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第41回マイルチャンピオンシップ~追切チェック~

どうもゲンコツでございます

今年の秋のGⅠレースですが、実は★危険🐴に勝たれるケースが多くて参っております

スプリンターズS勝ち馬ルガルは1週前追切でやりすぎと評価

秋華賞勝ち馬チェルヴィニアは1週前追切を☆彡としながら当週追いで評価を下げてしまい、
2、3着は1週前追切から評価を下げたボンドガールステレンボッシュにまんまとやられました

菊花賞は追切評価だけは面目を保ったのですが、穴で狙ったミスタージーティとビサンチンドリームが残念な結果に

天皇賞・秋の勝ち馬ドウデュースはどんなに動けても休み明けは不安という凝り固まった判断、
さらに仕上がっていないどころか、4歳になって折り合えなくなったと思ったタスティエーラにまで2着にやられました

そして先週のエリザベス女王杯の勝ち馬スタニングローズは、
休み明けで頭が高く、折り合いも微妙、動きも硬いの判断は失敗と、
とにかく追切評価で失敗しています

毎週追切評価を出している身なのに、自身のマイナスイメージを付けることを書くのもどうかと思いますが(笑)、
追切の状態が悪くても好走する理由は3つあります

①そもそも実力が抜けていたケース(ex.秋華賞)
②追切よりも血統や馬場のバイアスが強かった(ex.スプリンターズS、エリザベス女王杯)
③雨、落馬や斜行、前が壁など、事故や不利で力を出せなかった(ex.菊花賞)

3つの条件を先に見抜ければいいのですが、③は運の要素が強く予測は無理ですから、
あくまで追切は評価の一つであると、追切の記事を書いている本人が肝に銘じていないといけないと、
この状態から抜け出せないのではないかと思うのです

完全にアテにしている方はいらっしゃらないと思いますが、
どの馬にも勝ちたい気持ちが一番伝わるのがGⅠですので、
調教内容は実力馬を無条件で信じ切らないための手段、そして穴馬をみつけるための手段
それを見極めるための訓練だと思ってやっていくしかありません

これまで前置きという名の言い訳、今後にむけての反省など、いろんな気持ちが出てしまいましたが、
気を取り直して、それでは第41回マイルCSの追切チェックを行いますので、今回もよろしくお願いします


【追切チェックの評価マーク】

好調🐴 不安🐴 ☆彡急上昇🐴 ☆★評価難🐴
※この評価は「あくまで」追切での評価であり、他の適性次第で凡走する恐れがあり、その場合は各馬の説明でなるべく触れております

追切場所・追切表現の表記

・栗W:栗東Cウッドチップコース
・美W:美浦Dウッドチップコース
・栗坂/美坂:栗東/美浦坂路コース
・栗P/美P:栗東/美浦ポリトラックコース
・栗芝/美芝:栗東/美浦芝コース
・単:単走、2/3:2頭/3頭、併:併せ馬
・内/中/外:併せ馬での馬の位置
・前:併走馬相手に先行する、併:ずっと併走、追:併走馬相手に追走する
・先/入/遅:先着/併入/遅れ
・也:馬なり、杯:一杯、強:強め、直線追:直線で追われる、仕掛:仕掛ける
・全体タイム/上がり3ハロン/上がり1ハロン:全T/3F/1F

チャリンは外国馬のため評価を控えさせていただきます
ご了承くださいませ

【人気馬】

☆★ブレイディヴェーグ

天皇賞・秋からルメール騎手のコース適性と騎乗馬の適性を探る記事を始めました
(GⅠ限定になると思いますが、ぜひご一読を)

昨年圧勝したエリザベス女王杯から体調不良で使えず、
前走府中牝馬Sの美Wでの追切ではずっと馬なりでもノーザンファーム天栄で調整なら心配不要とはいえ、
最終追切で強めに追っても、エリザベス女王杯の頃にはまだ足りず、
これは取りこぼすかもと思ったら、
レースでは牝馬上位陣でも全く相手にならない圧勝っぷり‼

今回一叩きされた美Wでの1週前追切の動画を見た時、馬なりでもとんでもないキレ味を見せて驚きました
今週の追切も美W/3併/内追/也入で、動画での動き自体は全く問題はないのですが、
全体タイムがいずれも82秒台は、3歳で体質が弱かったローズS以来、
さらに3F35秒台がなく、ローズSよりもタイムを出していません‼

昨年のエリザベス女王杯のような1F10.7のような衝撃的なラップもありませんし、
私が想定している以上に緩く仕上げざるを得ない体調なのでしょうか

パドックを見ないことには判断しようがありませんが、
今の時点では前回の記事通り疑ってかかりたいと思います


☆ナミュール

高野厩舎は栗坂を乗り込んで仕上げるのですが、
前半は緩いラップでも折り合って、ラストはキレ味鋭く伸びる追切ができるこの馬こそ、
私は高野厩舎の理想像ではないかと思っております

今回同厩で一緒に出走するバルサムノートと比較しても、
ラストのキレ味はどちらも素晴らしく、先週エリザベス女王杯を勝った同厩のスタニングローズも同様ですが、
前半の緩いラップでバルサムノートは集中力を欠いてましたが、
この馬は最初から集中して坂路を駆け抜けました‼

前回の長期休養明けのヴィクトリアマイルではこの馬も集中力を欠く動きだったのですが、
レースでも後方のままで全くレースに参加できず惨敗しましたので、
前走安田記念以来ですが、ヴィクトリアマイルの時とは全く違います‼

