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Claudeで文字数制限ピッタリの要約を得る方法

はじめに

研究者の皆さん、こんな経験はありませんか?

  • 論文の再投稿時に単語数制限オーバー

  • 学会抄録の文字数が規定を超過

  • ぎりぎりまで削ったのに、まだ足りない...

今回は、Claudeを使って、この悩みを効率的に解決する方法をご紹介します。

AIによる文章要約の課題

ChatGPTやClaudeは優れた要約能力を持っていますが、厳密な文字数・単語数の調整が苦手という特徴があります。例えば「300単語に要約して」とお願いしても、実際のカウントでは大きくずれてしまうことが少なくありません。しかし、段落数やセンテンス数での指定であれば、かなり正確に対応できることがわかっています。ただ実際の制約は文字数や単語数なのでそれに沿った指示がうまく通るとよいですよね。

ChatGPTの文字数制限守らせるやり方はこちらから

ChatGPTで文字数を守らせる際にCode Interpreterを使って文字数数えて、というと正確になったわけですが、2024年10月25日よりClaudeに実装されたREPL機能が、まさにCode Interpreterに相当する力を発揮するのです。

REPL機能はデフォルトではoffになっているので設定>Feature PreviewからAnalysis ToolをOnにする必要があります。 

効果的なプロンプトの使い方

簡易版

覚えなくても使える簡易版

以下の文章を[目標文字数]字程度に調整してください。
REPLを使って正確な文字数をカウントしながら調整をお願いします。

日本語の抄録用プロンプト

[目標文字数]に750-800文字のように幅を持たせた文字数を入れてください

以下の抄録/要旨を[目標文字数]字に調整してください。REPLを使って正確な文字数をカウントしながら調整をお願いします。

手順:
1. REPL機能で現在の文字数を計算して教えてください
2. [目標文字数]字に調整した文章を提示してください
3. 再度REPL機能で調整後の文字数を確認し、必要なら微調整してください

調整の原則:
・序論(背景・目的)、方法、結果、結論の基本構造を維持
・重要な数値データは維持
・専門用語は正確に
・文章の論理的つながりを保持

※カウントには以下のコードを使用します:
```javascript
function countJapaneseChars(text) {
    // 改行とスペースを除去
    const cleanText = text.replace(/[\n\s]/g, '');
    // 文字数をカウント(記号や句読点も1文字としてカウント)
    return cleanText.length;
}

// 使用例
const text = `ここに文章を入れる`;
console.log("文字数:", countJapaneseChars(text));
```

英語論文・抄録向けプロンプト

[target]に450-500のように幅を持たせた単語数を入れてください。

Please help me adjust this text to meet the word limit requirements. 

Steps:
1. First, count the current words using the REPL function and show me the count
2. Adjust the text to approximately [target] words while:
   - Maintaining all key scientific findings
   - Preserving essential methodology
   - Keeping critical data points
3. Verify the final word count using REPL and make minor adjustments if needed

Additional requirements:
- Keep technical terms intact
- Maintain academic tone
- Preserve statistical significance values
- Ensure logical flow between paragraphs

Current text:
[Your text here]

注意点

AIの出力は必ず自分でWordなどでカウントしてください(1-2文字/単語誤差があることがあります)
文字数に固執して何度も修正させていると文章の内容が劣化していることがあります。ある程度目的に近い文字数、単語数になったら手作業でやるのもありだと思います。

まとめ

このプロンプトをベースに、ご自身の需要に合わせてカスタマイズしてみてください。特に、段落数やセンテンス数の指定を組み合わせることで、より効率的な文章調整が可能になるはずです。

学術に役立つpromptは下記からどうぞ

promptの基本が学べます

Code Interpreterについて学べます


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