祭りの街
正月を区切りに一年が終わり、新しい一年が始まる。
日本に暮らしていると、当然の感覚だ。
しかし、僕の故郷高知では8月12日を過ぎると一年が終わったような感覚を持つ人が沢山いる。
まるで燃え尽きたように、街から人が消える。
8月の9、10、11、12の四日間は高知よさこい祭り。
街は200を超えるチームが市内14の会場を独自の情報戦術で巡る、いわばタイムスケジュール一切なしの移動型フェスだ。
よさこい祭りの基本ルールは4つのみ
鳴子をもつこと
前進する振付であること
曲中に「よさこい鳴子踊り」のメロディを必ず入れること
音源となる先導車「地方車(じかたしゃ)」を1チームにつき一台用意すること
以上である。
自由を気風とする高知人の感性で発展してきたこの祭りも今年で65回を迎える。
毎年、平日でも関係なく固定日時で催される所に、イベントではなく祭りなんだという気概を感じる。
楽しみ方はたくさんあるが、僕のおすすめは、好きになったチームを追って、各会場を回る方式だ。
初めての場合は高知の名門
・ほにや
・十人十彩(じゅうにんといろ)
・とらっく
・帯屋町筋
・旭食品
あたりを押さえて定点観測していると、他のたくさんのチームに出会えるだろう。
この季節になると、各チームがどのようなコンセプトで、衣装で、音楽で祭りに臨むのか気になってくる。
出来るなら毎年見に帰りたいと思うが、どうも上手くいかない。残念。
夏休みに四国へ行くなら、高知よさこい祭りを見てほしい。
そのあと徳島へ行けば「阿波踊り」の開催と繋がり、四国夏の覇者だ。
この夏、是非高知へ!