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試練の3連戦

2023なでしこリーグ1部も中盤戦。
オルカ鴨川FCは、第10節で首位ニッパツにアウェーで逆転勝利。

10節終了時点で首位と勝ち点1差の2位。
このままの勢いでオルカ鴨川FCが首位に躍り出られるのか?

愛媛FCレディース戦

試合前

2023年5月28日、フクダ電子アリーナを会場に、
オルカ鴨川FCvs愛媛FCレディースの試合が、13時キックオフで開催されました。

この日は、年に1度のフクアリ開催。

当日のリーグ順位表。

コロナ前以来、4年ぶりに復活らしい缶バッジ。
公式HPに「応援選手が出るまで回そう!」みたいなこと書いてあったんで、実行しました笑。左上のガチャ枯らしたのは私含めた長野組です・・・。5,000円くらい回してようやく鈴木陽選手確保。他のお目当ては出たり出なかったりでこの日は目的完遂せず。

アリーナ内の売店で、お昼の焼き鳥丼。うーん、缶詰め感。
ヤキトリって麻雀用語で「1度もあがれず終了(サッカーで言えばノーゴール)」の意味なので、勝負事の前に食べるのは縁起が悪かったかなあ。あと、構造上の問題なのか何なのか、売店・スタグルはこの1店舗のみ。せっかくの千葉市開催なのにスタグルがいつもの数倍しょぼい。いつもオルカの運営さんは文句の一つも浮かばないような素晴らしい仕事っぷりなんですけど、ここは改善願いたいです。

練習と入場の合間には、松木安太郎さん登場。
オルカ鴨川FCをなでしこリーグ加入前から応援しておられて、昨年も6月の鴨川開催に登場していました。

オルカの先発メンバー。
守備の要の松尾菜月選手がメンバー外に。

前半

愛媛はかなり鴨川を研究してきていて、前線でのプレスをGK含めたパスワークでかわしながら横幅を目一杯使ってオルカの守備を消耗させていきます。
16分。ワンタッチとダイレクトで繋いでオルカの右サイドを突破した愛媛。11番小嶋選手の決定機はオルカGK田谷選手が片手で弾き出しますが、こぼれ球を最初に詰めたのは愛媛の9番久保田選手。愛媛が先制します。

21分。相手ボランチにボールが入ったところに鈴木陽選手がプレス。CBにパスされたところをそのまま鈴木選手が追走。更にGKにバックパス、GKのロングキックの予備動作が大きくなった隙を見逃さず、3人目まで追走した鈴木陽選手がスライディングブロック。弾かれたボールはそのままゴールの中へ。5分でオルカが同点に追い着きます。

44分にアクシデント。
相手選手と並走していて押された山幡選手が、クリアしに飛び出していたGK田谷選手と激突。無人のゴールに愛媛のゴールは決まりますが、その前にファールの判定。山幡選手はプレー続行できず、急遽三秋選手が前半ロスタイムから出場。これでオルカは前節の先発CB2人を欠くことに。

後半

愛媛は後半もオルカのストロングポイントを消しながらボール保持を長くしての攻撃。終了間際には愛媛23番嶋林選手のダイビングヘッドがポストを直撃する大ピンチもあり、今シーズン最多1,182人の観客が集まるもオルカにとっては課題の多いドローでした。

前日の土曜日に試合を終えていた関係でWEリーグ千葉の選手が何人か応援に来ていたり(土地柄、鴨川にもジェフレディース下部組織出身選手が多い)、同じくジェフレディース下部組織にルーツを持つ意外な人に会えたり、試合以外では結構面白い一日でした。

スフィーダ世田谷戦

試合前

2023年6月11日、鴨川市陸上競技場を会場に、
オルカ鴨川FCvsスフィーダ世田谷FCの試合が、13時キックオフで開催されました。

長野有志で作った鈴木陽選手の横断幕。この日も掲出お手伝い。

この日は、鴨川市ゆかりのゆるキャラが4体登場。

練習開始前には、ゆるキャラクッズが景品のじゃんけん大会。
ゆるキャラは指が動かせないので、運営のオルカBUのお姉さんがじゃんけんパネルで。多くの子どもたちが参加していました。

ゆるキャラ登場に野田監督も笑顔。

メンバー紹介を担当したのは、この日のイベント「オルカお仕事体験」に応募した小学1年生の女の子。最終的な観客数は919人、この時点でも700人くらいはいたんじゃないかという盛況の中、カンペ有りとはいえ物怖じせず全員の名前をしっかり読みました(対戦相手スフィーダの選手も含め)。大人でも緊張するような舞台で、素晴らしかったです。

練習と選手入場の合間には、2つのダンスチームによる合同パフォーマンス。ケガなどで運営に回っている選手も歓声を送っていました。

チアリーディングが囲む中、両チーム共にエスコートキッズを伴い入場。

前半

8分、ハンナディアス選手のパスに抜け出した鈴木陽選手がループ気味に狙うも、これは枠外。

38分、中央で三秋選手がクリア。高く上がったボールは風で軌道が変わったか、誰も触れずにワンバウンド。これをハンナディアス選手がダイレクトで裏に絶好の浮き球パス。

これで抜け出した鈴木陽選手が、GKとの1対1を冷静に決めてオルカが先制。鈴木陽選手は3試合連続ゴール、今シーズン5ゴール目となりました。

ハーフタイム

リザーブ選手のアップが行われる中、手前では鴨川では有名な方?忍者姿のMC登場。

最近発表された、オルカの新キャラクター。秋に行われる、このキャラとのPK戦への出場権を賭けたハンデ競争が先程のゆるキャラ4体で行われました。

ところが、結果はハンデ関係なしのぶっちぎり独走で、鴨川市のイメージキャラクター「たいよう君」が、最後は余裕のバックステップゴール。見事秋の出場権をゲットしました。

後半

このままリードを守りたいオルカ鴨川FCでしたが、前回対戦では2-0から後半3失点で逆転負けしているスフィーダも、懸命の反撃。

57分、オルカにアクシデント+大ピンチ。ドリブルしていた浦島選手が相手選手に蹴られ負傷(副審側にも拘らずノーファール)。そのまま中央へクロスを上げられ、世田谷のスピードスター新堀選手がトラップでオルカGK田谷選手をかわし、無人のゴールへシュート!

