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【第44回ジャパンカップ】ルメール騎手騎乗馬を調べてみた【チェルヴィニア】

どうも、ゲンコツでございます

まず先週の「マイルCSのルメール騎手騎乗馬について調べてみた」の記事を、
本当にたくさんの方に読んでいただき、誠にありがとうございます

まさかたった数日で天皇賞・秋、エリザベス女王杯の4倍以上のビュー数になるとは…

もうJRA年内最後のG1ホープフルSまでは続けないといけないですね

仕事も年末商戦が始まりますし、競輪祭、KEIRINグランプリもありますし、
今後はちょっと更新が遅くなるかもしれませんので、ご了承くださいませ


先週末マイルCSにブレイディヴェーグに騎乗したルメール騎手ですが、
エリザベス女王杯の時のレガレイラとは違い、今回も懸念すべき要素がありました

その要因は以下の記事を読んでいただければということでお願いいたします

ブレイディヴェーグはパドックを確認したのですが、
懸念材料の一つ「馬体減」はなんとか維持できたようですが、二人引きでちょっとテンションが高め
パドックで二人引きだったのを調べると、昨年のエリザベス女王杯以来で、
これはそこまで気にする必要はないと思われますが、
ただここまではっきりテンションが高いのは、重賞出走するようになってから初めてで、
ここで懸念材料の一つ、「初めて間隔を詰めて使う」ことへの不安が現れました

レースでは好スタートで前々に付けられるほどでしたが、
やはりルメール騎手はこれまでのレース傾向通り、外に持ち出してのキレ味勝負を選びました

それは他の有力馬と位置取り被るだろうなと思っていたら、
あれっ、ナミュールが内から位置を上げている...どうして...
大幅の馬体増もあり、結果はまさかの大差負けで、
異常がないことは幸いでしたが、レース後下馬ぐらいのつらい敗戦でした

クリスチャン騎手は先週は京都の謎馬場にうまく対応しているなと思ったのですが、
土曜芝0104、日曜芝2112、先週の活躍でどの馬も人気過剰傾向とはいえ、
比叡Sの外から差し切る勝ちっぷりで安心しきってましたが、
ナミュールは元々中団より前というのは最初から決めていたらしく、外に出すことはハナから諦めていたのでしょうか

話をブレイディーヴェーグに戻します
外に出すためには位置取りを下げるのはしょうがないとは思いますが、
ルメール騎手は必要以上にマークされます
スピードの違いではなく、外差しなのにわざわざ位置を取りに行った馬が多く、
好スタートなのにわざわざ位置を下げたのはブレイディヴェーグと、
私が穴で狙ったアルナシームぐらいです(泣)

ルメール騎手は敗因として「反応するのが少し遅かった」とコメントしており、
初のマイルで速いペースになったのと、
荒れた内を通ったことでもたついたことを悔やんでいました

少しでも外に出そうとしたことで、勝ち馬ソウルラッシュに前を入られたのはもちろん、
外枠を引いたセリフォスがわざわざブレイディヴェーグの内に潜り込んで、
内は伸びないのに四方囲まれるとはルメール騎手も思っていなかったでしょう

さすがに気性も悪くピークを過ぎたセリフォスとはいえ、
今週も悪い内側に入れてまでも折り合いをつけようと、
何とかしようとした川田騎手の執念を感じる騎乗でした

ブレイディヴェーグはそれでも最後は追い込んであと一歩届かなかった4着ですから、
この馬の強さは十分に伝わりましたが、
マイルでは不利な条件を跳ね返すには及びませんでしたので、
ノーザンファームもこれは誤算だったと思います

昨年はうまくいったノーザンファームの皮算用はどこで狂ってしまったのでしょうか?

