パックロッドは何に「パック」されるのか3:ショア大型青物編
追加料金なしの飛行機釣行について考える3回目、再確認しますけどなんでこんなこと言ってるかといえば私がケチで疲れやすいからです。3辺の和が158cmを超えるバズーカの超過料金は、ANAなら往復4万、アメリカン航空なら往復400ドルでいまの相場なら6万円。バズーカ未満のロッドケースでも往復70ドル、1万円超。しかもバックパックとスーツケースにロッドケースが加わる移動はまじでダルい。
もちろん2ピースじゃないと納得できん、金は惜しまんからバズーカ、って人を否定はしません。むしろ気高いと思ってます。もし私がケチをつけたいものがあるとしたら、「パックロッド、モバイルロッドを謳っているのにロッドケース以外にパックできない」レンジの商品ですね。モバイルって概念についてどう考えているのか問いただしたい(小一時間)。
さて今回からターゲットを設定してみるのですが、選択肢の少ないほうからやっつけていこうと思うので、ショアからの大型青物を求めて飛行機で遠征することにしましょう。国内の離島にはじまり、ニュージーランドでキングフィッシュ、セイシェルや澎湖諸島でGT、メキシコやコスタリカでルースター、いくらでもショアのスポットがあると思います(詳しい方、友達になってください)。
GT
ショアGT用のパックロッドという特殊カテゴリは、寡聞にして1社しか知りません。BigFishGoのAIRとCLIFFというモデルです。仕舞寸はともに64cm、60Lクラスに入る大きさ。夏でリーフゲームとかならギリ60Lクラスで行けそうです。ロックショアだとGT装備から考えて80Lクラスが現実的でしょう。いずれにせよロックショアでは最大のターゲットであるGTゲームにバズーカが不要になることは画期的かつ驚くべきことだと思います。
大型青物
キングフィッシュ、イエローテイル、アンバージャック、ルースターフィッシュ、ジャッククレバル、あと青物じゃないけどクベラスナッパー(カリブ海域のスジアラ相当)などのロックショアゲームはどうか。具体的には80g以上のプラグが投げられて、4号から6号タックルで挑むレンジです。
まずシマノのコルトスナイパーXRのMB S100H-5かS100XH-5。グリップが短いのと仕舞が長い以外は理想的です。仕舞68.5cmは80Lクラスのスーツケースかそれ以上じゃないと入らないですね。なおXR MBにはロッドケースが付属してるんですが、先述のとおり機内に持ち込める棒状の荷物は長さ60cmまで。これは72cmあるので機内には持ち込めません。以前素知らぬ顔で64cmのケースを持ち込んだ経験がありますが、72cmはさすがに言われるんじゃないかな。
さいきん気に入っているのが、23年秋にタカミヤから出たXOOX MOBILITY GAME GRⅢ 986MH。最大100gのルアーが背負えて、仕舞寸55.7cm。すごく魅力的なスペックで飛びつきました。前作GRIIよりボヨボヨ感が減ってよいのですが、パックロッドあるあるでグリップ長が短すぎる弱点があります。私は届いてすぐにグリップを破壊して適切な位置に再作しました。ただ胸を張って語れないのが、これまだ40cmのグルーパーしか掛けてないんですよ。なのでヒラマサいけます、とは他人様に断言できない。情けない。
あと8.6ftと短めになってしまうの飛距離で劣るし調子もダルいのですが、モンスターキスのMX-9Sも戦えると思います。キャスティングウェイトは最大120gで仕舞寸法は50cm、モバイル性能は最高峰といっていいでしょう。あと重量255gと妙に軽い。いちおう70cmのジャックと115cmのクーダは問題なく釣り上げています。あとメーター超えターポンも近くまでは寄せています(ええバラしましたとも)。
もし他にロックショアで80g以上背負えるパックロッドをご存知の方がいらっしゃいましたら、いつでも情報をお待ちしております。あと近々各社のパックロッドのデータを集めてデータベース化して公開したいと考えています。いま個人でちくちく入力したやつが手元にあるんですけど、スペック項目が適切でないのとどういうプラットフォームで公開したらいいかわかんないんですよ。