しかし、回り込んだ右SBの高村選手(前日誕生日)が、渾身のバースデーブロック。なんとかコーナーに逃れました。

浦島選手はコーナーの後に座り込んでしまい、途中交代。
数シーズンスタメンフル出場を続けるキャプテンであり、攻守に大きな影響を及ぼす中心選手なだけに、この負傷交代の離脱が短いことを祈るばかりです・・・。

85分、スフィーダは左サイドに流れた樫本選手からのクロスを、新堀選手が見事なダイビングヘッド。同点に追い着きます。

試合後のインタビューは、野田監督、高村選手、鈴木陽選手。
この展開だとお怒りかな・・・と思った野田監督、冷静なインタビューでした。

アウェー日体大戦

2023年6月17日、ニッパツ三ツ沢球技場を会場に、日体大SMG横浜vsオルカ鴨川FCの試合が、13時キックオフで開催されました。

試合前

この日は真夏の陽気で、公式記録の気温は31.3℃。一般席に日影がほとんどないこの日の三ツ沢は、試合観戦を中断して日陰のある階段踊り場に避難する人が何人もいたり、場内のペットボトル飲料売り場がハーフタイム前?に売り切れて公園の自販機まで飲み物を買いに行く人(私も)がいるほどの真夏日でした。ちなみに今気付いたんですが、この試合の記録担当は長田未来選手。長野県の松商学園出身。顔は分かるのでちょっと探したんですけど、記録担当だと忙しくて表には出ないか。道理で売店にも応援席にもいなかった訳だ。

そして、もう一人の日体大の長野県出身、北沢明未選手。
開志学園から日体大に入ったのが去年。1年生から試合に出て経験を積んできました。開志時代の試合で、座ったまま空飛んでるような写真が撮れたこともあり印象深いんですが、ジャンプ力はハリマの千葉選手、パワーはオルカの鈴木陽選手に匹敵するんじゃないかと個人的には思っていて。ここまでは4得点でしたが、2桁取れるようになるとなでしこリーグ屈指のパワー系ストライカーとして押しも押されぬ存在になると思います。

オルカはやはり、松尾菜月選手と浦島里紗選手という攻守の要を欠いた苦しい陣容。

日体大は全員がピンクのバラを持っての登場。
オルカはキャプテンの浦島選手欠場で、ハンナディアス選手がキャプテンマークを巻いて登場。なでしこリーグで外国籍選手のキャプテンっていつ以来なんだろうか?そもそも外国籍選手が少ないので、かなりレアケースかも。

前半

日体大で目立っていたのは、キャプテンの富岡選手、中盤の森田選手、そして前線の北沢選手。

28分、左サイドでボールを受けた鈴木陽選手が右足シュートで狙うも、枠の上。

後半

64分、オルカにこの試合最大のチャンス。
交代出場した近藤選手がドリブルでペナルティエリア右を切り裂いてのクロスに、ハンナ選手がヘディングで合わせましたが、日体大GK西川選手が横っ飛びでセーブ!コーナーに逃れました。

試合終了後

試合はそのままスコアレスドローで終了。
オルカにとってはシーズン初のスコアレスドロー。4試合ぶりの無失点も、7試合ぶりの無得点で厳しい結果に。3試合3引き分け、1勝2敗の時と同じ勝ち点3しか積み上げられず、首位との差が少し開きました。

試合が終われば、そこここに懐かしい再会。
オルカの三秋選手と日体大の田村選手はノジマの下部組織ドゥーエ出身、三秋選手がひとつ先輩かな。野田監督は2019年ノジマステラ神奈川相模原の監督。

オルカの山田優衣選手と日体大の森田選手は、作陽高校の先輩後輩。

試合後インタビューでは、1年3ヶ月ぶりに公式戦に復帰した(途中出場)日体大の大西選手が目に涙を浮かべながらの復帰報告。私の応援してる選手も長期離脱する人が多い(4年間公式戦出場なかった選手もいたなあ・・・)ので、復帰を待っていた関係者やご家族、仲間、サポの気持ちも少し伝わって貰い泣きしそうになりました(´;ω;`)

今後の予定

さて、優勝を狙うオルカにとってはこれ以上勝ち点を落としたくないところ。
土曜日に行われた上位の試合は、伊賀がアウェーで群馬と引き分け、勝ち点26。
首位のニッパツはホームで最下位の大阪に0-2で敗戦。勝ち点は29のまま。
大阪は先週から今週にかけて、立て続けに補強を発表。大阪に在籍経験のある浜田選手と畑中選手をWEリーグノジマステラから、大阪出身の原海七選手を同じなでしこ1部の静岡から獲得。今日の試合では浜田選手が出場し、得点こそなかったものの活躍したそうで、大和と勝ち点で並び得失点差で最下位脱出。ここからの巻き返しもあるかも。
明日の日曜日、勝ち点26の名古屋はアウェーで静岡と、勝ち点25の鴨川はホームでハリマとの対戦です。翌週には、豊橋市で名古屋vs鴨川の上位対決もあります。


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