ドル円概況(8/31)
8/31(木)の東京市場は、146円を挟み小動きとなった。ドル円は、前日のNY市場で発表された8月の米ADP雇用者数や米第2四半期GDP改定値の弱い結果を受けて、一時145円台半ばまで下落した。
ポイント①は、テクニカル的にショートエントリー可能なポイント
ポイント②は、上位足の移動平均線と距離があるため、エントリー非推奨ポイント。
欧州市場は、米PCEデフレーターの発表を控え、146円付近から145.7円の間のレンジ相場となった。ユーロ圏消費者物価速報は前年比+5.3%と前回と同水準も市場予想は上回った。コア前年比は+5.3%と前回の+5.5%から鈍化、市場予想と一致した。インフレ自体は高止まりしており、欧州景気に対する不透明感に繋がった。
ポイント①はテクニカル的にエントリー可能なポイント
ポイント②は15分足と1時間足の移動平均線を上抜けており、さらに上昇するリスクがあるため、エントリー非推奨のポイント。
NY市場では、PCEコアデフレーターが市場予想の4.2%と一致し、インフレ圧力の根強さを確認したことから、ドル高が進行。シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回り23時前に146.23円まで上値を伸ばした。
しかし、12時前のポイント①で特段売り材料がない中でドル円は急落し146円から50銭近く下落した。ロンドンフィキシングに絡んだ大口の実需取引が入ったものと思われる。
PCE発表後は、ドル円をロングで入りたいところだが、長期や上位足移動平均線が上値を抑えるため、非常に入りずらい相場となった。
月末のロンドンフィキシングは、実需取引が集中し易いことから、テクニカルやファンダメンタルと関係の無い値動きが生じる可能性があるため、注意が必要である。