ドル円概況(8/25)
【東京時間】
東京時間
(主な国内経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月東京都区部CPI
生鮮食品を除く総合 前年同月比 2.8% 3.0%
7月企業向けサービス価格指数(前年比) 1.7% 1.4%・改
・ドル円は小高い。本日は5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けた買いが観測されたほか、その後も米長期金利の上昇が相場を下支えした。昨日高値の145.96円を上抜けて一時146.21円まで上昇。もっとも、今晩はジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が控えていることもあり、積極的に買いを進める展開にもなっていない。
・ポイント①は、押し目買いポイント。ただし、移動平均線の位置的にリスクリワードは高くない。
【欧州時間】
欧州時間
・ドル円は持ち直した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議で講演を前に、しばらくは146.00円を挟んだ狭いレンジ取引が続いていた。ただ、NY市場に入り、8月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が69.5と予想の71.2を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時145.73円と日通し安値を更新した。もっとも、売り一巡後は買い戻しが優勢に。パウエルFRB議長が「追加利上げの是非は慎重に進めていく」としながらも、「追加利上げは適切な場合に実施する用意がある」「インフレの持続的な鈍化まで景気抑制的な政策を維持する」と明言したことが、「ややタカ派的だった」と受け止められ、米金利の上昇とドル買いにつながった。17日の高値146.56円を上抜けると一時146.63円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新した。
・東京時間で円安が進んだなかでの移動平均線タッチなので、押し目買いポイントではあるが、信頼度は高くない。ジャクソンホールを控え、トレードは非推奨のポイント。
【米国時間】
米国時間
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
69.5 71.2
・ドル円は続伸。8月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が69.5と予想の71.2を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時145.73円と日通し安値を更新した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホール会議の講演で「追加利上げの是非は慎重に進めていく」としながらも、「追加利上げは適切な場合に実施する用意がある」「インフレの持続的な鈍化まで景気抑制的な政策を維持する」と述べると米金利の上昇とともにドル買いが入った。17日の高値146.56円を上抜けると一時146.63円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新した。なお、市場ではパウエル議長の発言について「年内の追加利上げの可能性が改めて示された。タカ派的な内容だった」との声が聞かれた一方、「年内に最後の利上げがあるとみているが、今の引き締めサイクルの終了が近いとも言える」との指摘があった。
・ポイント①はパウエル議長の講演終盤で、新しい情報がなかったことから、金利上昇のトレンドに回帰しかけたポイント。ここまで待ってドル買いが出来ると良いが、非常に難易度の高いポイント。
・ポイント②は、ドル高トレンドが始まってから最初の押し目のポイント。ドル高が強い時は、青い移動平均線に沿って上昇する傾向にあるため、トレード可能なポイント。
・ポイント③は押し目買いポイントだが、5分足の移動平均線全てを一気に超えているため、ここで買い判断は難しいし、リスクリワードも良くない。
・ポイント④も押し目買いしたくなるポイントだが、結果的に円安には進まなかったポイント。
・ポイント⑤は、現実的な押し目買いポイントで、10pips程度のストップロスでトレードが出来そうなポイント。