ウィンナーコーヒーの事実を知る
これは私だけの話ではないはず。
始めてウィンナーコーヒーを飲んだ時、あのクリームの下にソーセージがないかどうか確認した。なぜか?
ウィンナーと言えばソーセージに決まっているからである。「ウィンナー食べる?」と聞かれてソーセージ以外のものを連想する人がいるだろうか?
でもクリームの下にソーセージはなく、なぜウィンナーコーヒーという呼び方をするのかモヤモヤしていた。そうしているうちにアメリカに移り住み、純喫茶のほとんど無いアメリカで、ウィンナーコーヒーとの出会いも無くなった。
40歳もとっくに過ぎてから、一人旅でチェコのプラハに行った。歩き疲れたところに日本の喫茶店のような店があったので、休憩した。メニューを見ると、コーヒー関係が各種。
そのなかにVienna Coffeeという名前が。Viennaといえば、ウィーンということだ。「そうか、ウィーンのコーヒーがあるのか」と思った次の瞬間、ウィーン+コーヒー=ウィンナーコーヒー の数式が頭に落ちてきた。
やっと分かった名前の秘密。プラハの喫茶店で一人で興奮した! しかし日本語はもちろん英語も余り通じないこのプラハの茶店でこの興奮を周囲と分かち合うことは叶わなかった。
最初から「ウィーン風コーヒー」とか「ウィーン風ソーセージ」と言ってくれればこんなに何十年もモヤモヤすることはなかったよ。
アメリカに戻ってから妻に話すと、彼女はとっくにウィンナーコーヒーやウィンナーソーセージの由来は知っていた。