進化するベレーザ
2024年3月30日、味の素フィールド西が丘を会場に、
2023-24WEリーグ第13節
日テレ東京ヴェルディベレーザvsマイナビ仙台レディース
の試合が、15時03分キックオフで開催されました。
試合前
ベレーザフードコート
この日はキックオフの約1時間前、14時頃に到着。
音楽イベントなどは終わり、お昼時も過ぎ入場も始まっていたこともあり、ちょうどフードコートは空いていました。
本日のお昼は、こちらのサニデリフードトラックさん。
スペアリブ単品売りもあります。
目安となる提供時間も明記。
スペアリブ丼900円+ハニージンジャーエール300円。
飲み物はお茶系にすれば良かったなあと後悔しつつ笑。このスペアリブ丼は当たりでした。先週のいきなりステーキさんを値段では下回りますが、勝るとも劣らないボリューム。でっかい骨付きスペアリブもあります。これ持って入場して、売り子のお姉さんからビール買って飲んだら最高だろうなあ笑。運転なんで飲めませんけど。次回の出店は4月27日のVENTUS戦です。
前の週も出店していた「明壽庵」さんの「百年カツサンド」。地元北区で100年続くパン屋さんとソース屋さんのコラボだとか。
こちらは購入後、ハーフタイムにいただきました。美味しかったです。
試合前練習
入場すると、既に練習が始まっていました。
晴、弱風、気温 25.4℃、湿度 24%。日向は30℃手前かと感じる暑さ。3月に暑さなんて表現を使うのが異常。ちょうど1週間前、長野では大粒の雪が舞っていたというのに笑。両チームの監督も試合後コメントで、暑さの影響があったことを示唆していました。
多分ベレーザでは初めて見る選手も。樋渡選手かな。
仙台側、ウルトラセブンOP風?の横断幕。
鈴木陽選手横断幕。毎回掲出間に合わずすいませぬ・・・。
ベレーザは鈴木陽選手、田中桃子選手が先発復帰。岩清水選手がリザーブに。鈴木&神谷の新加入2トップが復活。
仙台側の練習&引き上げ。仙台も知ってる選手増えたなあ。
太田選手はアカデミー&長野でプレーを見たし、アカデミーの後輩佐々木選手と吉岡選手はリザーブ。
廣澤選手は早稲田大1年の頃に関東リーグで見て凄いFWだなと思った選手。
田畑選手は、長野が降格した2019年のプレーオフ第2戦の対戦相手(1戦目のJグリーン堺では何故かメンバー外)。一昨年のなでしこリーグ1部でも群馬の対戦相手として観戦。
石坂選手は、昨年の関東女子大学リーグ2部で観戦。西野選手はだいぶ前だけど常盤木学園の頃に観戦。
石坂選手は仙台の下部組織出身。他は若手有望株を引き抜いてるなあという印象があります。
株式会社明治さんの「チョコレート効果食堂キッチンカー」イメージキャラクター。調べたけど名前が分からない笑。カカオのようです。
選手紹介
マイナビ仙台レディースの先発。西ヶ丘はビジョンの前に網があるのがなあ・・・。
新加入FW2選手が同時先発するのは、9節の新潟戦以来。
選手入場・セレモニー
見事に刈り上げられているのは、日本代表の藤野あおば選手。
長野で瀧澤千聖選手が同じような髪型になった時「そうすけ」と呼ばれていましたが、藤野選手もなかなかのそうすけ感が・・・。
マイナビ仙台レディース集合写真。カメラアアア
日テレ東京ヴェルディベレーザ集合写真。
やっぱりそうすk・・・
前半
仙台の廣澤選手のキックオフで試合開始。
仙台で一番、攻守に存在感を示していた中島選手。
神谷選手、鈴木選手共にかなり警戒されていました。
局地戦で見応えがあった、藤野選手と中島選手の新旧代表対決。
ヘディングでクロスを弾き出すベレーザDF池上選手。
メニーナからの昇格後、左サイドバックorセンターバックとして結構出場しています。174cmと長身で、速さも強さもある万能DF。数年後にはベレーザの守備の中心になるかも。
鈴木陽選手のダイビングヘッドは、惜しくも枠外。
先制ゴール
前半も終わりに近づいた42分。
ベレーザFW神谷選手がハーフライン付近で踏ん張り、木下選手へパス。
この時、神谷選手やサイドの山本選手に仙台の選手の意識が向いたか、木下選手の前はぽっかり空きます。後ろにいたカーラ選手も出足が遅れ、木下選手のドリブルに追い付けません。
エリア近くまで来ても、ベレーザの選手はシュートを打たないことも多いですが、この場面で木下選手はシュート。仙台DFに当たったボールは、角度が変わりそのままゴールの中へ。
0-0の均衡が遂に崩れ、ベレーザが先制しました。
前半はこのまま1-0で終了。
ハーフタイム
リヴェルンとカカオのやつが再登場。
仙台は、下部組織から上がって大活躍中の遠藤ゆめ選手を後半から送り出してきました。
カーラ選手と石坂選手は前半で退き、もうひとりの交代出場は西野選手。
ベレーザは、神谷選手に代えて岩﨑選手。
アシストこそ付いたものの、消される時間帯も多かった神谷選手。この交代で1トップ気味(或いは3トップ)になり、前半は時にはCBの隣まで下がっていた藤野選手が攻撃的なポジションに常駐。
後半
ベレーザ鈴木陽選手のキックオフで後半開始。
前の週は交代で右サイドだった岩﨑選手。この日は主に左サイド。
55分、ベレーザは山本選手に代えて土方選手。
