ドル円概況(8/23)
【東京時間】
東京時間
・ドル円は小安い。本邦長期金利の上昇や時間外の米金利低下を受けて、日米金利差縮小を意識した売りが先行した。一時145.57円まで下押す場面も見られたが、昨日安値の145.50円手前では売りも一服。その後は145.60円台を中心とするもみ合いに転じた。
・ポイント①は移動平均線タッチの戻り売りポイントで多くの移動平均線が密集していることから、信頼度は高かった。
・ポイント②は、移動平均線を上抜けし、円高トレンドを否定したポイント。直近で下髭を多くつけ、サポートラインを越えられていなかったため、戻り売り非推奨のポイント。上位足の移動平均線との距離が遠いことからも、戻り売りの信頼度が低いことが分かる。
・ポイント③は、戻り売りポイント。上位足との距離も近いことから、リスクリワードも悪くない。
【欧州時間】
欧州時間
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月仏製造業PMI速報値 46.4 45.1
8月仏サービス部門PMI速報値 46.7 47.1
8月独製造業PMI速報値 39.1 38.8
8月独サービス部門PMI速報値 47.3 52.3
8月ユーロ圏製造業PMI速報値 43.7 42.7
8月ユーロ圏サービス部門PMI速報値 48.3 50.9
8月英製造業PMI速報値 42.5 45.3
8月英サービス部門PMI速報値 48.7 51.5
8月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)▲16.0 ▲15.1
・ドル円は軟調。低調なユーロ圏PMI速報値を材料にユーロ円が下落すると、ドル円にも売りが波及した。NY市場に入り、8月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化。2時30分前に一時144.54円と日通し安値を更新した。米10年債利回りは4.18%台まで急低下した。
・ポイント①は、戻り売りポイント。リスクリワードが高い
・ポイント②は、一見戻り売りポイントに見えるが、直近のロウソク足が下髭を切り上げていたことと、上位足の移動平均線との距離があることから、リスクの高いことが分かる
・ポイント③は、戻り売りポイント、すぐ上の移動平均線が損切ライン。
【米国時間】
米国時間
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲4.2% ▲0.8%
8月米製造業PMI速報値 47.0 49.0
8月米サービス部門PMI速報値 51.0 52.3
8月米総合PMI速報値 50.4 52.0
7月米新築住宅販売件数
前月比 4.4% ▲2.8%・改
件数 71.4万件 68.4万件・改
・ドル円は続落。8月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。節目の145.00円を下抜けて、2時30分前に一時144.54円と日通し安値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時4.18%台まで急低下した。 ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げ、5時30分過ぎには144.92円付近まで下げ渋った。
・ポイント①は、戻り売りポイント。一旦超えた移動平均線を上から下抜けしており、リスクリワードも悪くない。
・ポイント②は、戻り売りのリスクが高いポイントでリスクリワードが悪い。
・ポイント③はどちらに行くか不明なポイント。トレンドが出るのを待つ必要がある。