やろうぜ!シャニマス大富豪!
シャニマスに久しぶりにログインすると、新しい要素が追加されていた。
へぇ、ミニゲームか。面白いな。こういうおまけ要素があったりすると、楽しいものである。
アイドルとコミュニケーションをとりながら遊べる……アイドルと……遊べる……。
アイドルと遊べる!?
斑鳩ルカと遊べるってこと!?
絶対ろくに会話しないだろうな、喋ったとしても必要最低限以下の会話か舌打ちか罵倒くらいだろうな。
舌打ちと罵倒されてぇ〜〜〜〜!!!!
しかもミニゲームをすることによってアイドルの秘密が解放されるらしい。アイドルの秘密が解放!?アイドルの秘密が解放できるのは週刊文春くらいだと思っていた。やるしかない。
さて、その肝心のミニゲームというのは、「大富豪」である。
でも、大富豪のルール知らないんだよな……遥か昔に【スクールガールストライカーズ】というアプリゲームでやった記憶があるが、ルールが意味不明すぎて、女の子の胸しか見てなかった気がする。
ただ、ぼくはもう成長した。今ならどんなゲームのルールでも理解できる。
ふむ…
ほぉ…
あー、
なるほどね?
そういうことね?
全然わかんないね?
ただ、こういうルールを覚えるのなら、座学でやるよりも実戦を重ねるやり方がぼくは好きだ。とりあえずやってみることにする。百聞は一見にしかず、だ。
実際のゲーム画面だ。ルールは幾つかあったが、一番簡単そうなやつを選んだ。一人だけ選べるキャラを斑鳩ルカにして、早速スタート。
おっおっ、なんかっ、選べるっ、選べるぞぉッ
あっあっ、なんかいっぱい選べた!よくわかんないけど出しちゃえ!
うおおおおお!?
急に周りのメンバーが凄い速度でカードを出していく。早すぎるだろ、サンデヴィスタンつけてんのか?
ゲームの勝利条件だけは把握している。手持ちのカードを0枚にすればいいらしい。急に手持ちのカードをぜんぶ放り投げたら勝つかなと思ってたが、出来なかった。堅実にプレイしていく。
斑鳩ルカの顔ばっかり見ていると、気付いたらゲームは終盤へと差し掛かっていた。とりあえず周りの様子を見ないといけな……
あっ!?
よくわかんないうちに先を越されてしまった。ぼくと斑鳩ルカの逢瀬を邪魔するやつは消してやろうかと思ったが、素敵な笑顔のかわいい子だったのでやめておいた。
そしてぼくもカードを全て放り捨て、富豪になった。すごいぞ、カードで遊んでるだけで富豪になってしまった、ギャグ漫画の遺産相続か?
そして斑鳩ルカは貧民になった。え?
そしてゲームは終了。真乃は4位で大貧民になってしまった。カードゲーム一つで立場が大きく変わってしまった。遊戯王の世界か?
………それにしても
貧民になるだなんて……。
もちろん、金銭の量だけで幸せかどうか決まるわけではないし、この結果をどう感じるかは人それぞれだ。しかし、ウシジマ君も「金が全てではないが、金がないと何も出来ない」という旨のことを言っている。何も出来ないというのは、酷なことだ。
こんな現状を見過ごすことは出来ない。なんとか全員が平等のパラダイスみたいなゲームにしたい。つまらないゲームだな。
もちろん、これはただのゲームだということは理解している。しかもミニゲームだ。コミュの内容ですらない、ただの遊びである。
……どうすれば二人を救えるだろうか。ロシア革命するか?ベーシックインカムするか?………
そうだ!!
ぼくが大富豪になって!!
金をバラ撒くんだよ!!!!
負けたが???????