今秋はノーザン産のアスコリピチェーノと社台産のジャンタルマンタル
NHKマイルワンツーの馬たちの活躍をかなり期待をしていただけに、
体調を崩したジャンタルマンタルはしょうがないとして、
京成杯AHを勝ったアスコリピチェーノは海外遠征ですから、
ファン目線としてもそろそろルメール騎手頼りの異常なまでの使い分けは、
やめたほうがいい気がしてなりません


ここから今週行われるジャパンカップの話題に入ります

今回もジャパンCの前にもう一度ルメール騎手自身と、
ルメール騎手が騎乗するチェルヴィニアについて調べ直し、
ジャパンCで好走できるのか否かを考えていきますので、
今回もよろしくお願いします

※ちなみに調べていくにつれ、これまで知らなかったことがイロイロ判明し、私も非常に勉強になりました‼

※データ参照サイトhttps://umarengod.com/index.php
http://xweb.in.arena.ne.jp/index.html
毎回頼りにしており、運営していただいて本当に感謝しております‼


【ルメール騎手のコース相性】

まずルメール騎手の東京芝2400mとの相性について調べてみました

2019年以降ルメール騎手の東京芝2400m成績

東京芝2400Мの舞台と言えば、このレースに加え、
東京優駿日本ダービー、優駿牝馬オークスと、
まさしく日本競馬のチャンピオンコースですが、
ルメール騎手は2019年から116レース騎乗してなんと43勝しており、
勝率.371、連対.621、複勝率.698というとんでもない成績を残し、
人気馬ばかり騎乗しているのにも関わらず、単勝回収率が100%を超えています!!

そして2019年以降のG1成績を調べると、

2019年以降ルメール騎手の東京芝2400mGⅠ成績

4407、さすが勝率は.267まで下がりましたが、
連対率、複勝率は共に5割超と、G1でも非常に安定した成績ですね

そしてルメール騎手はこのコースのG1を通算9勝しており、
ダービー1勝、オークス4勝、そしてジャパンCは4勝と、
このレースはかなり得意なように思えますが、
もう少し詳しくジャパンCの成績を探っていきましょう

~ルメール騎手のジャパンCでの成績~

次はルメール騎手のジャパンCの政策について探っていきます

ルメール騎手の東京芝2400mGⅠ成績

ルメール騎手はこのレースで、2009年ウオッカで初勝利の後、
アーモンドアイで2勝、イクイノックスで1勝していますが、
すべて1番人気の馬で、2番人気以降は勝利がありませんが、
逆に1番人気の馬だとなんと4戦4勝なんです!!

もしチェルヴィニアに勝って欲しいと思うなら、
まずは1番人気にする必要があるということです(笑)

そして近年騎乗した馬たちを調べてみると、
背負った人気に近い着順になることが非常に多く、
好走した馬たちは前走も騎乗して勝った馬
ばかりです

ここでそうなりやすい理由を考えたところ、
前走騎乗して勝った馬で参戦すると、それだけでも人気が高くなりますし、
どの馬でどのレースを勝ったかで人気は決まりますので、
ルメール騎手の高い騎乗技術なら、ファンの指示通りの人気の結果に収束していくのではないかと読み取れます

しかし、一昨年辺りからルメール騎手騎乗馬は、G1でもかなり人気を集めるようになりました
今年のスプリンターズSで騎乗したヴェントヴォーチェは最下位になりましたが、
1年ぶりのレース、不利な外枠にも関わらず、56.5倍の12番人気はどう考えても人気しすぎです
(それでも人気のないルメール騎手ってことで3着で押さえた自分です(恥))

今回チェルヴィニアドウデュースに続く二番人気が予想されますが、
最近のルメール騎手のG1での不振と、国内外の強豪馬だけでなく、
むしろ騎手の方が超一流揃いになるのがいまのジャパンCですから、
そろそろ人気と着順のズレが始まりそうな予感がするのは私だけでしょうか


【ルメール騎手の騎乗馬について】

次にジャパンCに騎乗するチェルヴィニアについて調べてみました

馬自身は今年のオークスを快勝し、東京芝2400Мは問題ないと思われますが、
今回は待ちに待った牡馬や古馬との初対戦です
果たしてこれまでのオークス馬のように強敵たちを倒すことができるのでしょうか?

