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Essays .Number | #07 自分という存在を感じるということ。

平日の疲れとともにくる思考の柔軟さ、
疲れているときほど、思案が巡ってくる。
寒さ残る木曜夜、今日も筆をとる。

日々の生活のなかで、二度と同じ瞬間はこないかもしれない。
朝起きて目覚めて聞こえる鳥のさえずりや、肌や匂いで感じる空気は今この瞬間だけのものなのかもしれない。

そう考えることがある。

同じ瞬間に世界で何億という人が生きて動いていて、自分はその世界の中で小さな存在なのだけれど、自分が見て感じている世界は自分だけのものであると、ふと思う。

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母親と父親の遺伝子から構成された自分の感覚器官を通じて脳で感じているものは、全て自分自身でしか解釈ができないものだ。

なんて孤独で自由な世界が広がっているんだと寂しさと清々しさを交えながら、この世界を少しでも一部でも共有できる人びとがいることに感謝している。

私にとって、存在し感じていること自体が自分自身の証明である。
そう思えるように、1日のなかでほんの少し立ち止まって考える時間も大切にしている。

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