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朝ドラ ブギウギ

昔は興味なかったし、ちょうど通勤、通学の時間と重なって全然見てなかった朝ドラ。今では生活の一部。遠いテキサス州から欠かさず見ている。

年齢を重ねると、大河ドラマや朝ドラの展開に自分の感性が合ってくるように思える。

今週のブギウギ、羽鳥先生は、ダメ出しを繰り返すだけで答えを出さず、何度もスズ子に歌わせる。まさに昭和の徒弟制度の見本だ。私が少年時代を過ごした「スポ根アニメ」も多くがこの展開だった。

「巨人の星」で、花形満のノックアウト打法に対抗するために、父一徹が飛雄馬にやった「火の玉ノック」を思い出した。あれを今やったらパワハラどころか殺人未遂である。

答えは自分で見つける。師匠はただ機会を繰り返し与えて納得できる答えが出てくるまで「ダメ」を出す。令和の価値観では効率が悪く、パワハラやモラハラにも抵触しそうな方法だ。

最初は効率悪くても、自分で答えを作り出す苦労が自分を成長させる場合もある。昭和の師匠たちが現代ビジネスを見たら、「これじゃ自分の頭で考えない連中ばかりになってしまう」と嘆く姿が見えるようだ。

効率優先、生産性優先の現代に対する問題提起ともいえると思う。

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