弧光のフェニックスの相棒は誰よ!
はじめに
私は、Pionnerが発表されてから今日までひたすらイゼットフェニックスを擦ってきた。
そんな自称パイオニアイゼフェニフリークス(強いとは言ってない)の私が感じた課題について提唱したいと思う。
結局フェニックスの相棒はだれなんよ!
孤高は嫌、誰かと一緒に輝きたいの
弧光のフェニックス単体ではゲーム・デッキとして成立しない理由を改めて書いてみよう。
・弧光のフェニックスのみでは、弧光のフェニックスの墓地への落ち方へ依存してしまう
・そもそも1種4枚のみではいくら弧光のフェニックス のデザインだとしても、ゲームプランとしてはあまりにも細い。
・サイド後の墓地対策への耐性がない
上記のように、やはり弧光のフェニックス全振りでは流石にデッキとしては成立し得ないだろう。
誰が私と共にゆくの?
そこで台頭しうるカードの候補を考えてみる。
まず、1マナ2マナスペルを3連打する可能性がある3ターン目、4ターン目の前、つまり1ターン目または2ターン目にプレイできる1マナ域または2マナ域のカードである。
また、インスタント・ソーサリーがデッキ内に多く占める形とマッチするカードが理想である。
そして、フェニックスと対策が被らない、つまり墓地追放の影響が小さく、ゲームを決めうる性能を秘めていることも求められる。
上記を総括した相棒インデックスは
・1マナor2マナのカード
・インスタント・ソーサリースペルを複数回唱える事とシナジーがあるカード
・墓地対策された上でもゲームを決めうるポテンシャルのあるカード
となるのである。
上記を満たすカードとしてフェニックスデッキでよく採用されているカードが
氷の中の存在
若き紅蓮術師
である。
ただ上記2種のカードいずれもプレイしたことのあるプレイヤーはすぐ気付いたであろう。同じフェニックスデッキベースコンセプトであるが、2マナ域のクリーチャー4枚が異なるだけで、マッチアップレベルが大きく異なるということに。
2020/2/26現在メタゲームに存在するデッキとのマッチアップ勝率(メインデッキ勝率)所感を以下に記載する。 参考までに私が遊んでいるリストをベースに。
■70%
スラムオーラ(どちらの型でも)
稲妻の斧があるため少し大きい程度でも除去できるため。また黒への除去耐性はあれど、赤の高打点除去への耐性は乏しい。氷の中の存在であればなおのこと有利。
黒緑ストンピィ(氷の中の存在)
氷の中の存在に除去が飛んだこないため溶けて勝つ。
白単(氷の中の存在)
氷の中の存在に除去が飛んだこないため溶けて勝つ。
■60%
青黒インバータ(若き紅蓮術師)
インバータがストレートに着地するカードではないため、クロックを序盤から叩き込める。
バントスピリット (若き紅蓮術師)
若き紅蓮術師が除去されず、こちらが除去を打つとエレメンタルトークンクロックができ、2:1交換が常に期待できるため。
■55%
赤単(氷の中の存在)
氷の中の存在の除去に2枚カードを要求する。ひっくり返ればほぼ除去されない。
青赤ハサミ(氷の中の存在)
稲妻の斧が5/5に効く。海蛇に付けられた場合は厳しい。氷の中の存在に爆片波を撃たせたり、もちろんバウンスした暁にはクソ有利。
■50%
青赤ハサミ(若き紅蓮術師)
稲妻の斧が5/5に効く。海蛇に付けられた場合は厳しい。エレメンタルトークンチャンプで凌げるが、勝ちがはやまることはない。
ロータスブリーチ(どちらの型でも)
イゼットの魔除けがメインから存在する分、他のデッキに比べ介入手段があり、メインを取る場合もある。メインはクリーチャー除去されることはないためかメイン優劣自体はそこまで。
バントスピリット (氷の中の存在)
反転する前に厚かまし借り手のバウンス出来事を食らったり、ひっくり返った後もネベルガストの伝令で対処されてしまう。
■45%
青白コン(若き紅蓮術師)
ほぐす者テフェリーのバウンス能力に対してクロックを残せるが、不利気味。
赤単(若き紅蓮術師)
乱撃斬、稲妻の一撃、砕骨の巨人、もう全てヤンパイに即あたり。
■40%
黒単(どちらの型でも)
致命的な一押しと思考囲いをテンポよく打たれ、相手の地上クロックに対して盤面処理が間に合わないorライフレースが追いつかない。
スゥルタイ高揚(どちらの型でも)
ウーロを除去する手段に乏しい。そのためハンドリソースやライフ共に回復されてしまい間に合わなくなる。イシュカナが序盤から昂揚着地した場合は非常に厳しい。