まずは父ハービンジャー産駒のコース別成績から見ていきましょう

~ハービンジャー産駒の距離コース別実績~

チェルヴィニアの父であるハービンジャー産駒を調べてみると、
京都芝2000〜2400М以外はさほど目立った成績がありません
(ただ障害の成績がどこもいいのが気になりますが、これはニシノデイジーの影響?)

ハービンジャー産駒は他の活躍している産駒に比べると当たりハズレか大きいので、
すでにG12勝しているチェルヴィニアに当てはめないほうがいいとは思いますので、
ここはハービンジャー産駒についての特徴を探ろうと思います

~ハービンジャー産駒の共通点を探る~

この産駒の活躍馬にブラストワンピースナミュールを始め、
ノームコア、ディアトラ、ローシャムパークがいますが、
洋芝や力の要る馬場が得意そうなぐらいしか共通点がなく、
得意コース条件がみんなバラバラですし、
馬によっては重馬場だとダメで、高速馬場も対応できる馬がいて難しいです

ただコース適性以外でこの産駒の特徴は実はあります

それはクラシックで好調だった後一旦不振期があって、
また好走する
曲線があるのです

馬によっては2歳から活躍して3歳以降ダメでも、
障害レースで復活したニシノデイジーや、
3歳、4歳は活躍しても5歳で底になり、
6歳でまた好走したペルシアンナイトの例もありますが、
晩成ならともかく、クラシック出走馬は一旦不振になることが多いようです

チェルヴィニアは秋華賞とオークスを勝った3歳牝馬、しかも斤量54kgと、
古馬よりもかなり恵まれた斤量で出走できますので、
まだ不調期に入るのは早いのではないかなとは思います

~オークス馬のジャパンC挑戦~

チェルヴィニアは秋華賞馬でもありますが、ここは同じ距離ということで、
オークス馬扱いとさせていただきます
オークス馬がジャパンCでも好走できるポイントはただ一つ
オークスからジャパンCまで間、負けてはいけないことです

オークスと秋華賞を勝ったミッキークイーンですが、
ローズSでルメール騎手騎乗のタッチングスピーチに負けてしまい、
ジャパンCでも6着に敗れ、勝ったのが4歳牝馬ショウナンパンドラでした

そういえば21年3冠牝馬のデアリングタクトでも、
5歳牝馬のアーモンドアイに負けてしまったことと、
さらに昨年から斤量が全頭+1㎏、3歳牝馬の斤量が54㎏になりましたので、
古馬の牝馬とは斤量差2㎏とはいえ、チェルヴィニアも先輩牝馬には注意が必要です

余談ですが、3歳牝馬でジャパンCに好走した馬の中で、
カレンブーケドール、デニムアンドルビー、レッドディザイアがいますが、
3頭とも勝ちきれない馬で、初OPから6戦目でジャパンCを迎えるという不思議な縁があります


【まとめ】

ルメール騎手はこのコースのGⅠで連対率、複勝率は共に5割超、
長期休み明けの桜花賞以外無敗のオークス馬チェルヴィニア
勝つかどうかはともかく、複勝圏内は相当堅そうに思えます

ただ昨年のジャパンCで3冠牝馬リバティアイランドが狙いすましたローテと追切だったにもかかわらず、
同じ1枠のイクイノックスに全く迫れなかったのはしょうがないとしても、
天皇賞・秋を爪を痛めて回避して良化途上だった8枠の先輩牝馬スターズオンアースに、
0.1秒差まで詰められたのはかなり驚きました(その後有馬記念で外枠で2着に来たのも納得でした)

天皇賞・秋を直線だけで勝ったドウデュース
昨年以上の状態なら好走しそうなスターズオンアース
スターズオンアースがダメでも、今年は実績が強烈な外国馬のどれか、
他にも気になる伏兵馬もいますので、
昨年からの斤量+1㎏の影響が今後も続くようなら、チェルヴィニアが複勝圏内を外すかもしれません

そんなことを書いていますが、もしチェルヴィニアが1番人気なら、
素直に1着固定を買います(苦笑)


今回もご覧いただきありがとうございます
それでは次回の記事でまたお会いしましょう


みんなでいい週末を過ごせますように‼

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