第84回皐月賞総括
どうもゲンコツでございます
皐月賞総括記事遅くなり申し訳ございません
応援している馬が完敗すると、やっぱり遅くなってしまいますし、
ダービーに向けて巻き返そうといろいろ考えてると、どんどん遅くなってしまいました
もうマイラーズカップやフローラSに話題は移っているというのに
桜花賞の時はそれでも【高評価馬】ステレンボッシュ、【危険馬】コラソンビートだから、
ただ私の買い方が下手くそなだけで多少は許されるよねとひそかに思っていましたが、
皐月賞は厳しい流れで紛れもほとんどなく、藤岡康太騎手が追い切りを付けていたジャスティンミラノが素晴らしい勝利の裏で、
私は言い訳できないほどの完敗でございます
そんな完敗した男の皐月賞総括にお付き合いくださいませ
皐月賞の予想記事はコチラをご覧ください
ウマニティの予想はコチラをご覧ください
【高評価馬】 メイショウタバル 17着
【高評価馬】 シンエンペラー 5着
【危険馬】 ジャスティンミラノ 1着
☆騎手でさえ惑う馬場状態
今回の皐月賞は非常に難関で、どの馬を軸にするかだけでなく、どんな馬場状態で、どんな展開になるか最後まで読みづらかった中で、
土曜の時点で内伸びならメイショウタバルなら押し切れる、外差しならシンエンペラーなら届くと絞りましたが、
どちらにせよ土塊が飛び散るほどのパワーの要る馬場だけど、そんな馬場を速いタイムで走る能力が問われるとと思っていました
しかし当日の馬場はとんでもないことになっていました
まず8R2勝クラスの芝2000mでは、4角先頭のミルコ騎手騎乗のシランケドが直線では外側に持ち出して逃げ切りを図ろうとしましたが、
その外にいたモレイラ騎手エンパイアウエストに差されてしまいました
そして3着には1枠ながら後方で脚を溜め、道中でもそして直線でもずっと1番外を走ってた川田騎手騎乗のコスタレイが3着まで届きました
そんなロスの多いレースをしたにも関わらず、勝ちタイムは1:58.2‼
明らかに超高速馬場です
後でラップを確認すると、
1:58.2(12.7-11.9-12.3-11.7-11.5-11.7-11.6-11.5-11.5-11.8)
(60.1-58.1)
後半7ハロンずっと11秒台なのにスローペース扱いという特殊ラップ
スローペースなのに最後キレを発揮できない馬場ですので、
後方にいた時点でアウトなのが分かると思います
この時点で外枠で決まりかなと思うのが普通だと思います
しかし、10R3勝クラスの芝2500mでは、武豊騎手騎乗のセイウンプラチナが見事に逃げ切りました
そして1着~4着は全て前でレースをし、1,2着馬はずっと直線の内側を通った馬たちです
後でラップを確認しますと、
2:31.4(7.1-11.9-11.9-11.7-12.2-12.8-12.5-12.5-12.1-11.7-11.6-11.5-11.9)
武豊騎手が刻んだテンが速いと思わせ、道中でちゃんと息を入れて、後半はダラダラ後続に脚を使わせて逃げ切るという、
レジェンドだからできる完璧なラップの刻み方に震えます
騎手会長が浜中騎手に向けて、「メイショウタバルでこう乗れば逃げ切れるぞ」と背中で示した私だけでしょうか
8Rと同じ前残りとはいえ、直線を通った位置は違いましたので、私は訳が分からなくなっていました
余程ペースが速くならなければ、前が残る馬場だと思いましたが、
騎乗する騎手の方もどんなペースで流れるのか、そして直線でどこが伸びるのか本当に悩んだと思われます
☆過去最速級で飛ばしてしまったメイショウタバル
1:57.1(12.2-10.5-11.5-11.7-11.6-11.8-12.0-12.1-11.7-12.0)
(57.5-59.6)
まずメイショウタバルが偶数枠にも拘わらずゲート先入れだったことに驚きました
パドックでは中2週で馬体減もなく落ち着いて平然としているのに、先入れということは元々ゲートは嫌っていたのでしょう
さすがゴールドシップ産駒だと乾いた笑いが出ました
そんな状況でもスタートは悪くなく、この馬はゴールドシップ産駒の牡馬の中でも一番似ているなと驚きました
ただシリウスコルト、アレグロブリランテ、ジャンタルマンタルを後手にできる程のスピードではありませんでしたので、
ハナを切ると決め打ちした以上は、テンから飛ばして前半600m34.2秒、
前半1000m57.5秒という超ハイペースは避けられませんでした
ちなみに前半600mは近年最速だったロゴタイプが勝った年より0.1秒遅いだけで、前半1000mは過去最速ですので、
1:57.1というレコードタイムが出るのは必然でしょう
☆それでもメイショウタバルがまだ見限れない理由
ただメイショウタバルが過去の惨敗した逃げ馬と違うのは、先頭に立ってからも一度も息を入れられなかったことです
浜中騎手の逃げといえば、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが揃ったジャパンCで、
キセキに騎乗した浜中騎手は前半1000m57.9秒の大逃げで盛り上げ、8着に敗れたのを思い出しますが、
浜中騎手がなにがなんでも逃げる馬に騎乗すると息を入れるという意識はないのかもしれません
きっと同期の藤原康太騎手も天国で「俊は相変わらずだなあ」と爆笑していたかもしれませんね
前々走つばき賞、前走毎日杯はちゃんと息を入れて逃げられてますし、
