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2023皇后杯3回戦【鴨川vs藤枝順心】

2023年12月2日、日東シンコースタジアム丸岡サッカー場(福井県坂井市)を会場に、
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会 3回戦
オルカ鴨川FCvs藤枝順心高校
の試合が、13時30分キックオフで開催されました。

開場到着前

朝出発、上信越道と北陸道を通り、長野県→新潟県→富山県→石川県→福井県と移動。途中、石川県内で工事渋滞に遭ったものの、それほどのタイムロスは無く福井県に到着。
試合会場周辺を通り過ぎ、南へ。福井市の「中央卸売市場」の中にある海鮮丼屋さんがお目当てだったのですが、座りで15人、名簿に名前を記入して離籍している人が20人くらい?店の外で待ち。私も記入して並んだものの、40分くらい経過して客の入れ替わりは10人程度。余程居心地がいいのだろうか。もう試合間に合わなさそうなんでキャンセル。何か弁当的なものを購入していこうと思ったら、近くの店舗のおじさんにバラちらしを勧められる。んーじゃあ予算内だし購入していくか。

ばらちらし

良く考えずに買って、車の中で気付いた。
割り箸が2つ。しょうゆ2つ。わさび2つ。これ2人前かもね笑。
具は多くて美味しかったですが、だいぶ時間をロスしたのもあり大急ぎでかき込みました。

試合前

スタジアムの様子

今回の試合会場「日東シンコースタジアム丸岡サッカー場」がある丸岡スポーツランドは、2018年に福井県で開催された「福井しあわせ元気国体」でサッカー競技の会場となり、私も青年女子サッカー1回戦「静岡県vs長野県」を観戦しました。それ以来の来場です。

今回の横断幕は、バックスタンドとゴール裏に。手伝いできずすいませぬ。
お天気は曇り時々晴れ、 気温12.7℃。心配されていた雪は無く、少し霧雨のような降りはありましたが、気にしなくても良いくらいのものでした。

現地で気になったのは、オルカ鴨川FC(以下、オルカ)の練習がかなり早く終わったこと。私の地元のパルセイロレディースは、練習時間終了のアナウンスがあってもまだ練習続けてることの方が圧倒的に多いんですが笑、この日の鴨川はアナウンスのだいぶ前に全員引き上げていました。藤枝順心(以下、順心)の方はアナウンスの後に片付けて引き上げ。

いつもは中高生年代の写真は控えますが、藤枝順心高校は既に高校2冠の上に今月末の選手権でテレビ中継にも登場する(と思う)ので、写真付きでこの試合を取り扱わせていただきます。削除依頼あれば、この記事のコメントや、X(旧Twitter)、インスタのDMからお願いします。

選手入場・写真撮影・円陣

順心はお馴染みのポーズ。

前半

ふわっとした試合の入りになってしまったオルカ。
順心の17番藤原選手が距離があるとはいえノーマークに。すかさずシュート。これをオルカのGK田谷選手が弾いてしまいコーナーに。前の週の湯郷戦なら、ノーマークで打たせることもコーナーにすることもなかったかな、と思うくらい気の抜けた立ち上がりでした。

オルカ0-1順心

そのコーナーキック。順心の下吉選手が蹴ったボールは、望遠レンズ越しに見ていてもえっ!?という感じで誰も触らず中央まで。何人かがボールの行方に飛び込む中、ゴールに押し込んだのは、順心の11番辻澤選手。

スコアボードに1が入るまで数十秒かかりましたが、試合開始1分もしない内に順心が先制。順心にとっては狙い通り、オルカにとっては弛んだ入りの代償が大きな失点になりました。

その後も、順心はペナルティエリアの左右角近くで盛んに攻撃を仕掛け、オルカCBの三秋選手や山幡選手が釣り出されることもしばしば。クリアも通らず、前線で鈴木陽選手が孤立します。

オルカ0-2順心

8分。順心は右サイドで仕掛けた10番久保田選手の中央へのパスを、中央からやや右にいた11番辻澤選手がダイレクトで合わせ2点目を決めました。

昨年のU17代表コンビ、久保田選手と辻澤選手による追加点で、順心がリードを2点に拡げました。
オルカは今年のなでしこリーグ1部で優勝こそしたものの、アウェー名古屋戦のロスタイムや、3-0から追い付かれたホームでのニッパツ戦のように、守備が混乱する時間がはっきり出てしまうのが弱点のひとつかなあ。