5Cニヴ(氷の中の存在)
漂流自我や殺戮遊戯がメインから存在しており、弧光のフェニックスを抜かれる。また6/6飛行の突破手段がない。氷の中の存在バウンスと厚かましい借りてバウンス等でクロックをぶち込み、火力をぶち込みみたいなゲームプランが時々ある。
■30%未満
青白コン(氷の中の存在)
氷の中の存在が時をほぐす者テフェリーに対処されてしまう。
5Cニヴ(若き紅蓮術師)
漂流自我や殺戮遊戯がメインから存在しており、弧光のフェニックスを抜かれる。また6/6飛行の突破手段がない。エレメンタルトークンのチャンプではゲームが長くなり、ハンドボードともに不利になる。
上記より、それぞれのクリーチャー特性をまとめる。
氷の中の存在
・クリーチャーデッキに無類の強さを誇る。
・火力除去へある程度耐性がある。
・コンボデッキ、コントロールデッキにはクロックとなる前に対処されるorゲームを決められる。
・終盤に引いた時の価値が小さい。
・バウンスやタッパーが苦手。
若き紅蓮術師
・カード自身がクロックであり、コンボデッキ、コントロールデッキへクロックを継続しやすい。
・赤火力への耐性が低い。
・サイド後等でカウンタースペルを構えながら立ち回りやすい。
共通点
・致命的な一押しで簡単に対処されてしまう。
そう、致命的な一押しがガチ命的なのだ。青黒インバータ、スゥルタイ昂揚、黒単等いまや簡単に致命的な一押しは飛んできうる環境なのは辛い事実である。
少し話はそれるがGP名古屋2020では、私は氷の中の存在を選択して2日目には残った。
その時はメタゲームの先端を意識するのではなく、多様なクリーチャーデッキへ勝利することを優先したためである。
相棒たちの共闘
上記例では昨今のメタデッキマッチアップより、2種のクリーチャー特性を述べているが、そもそもパイオニア始まっていた当初より感じていたことであった。パイオニアイゼットフェニ沼にハマりかけていた私の取っ掛かりであった。
そんな中ふと、とあるプロツアーのとあるデッキを思い出した。プロツアーイクサランの相克で3位に入賞したパスカル・フィーレン氏の青赤パイロマンサーである。*解説は兄のピーター・フィーレン氏。このデッキの特徴は氷の中の存在3枚、若き紅蓮術師3枚をメインデッキに共存させていることだ。
上記解説記事によると、
・能動的に勝てる序盤の脅威を採用したい。
・一見アンシナジーな効果同士に見えるが、氷の中の存在が変身してそもそもエレメンタルトークンを大きく失うようなシチュエーション自体が既に勝利に近い。
なるほどのと。
物は試しと私が1日だけ試した日があったようだ。
3-0はしていたようだ。
プレイ雑感は覚えていないが、当時から2マナ域のスロットはどちらか一方で4枚であると思われていたことでゲームプランのすれ違いを誘発させていたことだろう....。
試した私ですら未だ懐疑的であるが、理屈の上では、致命的な一押し4枚を超える2マナ域フィニッシャー6枚(上記例では)を採用できているため、弧光のフェニックス以外のプレッシャー与え続けることができるはずだ。
別の相棒達
型破りな協力
型破りな協力を2マナ域に据えたデッキ。
https://www.mtggoldfish.com/deck/2565121#online
エンチャントであるためクリーチャー除去への耐性はグッド。クロックを残したい青白コンとのマッチアップではテフェリーによるバウンスを貰う前に2ドローしている必要がある。(若き紅蓮術師の場合はクリーチャー自身がクロックであること、神秘の論争を構えながらテフェリーをカウンターしかつクロックを増やせる点で優位)
弾けるドレイク多投
弾けるドレイクを3枚以上メインに据えて、最大速度で速攻を付与し、一気に予想外の速度でライフを詰める形も存在する。
https://www.mtggoldfish.com/deck/2668260#online
弾けるドレイクというカード自体が、サイド後の墓地対策へ耐性がある。
総論
・基本はメタゲームにあったクリーチャーを選択しよう。
・氷の中の存在と若き紅蓮術師のハイブリッドもありかもしれない。
・そもそも異なる相棒候補カードはまだある!
記事を寄稿した目的はそもそも、イゼフェニフリークスの夢をつなぐためである。
皆で研究していきましょう!
#MTG #マジックザギャザリング #MTGパイオニア #イゼットフェニックス