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目的の論文がなかなか見つけられない人へ:Elicit/PerplexityとPubMedの連携による文献検索法
目的の文献を効率良く探すにはPubmedだけだと検索ワードの設定など意外とスキルが必要です。今回はElicitを組み合わせる事で効率的に文献を探す方法を紹介します。主な手順は以下の通りです。
(2024.6.30追記)
現在はこちらの方法が一番良いと思いますのでこちらがお勧めです。
(追記)
先日文献検索をしていた際にElicitで見つけられなかった文献をperplexityで見つけた経験をしたのでシードとなる論文を見つけるにはperplexityでも良いと思います
Elicitもしくはperplexityでシードとなる研究目的の文献を探す
Elicitで表示された文献から選ぶ
PubMedで類似研究を探す
選んだ研究の「Similar articles」を確認する
文献を収集していく
ではひとつずつ見て行きます
Elicitもしくはperplexityでシードとなる研究目的の文献を探す。
Elicitもしくはperplexityのウェブサイトにアクセスする。
検索バーに、特定の研究や問題に関するキーワードやフレーズを英語で入力する。
英語が苦手な場合は、Google翻訳、DeepL、ChatGPTなどを使用して翻訳し、入力する。
Elicitもしくはperplexityで表示された文献から選ぶ。
Elicitもしくはperplexityの検索結果から、自分の知りたいことや行っている研究に最も類似している文献を選ぶ。
選んだ文献の詳細を確認し、必要な情報が含まれているか確認する。
PubMedで類似研究を探す。
Elicitで選んだ研究のタイトルをWeb検索する。
PubMedのリンクが検索結果の一番上もしくは2番目に表示される
PubMedのリンクをクリックして選んだ研究を開く。
選んだ研究の「Similar articles」を確認する。
PubMedの研究ページの下部には「Similar articles」というセクションがある。
このセクションには、選んだ研究と関連性の高い他の研究が表示される。
目的の文献と関連がありそうな文献を選び、さらにその文献の「Similar articles」も見ていく。
文献を収集していく。
選んだ文献とその「Similar articles」を順番に確認し、必要な情報や関連研究を収集していく。
各文献の詳細や要約を読み、自分の研究目的に適したものを選ぶ。
必要に応じて、文献の引用情報やPDFなどを保存しておく。
このようにして、ElicitとPubMedを組み合わせて、研究目的の文献を収集していくことができます。
ElicitとPubmedを組み合わせている理由
Elicitは特定のキーワードから関連する研究を見つけ出す能力に優れている一方で、キーワードに関連するのは検索上位のみだったり、網羅性にやや欠けるため、最初の導入にのみ使っています。またElicitはPAP(publish ahead of print)が検索に引っかからない欠点もあります。
PubMedは検索ワードの使い方次第で、目的の論文にたどり着くのが難しい事も多いものの、一度適切な文献を見つければ、そこから連鎖的に関連研究を見つけ出すことが可能です。
Connected Papersは特に大きなテーマの繋がりに対しては有用ですが、狭いテーマや分野に対してはPubMedの「Similar rticles」機能の方が適している印象です。私は文献リスト作成の最後に重要文献の引用漏れが無いかを確認するのに使っています。
論文を作成する際はこちらも参考にしてみてください。
科研費申請もChatGPTに手伝って貰えます
https://note.com/genkaijokyo/n/n293533a72560
Perplexityを駆使して発表アイディアをブラッシュアップするにはこちらの記事を参考にしてみてください。
検索AIツールの比較はこちらからどうぞ。