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成果を出す人は「脳内バックグラウンドアプリ」をオンにしている

脳内バックグラウンドアプリとは何か

スマートフォンやPCで、ユーザーが操作していない時でも常時稼働しているアプリのことを「バックグラウンドアプリ」と呼ぶ。例えば、セキュリティアプリや地図アプリなど、常時稼働することで効果を発揮するアプリは、バックグラウンドアプリの代表例だ。

バックグラウンドアプリは、ユーザーが意識していないところでも常に稼働し、デバイスを防御したりデータを捕捉し続けたりする。ユーザーからすれば、勝手に動いて便利な効果を発揮してくれるわけだ。

これはデバイスのアプリの話だが、私は人間の頭にもバックグラウンドアプリ的な機能があると考えており、これを「脳内バックグラウンドアプリ」と呼んでいる。

成果を出す人は、この「脳内バックグラウンドアプリ」をオンにしている。これが私の考えだ。言い換えれば、成果を出す人は常にアンテナを立てて気になる情報を仕入れられるようにしている。もしくは、常に考え続けている。

成果を出す人の「見える部分」だけを観察していても、成果を出している理由はわからない

成果を出す人とそうではない人を比較すると、どちらも同じ人間であり、1日に24時間しかないことは変わらないのだから、2倍成果を出す人が常に2倍仕事をしているようには見えない。確かに1.2倍や1.5倍くらいは仕事をしているかもしれないが、何倍も仕事をしているとは想像しにくい。

しかし、他人の2倍も3倍も成果を出している人は、実際に2倍も3倍も働いていることが多い。それは、「業務時間」が単に2倍や3倍になっているわけではない。業務時間以外で、常に情報をとり、思考し、仮説検証を繰り返しているのである。

つまり、成果を出す人は他人に見えないところで仕事をしている。そしてそれは、当人も半ば無意識に仕事をしているような状態のこともある。

それはどのように行っているのかというと、「脳内バックグラウンドアプリ」を常時オンすることによって、である。

脳内バックグラウンドアプリをオンにしておく効果

脳内バックグラウンドアプリをオンにすることができると、日常の全てが発見と思考の機会変わる。常に(半ば無意識に)情報を捕捉し、その情報を材料にして調理(思考)し、より優れた仮説として還元する。

このような思考運動を常に実施し続けることで、脳内に情報と思考が蓄積され、いざという時に発露することで大きな成果につながるのだ。つまり、成果が出るかどうかは「成果をいざだそうとするとき」に決まるのではなく、「いつか成果を出すために日常でどう過ごすか」で決まる。

バックグラウンドアプリがデバイスの容量を食うように、脳内バックグラウンドアプリを常にオンにすることは労力がかかるし、最初は嫌になることもある。しかし続けていると、段々と負荷が軽くなっていき、常時稼働させることが日常になっていく。

脳内バックグラウンドアプリをオンにして、日常から差をつけて成果を出すというサイクルを作ると、安定的に高い成果をあげられるようになるので、おすすめの方法である。

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