盛況の2部開幕戦
2024年3月17日、富士山の銘水スタジアムを会場に、
2024Plenusなでしこリーグ2部第1節
FCふじざくら山梨vs岡山湯郷Belle
の試合が、13時キックオフで開催されました。
試合前
外周
山梨の小鍜治旭選手、中村ゆずは選手、三田幸望選手の幟旗。
小鍜治選手は前所属がパルセイロレディース。
中村選手はパルセイロシュヴェスター(下部組織)、長野県出身。
三田幸望選手は帝京長岡→国際武道大学(オルカ鴨川BU)、長野県出身。
そして対戦相手の湯郷にも元パルセイロレディースが3選手。そんな理由もあって、この日の試合には長野県から私が見ただけで数十人の応援が来ていました。
富士北嶺公園内にある「富士山の銘水スタジアム」。
大きな駐車場から階段を上がるとすぐ。車だとすごく便利。県外から来る人にとっては直接乗り入れる公共交通機関がないのがネック(電車→タクシー)ですが、乗り合いなどでカバーするしかないか。
この日は雲を被っていましたが、富士山も見えます。ここに来るのは3度目かな?2022年11月の入替戦、2023年7月のなでしこ2部、いずれも山梨vs宮崎でした。
山梨も湯郷も新シーズンに向けた補強を行い、待ちに待った開幕戦です。
上記長野関係3選手の獲得を目指し、缶バッジガチャ(300円)スタート。
13回転、結果は小鍜治選手と三田選手を確保。中村選手は不発。次来た時もガチャあれば良いけどなあ。
この日は試合開始2時間前くらい(午前11時過ぎ)に来たんですが、既に結構な人の数。ガチャやってる間にも人が増え、まだ大丈夫だろうと思っていたお弁当が売り切れに・・・。各キッチンカーも(特に食事系は)列が出来る盛況。
練習
メインスタンドに入ると、既に両チーム練習開始。
真ん中では試合前に演奏される太鼓の準備。
小鍜治選手と中村選手はリザーブ、三田選手はスタメン。
湯郷では、横山久美選手、内田好美選手、坂本理保選手が元パルセイロレディース。3人揃ってスタメン。
特に坂本選手は、2部優勝した宮崎からの加入で、昨年失点が多く3位に甘んじた湯郷の守備立て直しに期待がかかるDF。
他にも、3月に急遽獲得が発表された1部準優勝名古屋のGK三田選手、広島や群馬で活躍したMF小松選手、大阪から移籍したDF宮地選手ら、経験豊富な新加入選手がスタメンに名を連ねました。
リザーブからでしたが、MF岸野選手も訳あって数年前から応援しています。
外周でブース運営や案内をしてくれていた選手たちも合流し、サインボール投げ。スタジアムDJさんが「大人の方は出来れば子どもたちに・・・」みたいなアナウンスをしてましたが、メインは大人気ない大人もちらほら笑。
アウェー側ゴール裏には積雪が。
公式記録だとこの日の気温は18.3度。日差しが強いキックオフ前のメインスタンドは半袖でも良いくらい暖かったのですが、残雪も残るスタンドは冬と春の境目を感じました・・・。この数日後に関東甲信越はまた雪が降り、土日は束の間の暖かさで良かったです。
ホーム側のゴール裏には雪は無く、お客さんも増えてきました。
どこかで見たようなオレンジ柄の横断幕も。
富士山火焔太鼓
選手入場
ホームの山梨はエスコートキッズ同伴。
湯郷のGK三田選手の胸番号は、何か後から貼り付けたっぽい笑
こちらは「みた」選手。山梨の三田選手の読み方は「さんだ」です。
湯郷の集合写真。監督コーチ陣が被ってしまった。
山梨の集合写真。こちらはエスコートキッズの親御さんが・・・。
緊張してたのか、山田先輩に気合を入れてもらう栫井選手。
三田幸望(さんだゆきみ)選手。選手紹介で思いっきり「さんだみゆき選手ー!」と呼ばれ、スタンドがざわついてました笑
両チームの様々な思いを込め、開幕戦が、シーズンが始まります。
試合
前半
山梨ボールで前半キックオフ。
立ち上がりは山梨が攻勢を強め、湯郷は殿(横山選手)のキープや栫井選手のスピードでカウンターを狙う展開。
殿には常時1~3人がマークに付き、自由にはプレーさせてもらえず。流石に昨シーズンあれだけ暴れまわった相手(2試合で3点取られた)なので、山梨も対策してきました。
内田選手は、(個人的には)まさかの左サイドバック先発。
山梨の13番鈴木選手が相手CBにプレッシャーを仕掛け、中央にこぼれたボールに7番井原選手が飛び込んだシーンは、バーの上。
これが決まっていれば、試合の景色が変わっていたかもしれません。
この後の三田選手のミドルも含め、序盤は湯郷の守備の未完成さと山梨の積極性が目立ちました。
