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第41回フェブラリーS追切チェック

どうもゲンコツでございます

有馬記念2着のスターズオンアースから消炎鎮痛剤のフルニキシンが検出され、
どうもこの薬物が規制薬物という扱いで、高柳調教師に過怠金10万円の処分が下されたとのニュースがありました

ちなみに禁止薬物→規制薬物ですので、勘違いするとめんどくさいことになります
馬の福祉、事故防止という観点から規制薬物という規定を定め、
競走馬の事後失格や出走停止といった措置がないとのことです

フルニキシンは痛み物質プロスタグランジンの生成を抑制する、いわゆるNSAIDの一つで、
アスピリン、サリチル酸メチル、イブプロフェン、ボルタレン、ロキソニンなど、
病院やドラッグストアで聞き慣れた名前があると思いますが、これは全てNSAIDです
(どなたにもわかりやすいように成分名と販売名が混じっております)

だからフルニキシンという成分は知らないなあと思い調べてみましたが、
どうもウマやウシといった動物専用に使われ、ヒトの臨床における知見は得られていないとのことです

最初薬物で調教師が処分と聞いた時、陣営に対しふざけるなと思いましたが(スターズオンアースの2着馬券を買っていなかったから余計に(苦笑))、
薬物の詳細を調べていくと、天皇賞秋の1週前追切で爪を痛め、
ジャパンCではその調整遅れで大幅馬体増、
有馬記念でも爪なのか、筋肉なのか、運動器系の炎症がひどく、
出走するかどうかの瀬戸際でギリギリの調整をしていたのでしょう

そんな状態でも馬自身、そして鞍上のルメール騎手が、陣営の期待に応えるパフォーマンスを発揮したわけですから、
スターズオンアースの偉大さに頭が下がります

次走はドバイシーマクラシックとのことで、ジャパンCで先着された3冠牝馬リバティアイランドとの再戦が控えてます
他にもBCターフを制した英愛ダービー馬オーギュストロダンも出走予定と、
強敵が揃ったレースを有馬記念からどこまで状態を立て直すことができるのでしょうか

余談ですが私は有馬記念の追切診断で、
スターズオンアースの動きが地味でいつもと違うと評価していましたが、
それはあながち間違いではなかったとだけ言っておきます

前置きが長くなりましたが、フェブラリーSの追切チェックを行いますので、
今回もよろしくお願いします


追切チェックの評価マーク

高評価☆ 危険★ 急上昇☆彡 一か八か☆★

【人気馬】

☆★オメガギネス

最初は賞金が足りず除外かと思われましたが、なんとか出走にこぎつけました
正直重賞未勝利で1番人気とは驚きましたが、ルメール騎手が騎乗するからでしょうか

元々の体質の弱さと挫石で蹄が弱く、レースを使うこと自体大変のようで、
美浦Dウッドでの1週前追切は単走で、かなり緩い内容だったのは、
今回初の中3週で使うということもあったのでしょう

今週の美浦Dウッドでの追切は、ちゃんとタイムも出して、併走馬相手に先着しているとはいえ、
やはり状態面で大丈夫とは言えないでしょうし、
個人的にはこのメンバーになってペースが上がった時に対応できるのかという面でも不安です


☆ウィルソンテソーロ

JBCクラシックではG1の壁に跳ね返されましたが、
チャンピオンズC、東京大賞典でともに2着と、一気に力を付けてきてます

この馬は過去に美浦Dウッドでの追切で左前脚を骨折した苦い経験から、
追切のほとんどが美浦坂路で行われていましたが、
今回はなんと2週続けて美浦Dウッドで追い切られました‼

JBCクラシックのパドックで馬体を観た時、良い馬体だけどダートっぽくないなと思い消したのですが、
チャンピオンズCの馬体と比べても筋肉が付いたとわかりますし、
調教師の談話でもこの2戦でダート馬っぽさが出てきたとありましたので、この追切は吉と出る気がします

あとは、オメガギネス同様、このメンバーでペースが上がった時に対応できるかでしょう


☆★レッドルゼル

昨年のこのレースでの追切では、栗東Cウッドで速いタイムを3本も出しており、
気合が入った調整の甲斐があったのか、レモンポップの2着に好走しましたが、
普段は栗東坂路主体で追切を行う馬ですので、この時だけはフェブラリーSを勝ちたいという執念を感じた特殊なケースです

今週の栗東坂路でちゃかついた動きをしていましたが、前走武蔵野Sは夏負けで調整が遅れたという厩舎のコメントからも、
今回と同じような動き、あまり追切タイムも良くないのに3着に好走していますので、
もう8歳ですので、馬も栗東は調整、本番は競馬場ってわかっているのかもしれませんが、
昨年との追切内容を比較すると正直買いづらいですよね


★ドゥラエレーデ

今週の栗東坂路での追切で、自己ベストを大きく上回る全体タイム49.1秒を叩き出しました‼
ただこの馬は折り合いをかなり気にしなければならないと思うのですが、
こんな強い追切をやって大丈夫なのでしょうか

こんなにテンからペースの速い追切をやったのは、マイルのスピードに対応するためなのかなと思ったのですが、
調教後馬体重の大幅増を見て納得しました

今回も私の大好きなムルザバエフ騎手が騎乗しますが、あまり買いたくないですね


【地方馬】

地方馬でも過去のレース直前の追切動画と比較できるといういい時代になりました
まとめてチェックしたい思います

☆イグナイター

頭が高くピッチ走法なのはいつものことで、キビキビと動けて折り合いも付いていました
前走JBCスプリントと同じぐらいかそれ以上の動きだったと思います

★ミックファイア

前走東京大賞典はあまり強く追い切られておらず、今思えば陣営はこのレースのこと以上に、
使って反動があるかかなり不安だったのでしょう

今回はしっかり追われていますので、前走以上なのは間違いないです
この馬はちゃんと仕上げられなくてもスピードの違いで南関3冠馬になれましたが、
百戦錬磨でしのぎを削ってる馬相手にはまだ早いような気がします

☆彡スピーディキック

昨年のこのレースよりも、JBCレディスクラシックの時よりも、追切タイムは速く、しかも馬なりでしたので、
昨年6着の時よりもパワーアップしているのは間違いありません

地方最先着になるには、昨年同様ペースが向くかどうかでしょう


【ゲンコツの個人的に気になる馬】

☆彡アルファマム

今週の栗東坂路の追切ですが、まず動きが非常に軽快で、馬場の真ん中をきれいなフォームで駆け上がっていきました
そしてこの馬には珍しく、最後まで後傾ラップだったことも評価できます

前走根岸Sは1400mにしてはかなりスローペースで、
ほとんどのレースで上がり最速を叩き出すこの馬にとっては展開が向きませんでしたが、
GⅠならさすがに速くなりそうですので、目下絶好調の鞍上キング騎手なら一発あってもおかしくありません


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