東南アジア越境ECの大チャンスを逃さない為に②
前回の記事をご覧頂いてない方は①を先にお読みください。
前回もお伝えした通り東南アジア市場が伸び盛りであり、尚且つマルチテナント型モールであるShopeeとLazadaの2大モールがシェアの殆どを確保している現状。
今年、来年を逃すと日本市場の様に売りやすく、参入が多い商品に関しては広告費をかけずに売り上げを伸ばしていく事が圧倒的資金量が無いと難しくなり、今参入すれば多少の苦労はあれど将来的に広告費もかけていない商品カタログが完全な上位カタログに育てられる段階です。
このチャンスは世界全てを見渡しても完全にラストチャンスとなることでしょう。圧倒的に早くはじめたもん勝ちの場所確保ゲームです。
必要性はある程度ご理解頂けたでしょうか?
おっけー!じゃあ東南アジア市場飛び込んでみるかー!って思った方、難しそうだなと思った方様々いらっしゃるかとおもいます。
では具体的に東南アジア輸出についての参入障壁とどう攻めていくのが正解かを考えてみましょう。
まず輸出で稼ぐときに一番最初に考えないといけないのは為替リスクです。これは皆さん記憶に新しいと思いますが、2020年度ドル円が103円台だった時から急激に為替が動き、2022年10月度には150円を越え、
一時161円まで円安が進みました。(現在は147円)
為替の乱高下というのは必ず訪れます。
輸出入をやっていく場合こういった為替リスクの影響を大きく受けることが予測されます。
僕は専門家でもなんでもないので円の価値が今後上がるのかも下がるのかも全くわかりませんし、そんな事がはっきりわかるのであればFXでとんでもない資産を今頃作っています。
未来に何が起こるかなんて事は誰もわからないですよね。となってくると輸出入を行う事に対して、有在庫で大きく在庫を抱え運用をすることは非常にリスクが高いわけです。
よく円安だから輸出だ!円高だから輸入だ!
と聞こえる事がありますが、確かに円安に進めば良いものを安く海外のお客様には届けることが出来るので底の潜在需要が上がりますし、逆に円高になれば海外の製品を安く仕入れて国内で売りやすくなります。
ただし、大事にして欲しいのはどの市場に対して、ビジネスを行うのか?
ということであり例えば東南アジアでいくとフィリピンやベトナムやインドネシアなんかは為替の影響以上に所得が上がり続けている超成長期なので円安円高の影響は加速度には影響は出ますが、それ以上に確実に上がっていく東南アジアの成長率を大事にするべきです。
大事なのはどこに根を張ってビジネスをするのか?
需要と供給と将来性を考えてビジネスを行う場所を選び、育ちあげるまで曲げないという事が非常に大事です。
でも極力リスクは抑えていきたい。これは当然の話であり
ではどうすれば為替の影響を極力受けずに運用できるだろうか?
ここをまず考えていきましょう。
ではこのリスクを極力回避しつつ運用していくためにはどうすればいいか?