他馬に並びかけられても怯まないので、
私は今後3歳限定戦で強い相手とやって行くには、むしろ距離短縮よりも、
さらに延長した方が競りかけられず、この馬の持ち味が活きるのではないかと思うのですが
そして今回皐月賞で先行争いをした馬の中で、血統面で距離延長でもいけそうなのは、
ゴールドシップ産駒で、母系にダンスインザダーク、クリスタルグリッターズがいて、近親にメイショウカンパクがいるこの馬以外いません
スピードがなくてハナを叩けずに敗れたのなら、距離延長でマイペースで逃げられたら一変しそうですが、
今回はハナを切ってしまったので建て直すのは非常に大変だと思いますが、
追切次第ですがこの馬のポテンシャルはまだ見限れないです
☆ジャスティンミラノが先行できた理由
予想記事で全く消す要素のなかったジャスティンミラノはあえて危険馬に指名するという無謀なことをやってしまいました
これまでドスローしか経験がなかったジャスティンミラノがこんな速いペースに5番手で付いて行けるとは思いませんでした
私は後方で追い出しが遅れると思ってましたし、
あと友道厩舎のことだから、ダービーに向けてここは脚を溜めるという考えも非常に甘かったと思います
むしろ高速馬場で淀みない流れに強そうなジャンタルマンタルをマークする形になり、
一番展開が向いたのはこの馬ではないか、いや向いたのではなく、
この馬の他の有力馬よりも高いスピード能力が有利な展開に持ち込めたのではないでしょうか
なんでジャスティンミラノがこれまで隠していた高いスピード能力でいきなり追走できたのか考えてみました
この馬の血統が父キズナ×母マーゴッドディドなのですが、母はイギリスGⅠ芝1000mで勝利があり、
ガリレオ産駒の半姉マジックアティチュードがアメリカGⅠベルモントオークス(芝2000m)を勝利し、
これだけでもスピードは豊富なのですが、キズナ産駒は荒れ馬場や中山コースが向くのかという疑念は消えませんでした
さらに注目したのが母父Exceed And Excelです
桜花賞で同じ父と母父で、さらに母系にダルシャーンまで持っており、
ジャスティンミラノにかなり近い血統のライトバックが桜花賞で3着と好走しました
ただしこの馬は折り合いで我慢させるのと馬群で揉まれるのが不安で、最後方から慎重に乗った結果での3着でしたので、
桜花賞で折り合いを我慢させたことがオークスの好走に繋がるのは、
結果が出るかはともかくイメージしやすいですが、
桜花賞よりも速いペースだった皐月賞で気分良く先行させたジャスティンミラノにとって、
果たして距離延長でペースが遅くなるダービーに繋がるのでしょうか
ただドスローの共同通信杯では全く追走に問題なく、折り合いを付ける調教がうまい友道厩舎ですので、
こんな不安は全く心配する必要はないと思いますが、穴党にとってそこしか不安要素が見つかりません(泣)
それにしても戸崎騎手、重賞でも人気で取りこぼさなくなりました
少なくてもルメール騎手が帰ってくるまでは好調っぷりは続きそうです
☆やっぱりモレイラだ、どんなレースでも大丈夫
本当にモレイラ騎手は素晴らしい騎手です
アーリントンカップ、そして春雷Sでのギリギリ差し切ったレースは穴党をかなり落胆させたことでしょう
モレイラ騎手が騎乗したコスモキュランダは2着でしたが、好走のツボを押えていました
シンエンペラーをマークし、道中は包まれない位置、ハイペースなので早仕掛けしない、直線では外に出す
たったそれだけではありますが、さすがとしか言いようがありません
あと馬のことも書かないと失礼になりますので、予想記事にウッドコース調教馬は上がり3ハロンが速い馬の好走についても書きましたが、
この馬は1週前追切美浦Dウッドで、出走馬の中で1番速い上がり3ハロンタイムを出していましたので、
見事に好走条件に当てはまっていたわけです
もちろん当週の美浦Dウッドでの追切で、モレイラ騎手自ら追切で跨り、馬なりでリラックスさせたことも大きかったこともあります
この馬は何よりもモレイラ騎手はダービーでも継続騎乗になるかがすべてでしょう
継続騎乗になった場合に買うかどうか考えるだけです
☆そりゃ、あのペースなら余裕で追走できるジャンタルマンタル
ジャンタルマンタルは一番いいスタートを切って、ハナ争いは他馬にやらせる余裕があり、
川田騎手は「皐月賞はチャレンジ」とコメントにあったように、4角先頭もプラン通りだったのでしょう
それで結果は3着なのですから、NHKマイルCに向けての叩きは大成功でした
あと予想記事でウッドコース調教馬有利でも坂路調教馬は見直す必要があると書きましたが、
この馬は基本坂路調教のみですので、高速馬場でより坂路調教のみの馬にもチャンスがある馬場だったのでしょう
NHKマイルC次第で安田記念まで駆け抜けてほしい気持ちもありますが、
安田記念で川田騎手はセリフォスに騎乗するでしょうから、
まずはNHKマイルCで皐月賞組は強いということを証明することになります
☆4着以下の馬で巻き返してくる馬はいるのか
このまま穴党も黙っているわけにはいきません
4着以下で巻き返しそうな馬をみつけないことには、反省や総括にならないでしょう
4着アーバンシック
5着シンエンペラー
6着レガレイラ
7着エコロヴァルツ
9着サンライズジパング
10着ミスタージーティー
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