【復元図面公開】令和3年度一級建築士設計製図試験合格しました。
どうもお久しぶりです。げんきでございます。
この記事を書こうと思ってたら仕事納めやら大掃除やらでいつの間にか年を越していました。
歳を重ねる毎に時間が早くなっていく感覚がものすごくて日々何気ない時間も大切にしなければと実感しております。
さて、前置きはとりあえずこの辺にしておいて、今回はタイトルにある通り、先月24日に一級建築士試験の合格発表がありましたので、その報告がてら図面と記述を公開し分析をしてみようと思い筆を執らせて頂きました。
ちなみに公開する理由としては、昨今では製図試験に落ちた方や独学者の参考として合格者の図面を見る事は結構重要という話があり、私も実際に資格学校やTwitter等で情報収集していたので、その恩返しになればと思ったからです。
ただ、公開する事が不快に思う方もいらっしゃるかもしれないので、この記事を公開した後の反応を見て削除等対応するかは考えたいと思います。
それから、実は私、図面を復元した際、資格学校からはランクⅡかⅢと告げられていました。
また、自身でもミスした箇所はかなりダメージがでかいと自覚していたため、資格学校の見解も納得できていたのですが、幸いにも今回の試験では合格という結果を頂けたので本当に運が良かった部分もあると思っています。
なので、今回公開する図面は参考解答とは言えない出来のものかと思いますが、どういった事を判断して試験元は合否を決めているのか探る一助になれば幸いだなと思っています。
それでは、図面と記述をさっそく公開したいと思います。
いや~正直文字図面ともに雑で申し訳ないです。
復元図面とは言え、この時は本当に必死でしたので許してください。
ちなみに、この時の様子や今回書かせて頂きます一部のミスの経緯は試験直後に公開した記事の後半に記載していますので、気になる方はご一読お願いいたします。
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ここからは図面と記述のミスした部分を書かせて頂きます。
まずは図面からです。
【オレンジ】
1.試験終了5分前、単一ダクト形式へと急に変更した事による1階、2階のDS
箇所の不一致と階高不足。(経緯は上述した記事参照)
【赤丸】
2.内部階段の外側に無意味なスペース。
3.住宅部門のエントランスホールから設備室への廊下を雁行させた事。
4.「1」にて単一ダクト形式へ変更した事による2階平面図と断面図の不整合
(DSが断面図に未記載)
【その他】
・単一ダクト形式としての機械室の面積不足。
・植栽の記載不足。
・補足事項の記載不足。
このような形でいろんなミスをしていたのですが、特に1に関しては私以外同じようなミスをした方はいないようでしたので、資格学校からは悪目立ちする可能性が高いと言われていました。
また、天井下にダクトを設置して壁を通して2階の共用室に持っていく事は物理的に可能とはいえ、実際にそれをすると各室の邪魔になりますし、一級建築士としてその回答はいかがなものかとも個人的に思っていましたから、私自身大きな減点を頂いても仕方ないと考えていましたし、資格学校側もどう判断されるかわからないと仰っていました。
2については、普段であればこういう設計をしませんが、製図の練習で繰り返しでこの形で覚えてしまっていたため、このように書いてしまった記憶があります。もちろん、こういったスペースを作る事はマイナスイメージで捉えられる可能性があるという事で指摘を受けました。
3については、普段講師からこういった形で無駄に廊下を長くするなと言われていたですが、プランをまとめる際にうまくいかず時間もなかったのでこうなってしまいました。ただ、違反ではないしそこまで影響はないのではないかと個人的には思っていました。
4については、復元図面を描いた試験当日は自身で気づけなくて、採点会の時に資格学校から指摘を受けて気づいたのですが、これを見た瞬間終わったと思いました。
というのも各図面の不整合は大きい減点があると言われていたので、これは本当に落ちても仕方ないと思いました。
空冷ヒートポンプパッケージ方式から単一ダクト形式に変更した事により各階平面だけでなく断面までミスを出してしまい、本当に試験終了直前の5分の判断を誤ってしまったと後悔しました。
その他の項目に関しては、植栽と補足事項に関してはオマケ程度でしか見られていないと考えていたので、あまり気にしていませんでしたが、機械室に関しては本当にどうなのかわかりませんでした。
ただ、ネットでみた過去の受験者で、求められたものが実際には適した形でなくてもあれば受かるしその人がそうだったという意見もあったので、その意見にかけるしかありませんでした。
次に記述に関して見ていきます。
記述は図面ほど指摘はありませんでしたが、2ヵ所指摘を受けています。
まず、一つ目として在宅勤務のスペースについて、資格学校の解答例にもあったプランを描いたつもりでしたが、引戸を描いたことにより、採光が必要な室と判断されるかもしれないと言われました。
正直引戸の有無でそう判断されるのであれば、あの解答例はやめてほしいと思いました。解答例とするにしても注意書きは欲しいですね。
しかしながら、「考慮した事」の記述で『テレビ電話等周囲を気にせずできる環境とした』とした事で見逃されたのか、LDKと2室1室とみなされて事なきを得たのか、はたまた特に問題がなかったのかはわかりませんが、この部分に関しては指摘をうけてから、ずっとハラハラしていました。
続いて2つ目の指摘は基礎構造の記述で、ベタ基礎を採用した旨の文章を書き忘れていたことでした。正直普段やらないミスなので、相当焦っていたのだと思います。図面をみればベタ基礎だという事が分かるとは言え、明言しない事がどの程度影響を与えるのか本当わかりませんでした。
以上で図面および記述のミス項目について自分なりに考えた事ですが、結果的にはこの図面でも合格出来ました。
一応、試験終了15分前には最終チェックを無理やりでも入れていた為、斜線制限や〇特など建築基準法には適合している自信はありましたが、上述した内容がどこまで見られるかは未知数でした。
ここからいえる事は、建築基準法さえクリアできていて、ゾーニングや動線計画さえある程度問題なければ、設備計画がおかしくても、機械室などの面積が足りなくても、採点の土台には乗れるという事かなと思いました。
ただ、土台に乗れるだけで、そこからは上位3割5分しか受からないと思います。今回の私の図面は補足事項や植栽の密度がほぼなかったため、本当に危なかったんじゃないかなと、個人的には思っています。
資格学校の言う通り、良くてランクⅡだったかもしれません。
実際、周りでは多くの方がランクⅠと判定されていたので、落ちる事を覚悟していました。
しかし、そんな中でも合格できたので、本当に試験はブラックボックスだなと思いました。
なので、来年度また一級建築士試験を受ける方は、ある程度ミスしたとしても、最後まで希望は捨てなくてもいいと思います。
そして、作図途中でも最終チェックは理想を言えば終了30分前、遅くても15分前には無理やりでも入れる事が本当重要だと思います。そのおかげで、私の場合いろいろミスは残っていましたが、〇特忘れ等重大なミスは修正する事ができたので今があると思っています。
それでは、ぐだぐだと長くなってしまいましたがこの辺で。
ではでは!