人生は取り返しがつかない
以前の職場では毎年この時期、取引先に配る来年用カレンダーの発注業務をしていました。
世間でも、2024年版手帳がちらほら出始める頃ですね。
近年は手帳の販売と一緒に使い方も紹介されていて、特に『ほぼ日手帳』ユーザーさん達の文化は興味深いので、つい見てしまいます。
先日開催した波動調整®復習会で、受講生のひとりがご家族との関係を振り返り
「もっと早く講座を受講していれば…」
とシェアしてくださいました。
それを聴いて
そういえば波動調整®って、出来事を回避するためのものじゃないんだよな
と思い起こしました。
その人が生まれ持ったシナリオ上、体験すると決まっていることは必ず体験する。
運良く逃れたとしても、それは後回しになっただけ。
波動調整®には、その体験の質を変える効果がある、と言えます。
スポーツに例えるとわかりやすいので、ここでは柔道にしますが、波動調整®は、受け身。
出来事は、対戦相手。
出来事そのものは避けられないけれど、余計なケガはしなくて済む。
よって試合が楽になる。
最初はエゴの鎧でガチガチに守りを固めているから、受け身のつもりが全く受け身になっておらず、痛い目に遭う。
でも実践を重ねるうちに、鎧が外れてしなやかに動けるようになり、美しい受け身が取れるようになる。
するとそれは、もはや戦いでも試合でもなく、舞踊のような、アートのようなものに昇華する。
受け身の段階が講座の3rd(受容)、舞踊の段階が4th(還元)に当たります。
鎧をすべて脱ぎ捨てて自然に舞えるようになったとき、真の個性が花開くのでしょう。
その花の色や形や香りは、まだ受け身ができない孤独と苦難に満ちた格闘の最中にこそ、培われているに違いありません。
だから人生に「もし◯◯だったら…」はないし、無駄な瞬間はひとつもない。
記憶から抹消したい出来事さえも、すべてが花を咲かせるための糧となるのです。
“きょう” は一度きり。
かけがえない、二度と取り返しがつかないと知っているから、わたしたちはそれを標本のように何かの形でとどめておきたくて、写真や動画にしたり、SNSに投稿したり、ほぼ日手帳に描いてみたりするのでしょう?
取り返そうとしたって、取り返せるものなど何もありません。
できるのは、ちゃんと眼を開いて今を生きること。
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