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「生産性」は生活のあらゆるボトルネックを解消する
生活に余裕を持てる人と、そうではない人の違いは生産性にあります。多くの人は生産性は大事といいながらも、生産性が一番大事だとは思っていないのではないでしょうか。生産性こそが生活のあらゆるボトルネックを解消し、良好な生活サイクルを回していくための肝です。
まず、生産性の高い人は仕事において短時間で高い成果をあげるため、残業が少なくて済みます。そして、高い成果をあげているため、上司や周囲はその人の「仕事のプロセス」に深く関与しません。要は、やり方は自由に任せるようになるということです。
そうすると、例えば朝遅めに出勤したり、その人の予定に合わせて帰りを早くしたり、テレワークを頻繁に導入したりといったことを自分の裁量でできるようになる。つまり、プライベートと仕事の調整がつきやすくなります。通常は仕事の時間や働き方に調整が効かないため、プライベートはそれに合わせざるを得なくなりますが、そうする必要がないのでプライベートもゆとりをもてるようになります。
加えて、こういう人はプライベートにおける必須タスク(家事、移動など)も手早く終わらせることができます。雑事に手間をかけないので、より自由に時間を使えるようになっていくのです。
お金の観点でも、生産性の高い人は同じだけ働いている人よりも稼げる金額が高くなる傾向にあるため、「お金で解決する」ことができる範囲が広がり、生活のオプションが増えていきます。例えば、私の周りで働いている子育て世帯は共働きが多く、両親とも忙しくしているので食事を作る時間を圧縮するためにテイクアウトやミールキットをヘビーローテしている世帯が多い。当然食費は高くなるわけですが、稼げる人にとってはその出費はそれほど負担ではなく、その分生活にゆとりをもてるようになります。
社会人になってまず何を身につけるべきかと問われたら、私は「生産性の高い働き方」と答えます。生産性が高くなればなるほど生活が楽になり、楽しくなり、ゆとりをもてるようになったという実感を私自身も持っているからです。生産性を高めることは、一朝一夕では身につかず、日々ちょっとずつ練習していくといつの間にか上手くなっているという類の技術なので、1つずつでも生産性を高める取り組みをしていくことが重要です。