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ヒューストンマラソンを走る
前期高齢者になって初めてのフルマラソン。3時間56分53秒。年齢の割には頑張った。
10か月ぶりのフルマラソン。やはり後半は体が悲鳴をあげてきた。こんなに辛くても、フルマラソンの達成感はたまらない。
5km, 10km, Half Marathonには無い不思議な体験がそこにある。
今回の場合、レースは前半、中盤、終盤と3分割できる。何も考えずに快適なペースと合理的なコース取り(なるべく最短ルートを走る)だけを心掛ける最初の1/3、だんだん疲労が出てきて辛さに耐える次の1/3。厳しくなる辛さに耐え、頭の右側から聞こえてくる悪魔の誘惑と戦う最後の1/3。
丁度2/3が過ぎたとき、ペースが落ちてきて、目標タイムである3時間55分が怪しくなってきた。なぜかいつも右側からなのだが、悪魔のささやきが聞こえてきた。
「今日は体調が悪い。目標タイムは次回に目指せ、歩いて楽になれ」と言っている。左からは天使なのか誰なのかは分からないが、「歩いたらマイル18分だ。ここまでがんばったんだ。辛さから逃げるな」
別に趣味でやっているマラソンなので、右から言われていることも間違っていないし、左が正しいのかどうかも分からない。
フルマラソンは人生の縮図だと思っている。押し寄せてくる困難にどうやって向き合うか、どこまで立ち向かうのか、どういう場合は逃げても良いのか、レースのあとに良い感じに反省させてもらえる。