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皇后杯ってなあに?【2024皇后杯序盤プレビュー】


皇后杯ってなあに?

2024年から2025年に行われる大会は「皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会」。
男子サッカーには天皇杯がありますが、その女子版と言えるものだと思います。細かいことはリンク先のwikiをご覧ください。

大会方式

先ず、県予選大会が夏に行われます。
町クラブ、高校、大学、なでしこリーグやWEリーグの下部組織など色々なチームがトーナメントで対戦するので、普段公式戦で見ることがあまりない対戦などが楽しめます。
2022年の長野県大会1回戦では、レゼル松本に松商学園OGが数人参加。松商学園高校女子サッカー部の現役高校生と対戦し、レゼルが先制するなど(勝ったのは現役の子たちでしたが)非常に面白い試合でした。

そして、各地域予選(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州)が行われ、地域代表24チームが決まります。この「24」の割振りは前年度実績などにより変動し、今回は最多が関東の7、最少が北海道、北信越、関西の1。
こう見ると1チームしか出られない地域が不利に思えますが、関東は予選出場チームが多い(本戦と同じ24チーム)上に、各県代表、関東リーグ上位、関東大学リーグ上位、関東U-18リーグ上位、なでしこリーグ2部の4チームがトーナメントでぶつかる地獄絵図。第44回(2022)の関東予選では、前回大会の本大会ベスト4まで勝ち上がり旋風を巻き起こした日テレメニーナが2回戦で敗れ本大会出場を逃す番狂わせもありました。

本大会では、先ず前述の地域代表24チームになでしこリーグ1部の12チーム(2回戦から)を加え、4回戦までに4チームに絞ります。そして、5回戦から登場するWEリーグ12チームを加えベスト16。
このトーナメントの形には、私は前から疑問を抱いています。いくら何でもWEリーグが優遇され過ぎている。女子版ACLに出ているレッズレディースさんなんかはベスト8からのシードでも良いくらいで、他は面倒でも3回戦や4回戦から登場してなでしこリーグのチームや地域代表と対戦すべき。ベスト16から出てきたWEリーグチーム同士の対戦なんて面白くありません(主観です)。

開催場所

セイホクパーク石巻 石巻フットボール場(宮城県石巻市)
栃木県グリーンスタジアム(栃木県宇都宮市)
藤枝総合運動公園サッカー場(静岡県藤枝市)
兵庫県立三木総合防災公園陸上競技場(兵庫県三木市)
Axisバードスタジアム(鳥取県鳥取市)
三重交通Gスポーツの杜鈴鹿 サッカー・ラグビー場(三重県鈴鹿市)
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(埼玉県熊谷市)
レモンガススタジアム平塚(神奈川県平塚市)
上野運動公園競技場(三重県伊賀市)
サンフレッチェビレッジ 広島第一球技場(広島県広島市)
Pikaraスタジアム(香川県丸亀市)
サンガスタジアム by KYOCERA(京都府亀岡市)※準決勝
エディオンピースウイング広島(広島県広島市)※決勝

2024-2025で開催される第46回大会の開催場所は上記の13会場。
あら、カンセキスタジアム(栃木県)がない。
2019年までは佐久総合運動公園陸上競技場(長野県佐久市)でも開催があり、長野サポは楽しみにしていたんですが、残念ながらコロナ禍以降は開催無し。最近は決勝が関西会場になることが多く(普及目的?新スタ使いたいから?)、第46回大会はエディオンピースウイング広島での決勝が決まっています。

要注意ポイント

決勝などは行ったことないので分かりませんが、各地方の会場を仕切るのは開催地都道府県のサッカー協会
これによって運営がスムーズにいったりいかなかったり、独自ルールを設けたり(過剰な駐車場制限、当日になって撮影禁止のアナウンスなど)結構振り幅が大きいです。事前の確認をオススメしますが、各サッカー協会のHPを見ても書いてあったりなかったり。当日いきなりの指示には出来るだけ従いますが、あんまり酷いのは勘弁してほしいです。

あと、注意が必要なのはスタジアムの形態と天候。
地方開催のスタジアムは屋根なしも多く、雨・雪対策、防寒対策は必須。
私は2020年にセイホクパーク石巻で2試合観戦しましたが、途中で霙や雪が降り、対策をして行ったのに命の危険を感じるくらい寒かったです。

地方開催でのスタグルは期待しないでください笑
無いと明言しているサッカー協会もあれば、過去に藤枝(キッチンカー屋台)やAxisバードスタジアム(お菓子やカップラ)のように販売していたこともあります。

中継

残念ながら、一番面白い(と思う)4回戦までは中継なし。
だからこそ、現地観戦が貴重になると思います。
WEリーグが登場する5回戦以降は、JFATVやNHKBSで生中継がある・・・と思います。前回と同じなら。

2回戦プレビュー

ここでは、この記事公開後の週末に開催される2回戦で面白そうなカードをピックアップ、注目選手と共に紹介したいと思います。

VONDS市原FCレディースvsマイナビ仙台レディースユース

(11/23、10:30KO、石巻)
なでしこリーグ2部加入をほぼ決定的にした市原は、同県内での開催となるマイナビ仙台レディースユースとの対戦。長野民としては、元パルセイロレディースの大河内選手と上田選手、松商学園出身の大久保選手に活躍してもらいたい。

オルカ鴨川FCvs神奈川大学

(11/23、13:30KO、石巻)
昨年のなでしこリーグ1部優勝から、勝ち越したとはいえ8位に後退した鴨川。皇后杯では昨年、3回戦で藤枝順心を相手にロスタイムで決勝ゴールを食らい敗退。今年はどこまで行けるか。
神奈川大学は、関東リーグ6位(/8チーム)、関東大学リーグ10位(/12チーム)となかなか波に乗れない。1点が勝敗を分ける試合になりそう。

ニッパツ横浜FCシーガルズvsディアヴォロッソ広島

(11/24、11:00KO、栃木)
ニッパツはなでしこリーグ1部準優勝。最後の失速は前年と同様に繰り返してしまったが、悔しさを皇后杯にぶつけWEが待つ5回戦まで辿り着きたい。

大和シルフィードvs岡山湯郷Belle

(11/24、14:00KO、栃木)
なでしこリーグ2部同士の対戦。リーグ戦での対戦は5-1、6-0と湯郷が圧勝。

バニーズ群馬FCホワイトスターvs福岡J・アンクラス

(11/24、14:00KO、鳥取)
奇しくも降格チーム同士の対戦に。ただ、群馬はシーズン終了後に体制が変わったことと野田新監督の就任、引退からの復帰となる元WE長野のキャプテン大久保舞選手の加入(皇后杯には残念ながら登録なさそう。追加登録とかないかな)など明るいニュースが多い。

こっそり下忍情報

私は上記注目試合にも書いた、
VONDS市原レディース
オルカ鴨川FC
ニッパツ横浜FCシーガルズ
の3チームの試合を見に行きます。
(日曜日午後の湯郷も見たかったけど諸事情で断念)
両日とも、天気は今のところ良さそう。問題は日曜日の栃木県グリーンスタジアム。駐車場あんまりないから車で来るな、と…。早めに行って、遠くのコインパーキング使っての移動の可能性も考えておかないと。

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