしすぐに香港マイルに挑戦するのなら、この敗戦を次にいかせるのでしょうか

そう簡単に折り合いが付くとは思えないものの、
慣れない海外で調整する反面、当日は輸送がないことと、
香港は頭数が少ないので隊列が決まりやすいと考えれば、
巻き返せるチャンスはあると思いますが、
香港馬のあの2頭はあまりにも強敵ですので厳しそうです


☆ルメール騎手の悪友シュネルマイスター

1番人気のシュネルマイスターは私が危惧した通りの結果になりました

出遅れて両サイドの馬に挟まれ最後方、直線で追い込むも届きませんでしたが、
ラスト5ハロンからキレイに加速ラップになってる時点で、
残り100mでとんでもないキレ味を発揮するこの馬にとって最悪の流れでした
(最後に脚が止まるから、脚を使っていないこの馬が飛んでこれるのです)

ルメール騎手との相性が悪いと予想記事で書きましたが、
12度も騎乗しているのに重賞3勝しかできないぐらい乗り難しいですので、
展開まで合わなければどうしようもないのです

でもルメール騎手じゃないとまともにエスコートできないのがこの馬です
もう苦楽を共にした悪友でしょうか
引退するときに印象に残った馬で、挙がらなさそうなのも悪友っぽい感じがします

☆前代未聞の加速ラップ

よく考えたらマイルCSで後半キレイなラップになるのが前代未聞ですし、
前崩れでこんなラップになるのは普通はおかしいです

逆にナミュールが追い込みが届いたのはなぜでしょうか?
もうこれはハービンジャー産駒という血統の力としか言いようがありません
いままでこの馬はノームコア、ディアドラ、モズカッチャンといった、
いい脚を長く使うハービンジャー牝馬感がありませんでしたが、
ここで見せつけるのかと呆れてしまいました


今回は総括が長くなってしまったので、
ジャパンC1週前追切注目馬は次回とさせていただきます

今回も読んでいただき、ありがとうございました








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