答えは
①短い期間で販売出来る個数に抑えた有在庫運用
②無在庫運用
③輸出と輸入の在庫額を同額程度に合わせる
この3つとなります。
③は中々難しいので除外しますw
在庫を持ってしまえばその時の円の価値に合わせた仕入れ価格は固定のものとなりますが、為替の動きに合わせて販売価格も変えればいいだけの話であり、正直有在庫もそこまでリスクはありません。
在庫が回転するスピードが値段が上がった場合鈍化するくらいなもんで、結局のところ国内製品を販売する以上、ライバルとなる他社事業者さんも同じ状況ですので在庫を抱え過ぎなければ問題ありませんし
無在庫運用をした場合に関してはその日その日の為替に合わせて価格調整をすれば出る被害は売れてから着金するまでの為替の変動のみとなりリスクはかなり軽減されます。
ただし、1つ大きな問題点。
毎日為替見ながら価格改定なんてできねえよ!手間すぎんだろ!って事です。ここは最後に一気に解決しますので飛ばしていきます。
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
まずは、1つ目の問題点がわかりました。次に進みましょう。簡単な所と問題ないところはサクサクいきます。
次に開店準備って難しいの?というところです。これはかなり簡単です。
まず東南アジアにおける二大巨頭ShopeeとLazadaについてですが、前回でも軽く触れた様に日本国内に支社が2つとも存在します。
開店マニュアル作成しようと思いましたが、簡単すぎ、丁寧に作られているので運営が公式で出しているマニュアルでも大丈夫です。
日本からの出店に関しても日本語対応でマニュアルも存在します。個人、法人どちらでも申請可能ですし、必要なのは海外口座代わりのペイオニアと紐づけるくらいなもんで、難しさはマニュアル通りに進めればありません。
出店に関しても電話番号の認証が必要なくらいです。特に書類等も提出がありません。尚且つ店舗の維持費、開店費用は必要ありません。
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
2,開店準備は簡単で費用負担もなし※問題点無し
では3つ目に進みましょう。
次に商品登録ですが、結構複雑です。越境で販売するのですから商品名、商品説明文の翻訳は必要ですし、1商品登録するのに初見だと30分以上はかかると思います。慣れても15分程度はかかると思います。
実際の商品登録画面です。まずは出品するカテゴリを選択し、その後以下の画面になります。
商品名、ブランド、商品写真、商品説明文、価格、重さ、大きさ等の入力が全て必要です。
尚且つShopeeとLazadaを二重で攻めるとなると更に時間はかかります。国別で送料も違います。
如何に東南アジア市場が日本国内EC市場よりも遥かに規模が大きな売り上げを叩いているとは言え、どんなものが売れるのか等は僕もハッキリ今の段階で言えません。数を打ってテスト的な販売を行い、売れる商品のカタログを改善していく方が圧倒的に効率がいいわけです。
単純計算で1000商品ずつLazadaとShopeeに手動で商品登録をしたとして考えた場合、高速で作業して1商品10分で仮に登録が終わったとしても
10分×2000=20000分=約333時間
不慣れで20分かかった場合約666時間かかります。
時給1000円でパートさんを雇ったとしても333,000円もかかってしまいますし、1商品20分かかったら666,000円もかかるわけです。
もっというとこれは相当な速さで紹介していますが実際リアルで話すとこれの3,4倍かかると思います。送料1個1個調べたりなどもありますからね・・・
ここは大きな参入障壁となることでしょう。
労働対価が得られるかどうかもわからないのにも関わらず時間、報酬を先出しするのはかなりリスクが高いですよね。ここも問題解決をまとめて最後にやっていきますので、後ほどお話します。
ここまでの問題点
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
2,開店準備は簡単で費用負担もなし※問題点無し
3,商品登録はかなり時間がかかる。
※2販路で1000品仮に出品したとした場合333時間~666時間以上は確実に想定でかかる問題点
次に発送の問題です。ここはとても楽ちんです。
ShopeeもLazadaも国内に配送センターが存在します。
Lazadaは販売国全てに対応。Shopeeはシンガポールとフィリピンに対応していて順次全ての国に対応予定となっています。
僕らは海外発送に関して学ぶ必要はありませんし、送料も他社と比べて高くもありません。
売れた商品は配送センターに発送し、そこからLazadaやShopeeの配送センターに送る事になります。この時に起こってくる問題に関しては重量や大きさで配送料金が変わってきますので、価格に反映させる必要性が出てきます。
ただし、発送にとられる手間が増えるとその分商品の登録や、商品ページの改善等、本来顧客の為に行っていかないといけない業務に支障が出ます。