昨年外から直線だけでまとめて差し切った強いレースだったに、
この状態なら昨年勝った相手なら負けることはないと思います


☆★ソウルラッシュ

栗Wでも栗坂でもめちゃくちゃ動く馬で、
今回も1週前栗W/2併/外追/杯先で、一杯に追われた併走馬を圧倒し、
1F10.8というとんでもないラップを出しており、
追切タイムだけで他馬とは比較しないようにしないといけないのですが、
やっぱり追切はこの馬が一番素晴らしい動きでした

ただ気になったのが今週の栗坂での追切です

昨年も栗坂で追切を行い、鞍上モレイラ騎手が跨っての併せ馬を行い、
馬なりでもうまく折り合って、ラストにシュッとキレ味を引き出した追切を見て、
間違いなくこの馬が好走し、勝つのではないかと確信したのですが…
(今となればナミュールが勝ってよかったと思ってます(泣))

この馬が重賞やGⅠ常連になってから、最終追切で栗坂で併せ馬をやることは減り、
今回も栗坂/単/也1F11.9と素晴らしいキレ味でしたが、
単走の時は相手が強いメンバーだと重賞でも善戦止まり、
GⅠだと掲示板の真ん中から下のイメージがありますので、
どれだけ動きが良くても、その点だけはちょっと気になります


☆彡ジュンブロッサム

追切内容が明らかに変わった今年の6月の水無月Sを勝利してから、
関屋記念は出遅れて最後方から3着まで追い込んだことに驚き、
さらに前走富士SではマイルG1常連組相手に差し切り勝ちと、
5歳でやっと手に届いた重賞制覇の勢いで、ついにG1の舞台までたどり着きました!

基本栗W単走で追切を重ねているのがこの馬の特徴ですが、
前走富士Sの1週前は単走一杯に追われてましたが、
今回は単走馬なりでも全体タイムがこの馬にしてかなり良かったですし、
今週の追切は力みもなく折り合ってすごく気持ちよさそうに走っているのに、
タイムを確認すると2Fラップ11秒台で駆け抜けました‼

前走富士S以上に今回も素晴らしい追切で、過去最高のデキでしょう‼
遅れてきた新星のG1制覇も夢ではありませんが、
この馬はどうも雨が苦手なようで、週末雨予報なのが残念な限りです...


【ゲンコツの個人的に気になる馬】

★セリフォス

昨年からだんだん気性が怪しくなってきており、
追切で異常なほどの好タイムを出すようになった昨年のこのレースから、
明確にコントロールができなくなってきているようです

追切は好調時は2週連続栗W併せ馬でしたが、
いまでは1週前は栗W単走、最終は栗坂単走で調整されていますが、
今回は2週連続栗W単走、しかも今週は短い距離で流すだけでした…

この馬の気性、体調の管理に相当苦労していることが伝わり、
一叩きされたからといっても、今回もかなり厳しい戦いになりそうです


☆彡ウインマーベル

スプリンターズSの追切チェックでも触れましたが、
この馬の追切の注目点はタイムとかよりも、いつも追切に騎乗する助手の方のお尻の位置です

お尻の位置が高いと、それだけこの馬の前進気勢がすごいのだろうなと想像できるからです
(動画が観られる方は、ぜひ最後に映るおしりの位置を確認してください)

今回の美Wでの1週前追切は、前走スプリンターズS以上にお尻の位置が高く、
併走馬をかなり離れた位置にから一杯で追いかけて、最後にきっちり捕らえ切りました‼
今週の美Wでの追切も馬なりですが、やはりお尻の位置が高かったので、
前走以上のデキであることは間違いありませんが、
またこの馬が出走するときに限って苦手な雨予報で、
初めてのマイルで距離延長がどうかよりも、とにかく雨が残念でなりません


☆彡アルナシーム

この馬の最大のインパクトと言えば、デビューして2戦目の東スポ杯でしょう
スタートで出遅れ後方からだったのに、道中押さえきれない手応えで先頭に立ってしまいそのまま失速...
イクイノックス伝説の始まりのレースの裏で、この馬はこのまま終わるのではと思いました

しかし、次走の朝日杯FSで後方で我慢できたことで4着まで追い込めてからは、
翌年は少しずつ折り合いも良くなってからは着実に勝ち上がって、
昨年条件戦を勝ち上がり、OPでも勝利しました
今年は重賞にも挑戦し、中京記念in小倉でついに重賞制覇まで登り詰めました‼

OPに上がってからは、たまに栗Wでの1週前追切で、
レースと勘違いするぐらいのとんでもなく速い追切タイムを出しますが、
中京記念in小倉では栗W単走でいい塩梅の追切ができたから勝てたのでは思っております

では今回の1週前栗W/単/也で、全T83.4、3F37.4、1F11.9と、
普通の馬の追切タイムらしい、いい塩梅の追切ができたのではないでしょうか

今週も栗W/単/也でしたが、5Fからの追切でも3F37.4、1F11.8と、
まさか2週連続でいい塩梅の追切ができたのは異例のことです‼

こんな生涯最高のデキなのに、この馬も雨が苦手なようで、
なんかデキがかなり良さそうな馬に限って雨が苦手だなんて悲しいですね...


【まとめ】

ブレイディヴェーグナミュールの一騎打ちムードに、
外国馬のチャリンが割って入るのかが戦前の勢力図だと思われますが、
ブレイディヴェーグがあまりに追切が軽いことと、
伏兵陣に追切が良さそうな馬が何頭かいることで、
2,3着に穴馬が食い込まないかなと思っていたら、
追切が良さそうな馬がどうも雨が苦手なようで、
重馬場より悪くなるようなら、追切よりも重馬場適性で決まりそうです


今回もご覧いただきありがとうございます
それでは次回の記事でまたお会いしましょう


みんなでいい週末を迎えられますように‼

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