ChatGPTとAdvanced Data Analysis(旧Code Interpreter)を使ったプレゼンスライド自動作成
学会発表が控えている先生方、プレゼンテーションスライドの作成に頭を悩ませていませんか?研究内容の整理からデザインまで、時間と労力がかかりますよね。この記事では、そんな悩みを解決するための方法をご紹介します。抄録さえあれば3分以内にスライドのたたき台ができるはずです!
バージョン1はこちら。スライド枚数が多いとアウトラインのレベルを調整するのがダルいのが難点でした。
バージョン2はこちら。基本的にはやっていることは今回と同様なのですがpython-pptxというライブラリをGoogle Colab上で動かす必要がありました。pythonに馴染みのない方には少しハードルが高かったかもしれません。
というわけで今回は上記の2つのやり方のデメリットを解決したやり方を紹介します!
ちなみに現在は以下のGPTを使えばpromptなしでスライド作成ができます(2024.5.5追記)
以下はもともと掲載していたやり方です。
ChatGPT Advanced Data Analysis(旧Code Interpreter)への入力
まず、GPT-4からAdvanced Data Analysis(旧Code Interpreter)を起動して以下のpromptを入力してください。一緒に発表者ノートも出してもらいます。スライド枚数は内容や発表時間に合わせて適宜変更ください。
- 以下の文章から10枚のスライドの内容を作成してほしいです。
- スライドの内容は箇条書きでお願いします。
- スライドの発表原稿を聴衆にわかりやすい内容になるようにスライド内容から推測して作成し、発表者ノートに入れてください。
抄録内容:(抄録貼付)
- 最後にpython-pptxでパワーポイントのスライドを作成してください
- スライドサイズは16:9のワイド画面にしてください
もしくは抄録を書いたワードファイルを入力しても同様のことが可能です。しかし一見スマートですがWord読み取りにも時間がかかるので、内容をコピペした方が早かったりします
promptの入力欄の左にあるあ「+」マークを押して抄録のワードファイルをアップロードしてください。その後、下記promptを入力してください
以下をステップバイステップで処理してください
- まずこの文章の全文を読み取ってください
- 読み取った文章から10枚のスライドの内容を作成してほしいです。
- 必要に応じて目的、方法、結果、結論などの項目は分量に応じて1項目ごどに2-3枚のスライドで説明してください
- スライドの内容は箇条書きでお願いします。
- スライドの発表原稿を聴衆にわかりやすい内容になるようにスライド内容から推測して作成し、発表者ノートに入れてください。
- 最後にpython-pptxでパワーポイントのスライドを作成してください
- スライドサイズは16:9のワイド画面にしてください
途中で処理が途切れることがあるのでその場合は「go on」と入れて継続させてください(continueボタンは出ません)
スライドのダウンロード:
最後に、生成されたlinkをクリックすると生成されたpptxファイルをダウンロードできます。
スライド枚数が多かったりして処理に時間がかかるとエラーになったり、発表者ノートを入れてくれなかったりすることがあるのでその場合はバージョン2のGoogle Colabを使うやり方の方が安定していますのでそちらを試してみてください。
デザインの最終調整
最後に、PowerPointのデザイナー機能を使って、各スライドのデザインを調整します。適切なデザインオプションを選択し、見栄えを良くします。
※このまま発表できる代物にはなりませんが、下書きとしては充分なものができると思います。
このように、ChatGPTとAdvanced Data Analysis(旧Code Interpreter)を用いたスライド作成は、時間と労力を大幅に節約することが可能です。ぜひこの方法を試してみてください!
発表の後には論文化しましょう
プレゼンの質問対策はこちらをどうぞ
その他にもプレゼンを補強するためのAIツールの記事です
いわゆるスライドのデザイン系の本を読んだことのある方には目新しさはないと思いますが、スライドデザインについての本をまだ読んだことのない先生には最初の1冊としてお勧めです。CureAppのUXを担当されている精神科の先生が執筆されているそうで、さすがプロの仕事という感じです。
npakaこと布留川さんのChatGPTやLangChainなどの解説本。Noteより丁寧な解説で初学者にも分かりやすかったです。
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