特に自宅で運営していく方は自己発送を処理するのも大変かなと思いますので、こちらも解決していきます。
商品登録の際にここのリサーチも必要になるため更に時間がかかります。
なので上記で10分計算していますが、やはり15分~20分は見ておいた方がいいでしょう。
ここまでで4つ出てきました。
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
2,開店準備は簡単で費用負担もなし※問題点無し
3,商品登録はかなり時間がかかる。
※2販路で1000品仮に出品したとした場合333時間~666時間想定でかかる問題点
4,発送は配送センターに売れた商品を送るだけ。ただし、自己発送を処理するのに場所の確保、発送の時間が取られる。
※大きさや重さによって送料が変わるため商品登録の際に確認、修正がその都度が必要な問題点
続いては入金サイクルです。
LazadaもShopeeも入金サイクルは非常に早いです。
Lazadaはお届け完了後の翌金曜日 発送まで2週間かかったとみたとしても最大3週間みておけば問題ないでしょう。
Shopeeに関しては購入確認日を基準に毎週売上更新となります。
こちらも最大3週間みておけば問題ないと思います。
どちらも受け取りの確認が出来なかった場合等のイレギュラーが発生する可能性がありますが、運営の配送センターを利用する為、30日後にはそういった一部イレギュラーも反映されるようになっています。かなりイレギュラーだと思いますのでそこまで気に留める事ではないようです。
要は無在庫販売の場合クレジットカードで仕入れを行い、次回支払日までに入金の確保は特に問題ありません。
最後に規約に関してです。
LazadaとShopeeは共に無在庫販売自体を運営が良しとしています。
日本と違い、何故か販売者側の方が圧倒的に保護されているような規約となっています。上の受け取り確認等もそうですが、購入者側が受け取りを行わなかった際などのペナルティー等もかなり厳しくなっています。
せどりに関しても、今出回っている国内販売の無在庫販売においても規約に引っかかる部分が0ではありません。かなりグレーな状態で運営をしている人が多い中一切の規約違反もなく、運営が可能です。
無在庫になると商標権による店舗ペナルティは免れませんが、楽天と同じでポイント累計方式となっていて対策は後ほどお話する方法で可能です。
再度まとめると
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
2,開店準備は簡単で費用負担もなし※問題点無し
3,商品登録はかなり時間がかかる。
※2販路で1000品仮に出品したとした場合333時間~666時間想定でかかる問題点
4,発送は配送センターに売れた商品を送るだけ。
※大きさや重さによって送料が変わるため商品登録の際に確認が必要な問題点
5,入金サイクルは遅くない
6,無在庫が規約上OK
※商標権対策が必要。
最後が一番の問題点。
それはまだ正しい情報が少なすぎるという点です。
他のビジネスモデルに比べて、まだまだ成長期である市場は始めている方も少ない為、情報の出回りが少なく、尚且つプラットホーム側であるShooeeなども改善に改善を繰り返している状況化の中運営への問い合わせ返答がお世辞にも早い方ではありません。
イレギュラーが起こった時の対応はこれで合っているのか?戦略はどう立てていけばいいのか?迅速に対応を運営に全部求めながら進める事が出来ない点です。
また、実際に運営している事業者の方々もまだまだこの市場に触れて1年程度と歴が浅い方が多いのでイレギュラーを実際に経験している方も少なかったり
経理処理をどうするべきかわかってない方もいたりと
1人で全てを解決しながら進めて行くというのが非常に困難な事です。
これ結構死活問題です。これが最後です。最後に再度並べておくと
1,為替リスクからは価格改定さえしっかり行えば回避できる。
※価格改定を繰り返す手間の問題点
2,開店準備は簡単で費用負担もなし※問題点無し
3,商品登録はかなり時間がかかる。
※2販路で1000品仮に出品したとした場合333時間~666時間想定でかかる問題点
4,発送は配送センターに売れた商品を送るだけ。
※大きさや重さによって送料が変わるため商品登録の際に確認が必要な問題点
5,入金サイクルは遅くない
6,無在庫が規約上OK
※商標権対策が必要。
7,情報が少ない&運営の返答が遅い状況化でイレギュラー対応、正しい進め方がわからない。
ここを全て解決していくのが次の記事で書かせて頂くスクールの存在です。
市場の広さ、将来性、今取り組む必要性はわかった。これ以上のチャンスはないよね!でも解決していかない問題点も多いよね!
じゃあ解決していく為には何が必要で弊社の運営するShopee&Lazada有在庫&無在庫スクールSBCの解説を行っていきたいと思います。
次回更新は8月15日予定となります。また更新次第Xにてポストも行いますので、フォローと通知オンをお願いします。