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戦国時代シール


ことの始まり

昭和の流行り


昭和末期の1980年代。
バブル景気の恩恵に少しは預かる子どもたちの懐を狙って、様々な子ども向け商品が発売された。
ファミコンは瞬く間に各家庭に購入され、キン消し(キン肉マン消しゴム)は神社の祭りで男の子たちが買い求める定番だった。
そして、最も安価なコレクションアイテムとして爆発的な人気となったのが「ビックリマンチョコ」。当時30円(消費税なんてなかった)でチョコウエハース+シールが1枚。全国的にも問題視されたが、シールだけ抜いて袋とウエハースを河原に捨てるなんてこともあり、学級単位で購入を禁止されるなんてこともあった。
そんな中、私の周りでは別のトレンドがあった。

歴史ブーム

当時、とある友人が(というかそいつの親父が)持っていたMSXというパソコン(と言っても、テレビに繋ぐもので、プログラミングも可能だが小学生にはチンプンカンプンだったので、ほぼゲーム機)のゲーム『信長の野望 全国版』。


これが大人気となり、私も本体であるMSXやMSX2、『信長の野望』シリーズだけでなく光栄の他のソフト、当時MSXに力を入れていたコナミのソフトなどをお年玉で買い漁ったり。
ある友達はファミコン版の『信長の野望』(バカでかいROMカセット)を購入したり。

時を同じくして図書館の横山光輝三国志が流行ったりもして、空前の歴史ブームになった。

そこに登場したのが、これである。

「対決!戦国時代」

食品販売会社のエスビーから発売された
「対決!戦国時代」
というスナック菓子。
上田市には昭和の頃から工場があり、わりと身近な存在だったメーカーからの発売。価格は50円くらいだったと記憶しているが、スナック菓子とシール1枚のセット。

結局第4段まで発売され(最後は戦国時代じゃなく日本の歴史化してた)、私も凄いレアなホログラム仕様の「城(姫路城)」カードや、稗田阿礼など色々持っていた。引っ越しなどで紛失してしまったのが残念。
平成も後期になると、こんな本も発売された。

ビックリマンシリーズなど時代を彩った有名シリーズと共に、4ページというささやかなスペースではあるが「対決!戦国時代」も列記されていた。

現代に復活「激闘戦国伝」

時は過ぎ、令和の時代。
当時のガキンチョも今や立派なオッサンに成長。動かせるお金も増えた今頃に、かつての「対決!戦国時代」のイラストレーターさんにより、例のシールが復活した事を知る。その名も
「激闘戦国伝」
8月にこれを知った頃には、既に第4段の発売直後だった。第4段のサブタイトルは「対決!霧の川中島」である。新潟県(上越市)、長野県(上田市)、山梨県(甲府市、甲斐市)の観光施設や神社など12カ所での限定発売。何故かサブタイの舞台でもある川中島では売っていない笑。

価格は1枚550円のシークレット仕様。たっけえ笑。子供の頃の10倍以上。流石に買うのは…と思ったが、このシリーズの導入文章に「村上義清」の文字が。ウチの町の郷土武将であり、若き日の武田信玄を2度も撃退したマニアにはお馴染みの隠れ猛将。第四次川中島で信玄に単騎突撃したのは彼であるなんて話もあるくらい。このシリーズに含まれている可能性もある。浮いた金も少しある笑。ということで、我が故郷の武将がいたら購入してみようかと思い、8月下旬に買いに行ってみた。

いざ上田城

城下の無料駐車場に車を停め、上田城へ。

下から見る石垣。上田城を攻め登る雑兵気分が味わえてオススメ。上の段の有料駐車場だとこのワクワク感が無い。

今来た道。

激闘戦国伝販売場所のひとつ、眞田神社。上田城の中にある。この日は夏の終わりを彩る風鈴がキレイだった。

公式ホームページにはラインナップが書かれていなかったが、販売場所には額に入った全種類があった。
村上義清は、何と上位種のみのプリズムシール仕様。これは買わざるを得ない笑。

武田信玄公と上杉謙信公はプリズム2種類ずつ。他、若き日の真田昌幸(さすがに武藤喜兵衛だと分からないか笑)などがプリズム。

開封の儀

シールの包装紙が上田城仕様。
新潟県、長野県、山梨県で包装紙デザインが違うらしい。
最初の10枚(5,500円)では村上義清は出ず。次出なかったら諦めようと決め、泣きの再チャレンジ10枚を購入…

きたああああああああああ

高坂弾正が「香坂」になっていたりマニアックな部分も手が込んでいるが、村上義清に上田市の「まつたけ」を説明文で付けるのはちょっと違う。

上杉軍からは、上杉謙信公(僧衣バージョン)と村上義清、2種類のプリズムカード。

武田軍は、プリズムカードは武田信玄公(僧衣バージョン)のみ。

「ラッキーシール」と裏面にあるものは、郵送での交換対象。

あとがき

高い買い物にはなったけど、目当てのシールは入手でき満足。
ファイリングして、大事に保管しておこう。

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