湯郷も、時間が経つにつれて落ち着きを取り戻し、相手陣内でサイドに展開しての攻撃も。ぽー様(坂本選手)は相変わらずの守備マイスターっぷり。
お互いゴール前での仕掛けも増えてきましたが、殿には常時厳しいマーク。前半のシュートは1本だけでした。2枚前の写真のシーンも殿のファールって主審も厳しめ笑
山梨の内田選手のショルダーチャージで栫井選手が飛ばされるもノーファール。
湯郷のFW谷口選手が抜け出したシーンでは、戻った山梨DF源関選手が間一髪でシュートブロック。
コメント飛んでますが笑、攻守の切り替えが早く、お互い守備も目一杯の激しいゲームでした。レベル云々の差はあれど、前日のWEリーグの試合と同じかそれ以上に、スコアレスでも楽しかったです。
この時間帯、内田選手も攻撃参加・・・というかポジションチェンジ。何のタイミングか右サイドに移り、そのまま右サイドハーフ。
コーナーからゴール前での宮地選手のダイレクトシュートも決まらず。
前半はスコアレスで終了しました。
ハーフタイム
後半
外に出て、飲み物とフランクフルト購入の間に後半始まってました・・・。
湯郷がネットを揺らしますが、これはノーゴールの判定。
後半始まってしばらくは、湯郷がルーズボールのほとんどを拾い、山梨にとっては反撃の糸口がつかめない時間帯が続きました。
湯郷の先制ゴール
56分、中央でボールを受けた内田選手の前方で、殿が横方向に近いラン。これに合わせた内田選手のスルーパスで、オフサイドに掛からずラインを突破。
殿のシュートは、山梨のGK出口選手、カバーに入ったMF三田選手も止められず逆サイドネットに吸い込まれました。
ゴール後にこんなにベンチ前でわちゃわちゃする殿、久しぶりに見たなあ。昨年の皇后杯では鴨川に完封負けだったし、長野が降格&殿が退団した2019年はこんなに雰囲気良くなかったからなあ・・・。楽しそうで何より。
山梨はFW山本選手に代えて脇田選手。脇田選手は昨年の山梨vs湯郷の試合でハットトリックを決めた選手です。
中央で脇田選手がシュートをやや当て損ねたところに三田選手が飛び込んだシーンは、惜しくもゴールポスト。前日土曜日のJ3讃岐vs長野では、AC長野パルセイロの三田尚希選手がゴールしていて、もし三田幸望選手が決めていれば史上初?同週末での兄妹ゴールでした。惜しかった。
脇田選手がシュートを放つも、枠の上。
湯郷は、殿が山梨GK出口選手にプレッシャーを掛けるも、弾いたボールはそのまま外へ。
攻撃の起点としても優秀過ぎるぽー様。ロングパス一本で決定機。
両チーム、交代の回数が多くなってきます。
78分、山梨は菅選手と小鍜治選手をピッチへ。
84分には湯郷の岸野選手が登場。
山梨がゴール前に飛び込むシーンもありましたが、湯郷が残り時間を巧く消化し、開幕戦アウェーで勝利を飾りました。
試合終了後
喜ぶ湯郷の選手たちと、対照的な山梨の選手。
山梨のメインスタンドへの挨拶。
続いて、ゴール裏への挨拶。
この日の試合の観客数は、FCふじざくら山梨史上最多となる1,329人。同週開催の女子サッカーの試合では、WEリーグとなでしこ1部を含めても上から3番目の集客。惜しくも大観衆の前での勝利は成りませんでしたが、これだけのサポーターが後押ししてくれる限りは、山梨の初勝利はすぐにやってくるでしょう。
戦い終わって、引き上げる選手たち。
私が来場する前に、山梨はファンサなし(サインなし)の通達があったと聞きました。夕方近くなっての寒さを考慮してのものでしょうか。この日しかこれなかった人には残念かな。
湯郷の選手は、バスへの乗り込み前後に少しファンサの時間が。お久し振りの3選手。殿は〇〇さんに「あ、撮影禁止だから」と、長野時代から変わらずおっさんにはとことん厳しい対応笑。これ言われてるの聞いて、更に写真頼む度胸はありませんでした。
なでしこ2部は西日本拠点のチームが多くてなかなか見に行かれないけど、一番最初にこの試合が見られて良かったです。
なでしこリーグ1部は全試合Youtube中継&節毎のハイライトがあって充実してるけど、2部はクラブが独自でYoutubeをやらない限りは、当日の中継はおろか試合映像すらなかなか見られる機会が少なそうです。2部も全試合中継とまで贅沢は言わないけれど、ハイライトくらいは・・・って全試合会場に映像撮る仕組みがないとダメか。残念ですなあ。
昨年はアカデミーの3年生で谷川選手と古賀選手が代表に選ばれたし、2部も見たい人いると思うんですけどねえ・・・。