徐々に落ち着きを取り戻したオルカも、ポストプレー成功率の高い11番CF鈴木陽選手や、サイドをドリブルで攻略する8番河野選手を中心に反撃開始。河野選手の速いクロスに鈴木陽選手が飛び込んだシーンは惜しくも届かず。

その後は一進一退の攻防。順心11番辻澤選手がドリブルでオルカのゴール前に侵攻。

後ろからチャージした?オルカの近藤選手に警告。

31分、古舘選手に代えて並木選手。
前週の湯郷戦ではハーフタイムに同じパターンの交代がありましたが、野田監督としては前半の内に応急処置を施したかったということでしょうか。

鈴木陽選手がクロスをダイレクトで合わせるも、順心の3番柘植選手がブロック。

オルカ1-2順心

43分。前半ももうじき終わるかなという頃にオルカが反撃の1点。
右からの近藤選手のクロスに対し順心のクリアが小さくなり、ボールは左サイドからエリア内に入っていた河野選手の足元に。これを河野選手が落ち着いて決めました。

この得点の前後はオルカが主導権を握り攻めていましたが、そのまま1-2でハーフタイムへ。

後半

オルカはハーフタイムでの交代。
警告も受けていた近藤選手に代わり、29番松尾美月選手。

その松尾選手は、河野選手とポジションを入れ替えながらサイドでドリブルを仕掛け、順心のサイドの選手を押し込みます。

オルカ2-2順心

49分。オルカの松尾選手のドリブルでの仕掛けから、中央寄りにいた河野選手にパスが渡ると、更に鈴木陽選手へ。これをダイレクトで決め、オルカが遂に同点に追い着きます。

オルカサポ(私も含め)としては、やはりリーグ戦でスフィーダ世田谷FC相手に0-2から大逆転した試合の再現を願う所でしたが。

ここから順心も崩れず、試合は膠着状態に。
中盤での高塚選手or並木選手vs久保田選手、オルカゴール前での三秋選手vs高岡選手、順心ゴール前での鈴木陽選手vs大川選手or柘植選手のような局地戦も激しさを増していきました。

60分、順心のSB中出選手に警告。

鈴木陽選手が裏に抜けてゴールに流し込みましたが、これはオフサイドの判定。

GKのキックミス?か何かでいきなりペナルティアーク付近で鈴木陽選手にボールが渡るも、シュートはGK守備範囲。

順心が中央で得た直接FK。6番下吉選手が狙ったシュートは、ギリギリでオルカのGK田谷選手が触れ、更にゴールバーに跳ね返り得点にはならず。

ロスタイム

辺りが徐々に夕陽の色を帯びる中、後半アディショナルタイムは2分。
観客席でも「延長あったっけ?即PK?」なんて声が聞こえ始めていました。

順心は、一番危険なオルカの得点源鈴木陽選手を複数人で徹底マーク。

オルカ2-3順心

アディショナルタイムも2分を回る頃になり、主審も時計を気にし出した矢先。順心は右サイドで運び、途中出場の27番鈴木選手から中央へパス。そこには、11番辻澤選手が。トラップから巧みなフェイントでオルカの選手をかわすと、右足で豪快なシュート。

これが田谷選手の頭上を越え、ゴールに突き刺さりました。

ゴールを認める主審の笛に続いて、試合終了の笛。
藤枝順心が、辻澤選手のハットトリックもあり劇的な勝利で4回戦に進出しました。

試合終了後

バスケットボールのブザービーターのような、劇的な勝利。
笑顔の藤枝順心高校の皆さん。

対するオルカ鴨川FCは、この敗戦により今シーズンの全公式戦が終了。
既に何人かの選手の引退・退団や野田監督の退団が発表されていましたが、3日後の12月5日、キャプテンでもありオルカの象徴的な存在でもある浦島選手の退団が発表されました。
優勝で浮かれていた時間は終わり、激動のシーズンオフになりそうです。

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