2022年3月期第3四半期決算について
小田玄紀です
先ほど、リミックスポイントの2022年3月期第3四半期決算を開示しました。
主な数値としては
連結売上 204億円(前年同期比+121.7億円)
連結営業損益 52億円(前年同期比+61億円)
という結果になりました。以下に本日開示をした決算補足説明資料をベースにして説明をさせて頂きます。
まず、今年の1月5日付けで通期業績予想の上方修正に関するお知らせを開示しましたが、今期の通期業績予想としては連結売上273.8億円、連結営業損益63.2億円を計画しています。
主な増収増益要因としてはビットポイントが好調であり、前期からのシステム改修を受けて安定的に収益計上が実現できる体制が構築し、また、暗号資産の取扱い数が増えたことで新規口座開設数およびその結果として販売所の取引高が当初予想を大きく上回ったことが要因となります。
営業損益についてもビットポイントの収益増加により利益が直結して増加したこと、また、エネルギー事業において電力取引において適切なヘッジが出来たことでしっかりと利益が計上できたことが主な業績上方修正の要因となっています。
この第3四半期においても、しっかりと収益を計上することができ、売上としては冒頭に述べたように連結売上204億円(前年同期比+121.7億円)となりました。
こちらがセグメント別の内訳になりますが、ビットポイント(金融関連事業)に加えてエネルギー事業など主要なセグメントにおいて増収という結果になりました。
連結営業損益についても、エネルギー事業とビットポイントにて大幅な増益となり、第3四半期までの連結営業損益として52億円(前年同期比+61億円)という結果になりました。
第3四半期時点において、予算進捗としては上記の通りであり現時点において修正予算については十分に達成できるという判断をしております。
さて、それぞれの事業について状況を見ていきます。
電力小売事業については、低圧需要家が順調に獲得出来ています。低圧需要家の契約口数は2万口を超え、前年同期比で+294%と増加しています。
高圧については、契約数が減っていますが、これは第2四半期決算説明の時から触れているように将来的な容量市場の対応のためにとった施策になります。
2024年以降に容量拠出金が発生することを見越して、地域電力毎に電力使用状況が夜間日中で平準化するような措置をとっています。高圧需要家は日中の電力使用量が多く、低圧需要家は夜間の電力使用量が多い傾向がありますが、これを適正にバランスすることでkWhあたりの容量拠出金を抑制することが出来ます。
今のうちから、容量市場に対応をしておくことで中長期的に安定した小売電力事業の展開が出来るという考えからこうした対応をとっています。
短期的には夏季・冬季の電力ヘッジを行い、中長期的には容量市場に対する対応を行うことで、電力小売事業の事業基盤を確固たるものにしていけると考えています。
さて、続いてビットポイントです。ビットポイントは2020年8月のシステムリニューアルを受け、四半期単位では黒字化が継続しています。この流れを踏襲し、この第3四半期では大きく増収増益を実現することが出来ました。
ビットポイントの増収要因としては昨年中にADAやJMYといった日本初暗号資産を上場したからというように思われがちです。もちろん、こうした要因も大きく寄与はしています。ただ、これらはあくまで要因の1つであり、これだけが増収増益の要因ではないと考えています。このあたりについは以前に以下のNoteでも触れましたので、あわせてご参照ください。
今期に入り、マーケティング活動の強化や様々なキャンペーンを実施したこともあり、口座数は順調に増加傾向にあります。
特に収益面において大きく寄与したのはアクティブユーザーが増えたことだと考えています。UI/UXを改善し、取引しやすい環境をつくったこと。こうしたことが今回の業績に寄与したと考えています。
昨年12月にはビッグボスこと新庄剛志さんにビットポイントのアンバサダーに就任いただきました。今年の元日からテレビCMも放送を開始し、今月1日からは全国的に大々的にテレビCMを放映するようになっています。
まだまだ日本の国内市場は小さく、海外に比べて取引量も減っています。他方で暗号資産やブロックチェーンには様々な可能性があります。当社としては今後もマーケティング活動を強化し、日本市場がより活性化することにも貢献していきたいと考えています。
この第3四半期そして今年に入ってからは上記のように4つの暗号資産の取扱いを開始することが出来ました。JMYやDEPは日本初の取扱いとなります。今後も取扱暗号資産を増やし、ユーザーに様々な暗号資産の取引機会を提供していきたいと考えています。
ビットポイントは様々な挑戦をしてきましたが、まだまだ実現できていないことも多々あります。今後も、サービス改良やUI/UXの不断の改善を続けることで、顧客基盤や取引量の増加を実現していきます。
蓄電池についても、ただ蓄電池を販売するだけでなくリミックスでんきとのシナジーを活用したプランを提供していくことや、
PPAサービスも今後提供をしていきます。電力小売事業だけでなく、エネルギー周辺サービスを実現できる基盤が構築されてきたので、このようなエネルギー周辺サービスも今後強化をしていく予定です。
自動車事業および省エネコンサルティングについても引き続き順調にサービス提供をしています。省エネコンサルティングについても様々な省庁や地方自治体の省エネ予算や環境対策予算を活用し、日本国内のカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。
SDGsに向けた取組みも継続的に実施していきます。自社で展開していく事業においても、SDGsを含めた社会課題の解決へどのように貢献できるかといったマインドで取組みを強化していきます。
さて、本日開示をさせて頂いたように当第3四半期は大幅な増収増益を実現させることが出来ました。しかし、ここで満足をしてはいけないと思っています。今の我々に求められていることは、本第3四半期の収益を計上出来たことについて誇りを持つと共に、謙虚さを保ちながらこの結果に甘んじてはいけないという挑戦心を持つことだと考えています。
第4四半期も引き続き収益確保に向けた取組みを行うと共に来期以降もしっかりと収益を計上できるような体制強化や施策実施を行うことこそが重要だと考えています。
あしたを、もっと、あたらしく。
様々な取組みをこれからも実施していきますので、これからもリミックスポイントグループの取組みにご期待ください!
2022年2月14日 小田玄紀