交代によって活力を維持しつつ、前線の選手がプレスを掛け続けることで、仙台のパスが前線まで繋がらなくなりベレーザが相手陣内でボールを保持する時間が増えました。
ベレーザのCB村松選手。守備は勿論、ベレーザの最後尾はパス回しの中心となるアンカーに近い役割。この日はほぼノーミスでした。
仙台の太田選手。
9カ月前はここ西が丘で、長野の選手として後半途中から出場し、ベレーザに挑みました。
この日は先発フル出場。どちらかというと神出鬼没なアカデミー時代のプレースタイルに戻ってきたかなという印象。ただ、後半のベレーザは太田選手含めた仙台の中盤を封じる回数が多くなっていきました。
貴重な追加点
60分、仙台陣内のど真ん中で鈴木陽選手がトラップ。ノーマークだったこともあり、真後ろを向いてのポストプレーではなく半身での柔らかいタッチから一瞬でゴール方向へ進み出し、迷わずシュート。
オルカ鴨川FC時代に何度か見たフィニッシュワーク。写真にコーチ?の帽子が被ってしまいましたが、シュートはポストの内側に当たって決まる完璧なコース。
前週の初ゴールの時と同じく、飛び込み先は岩清水選手。
からの水分補給。
先発発表時、ハーフタイム中の曲紹介(先週の得点者という事で鈴木陽選手オススメの曲が流れていた)に続き、本日3度目のスクリーン登場。
仙台は隅田選手と廣澤選手に代えて、佐々木選手と後藤選手。
守備時は前半よりも明らかに仙台の選手への圧が強くなり、攻撃時は鈴木陽選手を最前線に後ろの3人(藤野、土方、岩﨑)が自在に入れ替わり、3-3-3-1にも見えるベレーザペースで試合が進みます。
試合を決めるシュート
68分、坂部選手から岩﨑選手へのパスは合わず、エリア内でルーズボールに。これにいち早く反応した鈴木陽選手が倒れ込みながらもボールを確保し後ろへ。
これを受けた岩﨑選手は、シュートブロックに入った田畑選手をドリブルで躱し、中島選手が寄せる前にシュート。
余りに嬉しそうなので写真多めで笑。
岩﨑選手、この日まで知らなかったんですが長野県佐久市出身だそうで。佐久市と言えばのセロロさんに確認したら、以前ベレーザが表記してた岩﨑選手の出身地は「埼玉県」という証拠映像が。出身地変更は以前パルセイロレディースの選手でもありましたが、長野県出身者応援組としては要チェック対象となりそうです笑。
最後は小さめのジャンプガッツポーズで〆。村松選手と合わせたのかも。
試合の勝敗は99%決まり、後は個々でどれだけ出来るか。
72分、仙台の田畑選手がベレーザの岩﨑選手を倒して警告。
直後にベレーザは選手交代。
坂部選手と北村選手に代えて、柏村選手と岩清水選手がピッチへ。
81分。
仙台は松永選手に代えて吉岡選手。
ベレーザは鈴木陽選手に代えて木村選手。
この日の入場者数、811人。
季節外れの暑さの日曜日午後~夕暮れ。近所の人には絶好のスポーツ観戦イベントだと思うし、フードコートも催し物も手抜きという訳ではないんですが、昔からベレーザは強くて都会なのにお客はそれほど多くない。勿体ないなあと思います。
83分、相手のパスが木下選手に渡ったところから一気にカウンター。中央から右斜めに走り込んだ岩﨑選手に、見事なスルーパスが通ります。
GKが少し前に出たところでループシュートを選択しますが、これはバーに当たって上に弾かれゴールキックに。
試合も終盤になると、ほぼベレーザのペース。関ヘッドコーチの声が良く響き「あぁ、木村選手使ったショートコーナーやりたいんだな」と私たちにも良く分かるように指示してくれます笑
アディショナルタイムに入ったところで、ベレーザのFK。蹴るのは木村選手。
競り合いのこぼれを岩清水選手が左足シュート。これは吉岡選手にブロックされるも再び右足シュート。これがバー直撃。
試合前日の3月29日に『ぼくのママはプロサッカー選手 岩清水梓の出産と子育てのはなし』を出版した岩清水選手。これが入っていれば、試合後のインタビューに単行本を持って登場できたのに・・・残念。
更に跳ね返りを土方選手が狙いましたが、今度は右ポスト直撃。
その後もベレーザの攻撃は続き、アディショナルタイム3分にはエリア内で細かく繋いで最後は木村選手のシュート。しかしこれはオフサイドの判定。
オフサイドのリスタートが蹴られる前に試合終了。
ベレーザが3-0で仙台に完勝しました。
試合終了後
毎年のように主力を海外移籍で失ってきたベレーザ。
鈴木陽選手と神谷選手を入れたことで、中断前には少なかった「高さ」「決定力」「前線からの守備」「ポストプレー」などが強みとなった気がします。
更に、この日得点を決めた木下選手や岩﨑選手のように、ベレーザ純正の選手がボールを持てる故に陥りやすい「シュート打たない」という選択肢に(元々外からメニーナやベレーザを見ていて思ってた主観ですが)、「打てるならシュート打とうか」という選択肢が加わったように感じました。
古巣との対戦となった仙台の隅田選手がベレーザゴール裏に挨拶。温かい拍手に迎えられていました。
引き上げる仙台の選手。
廣澤選手はこの試合までに6ゴールを決めて得点ランク3位でしたが、この日は無得点。チームとしても、前半飛ばした影響もあったか後半のシュートはゼロ。試合全体でも、ベレーザのシュート18本に対して仙台は3本のみと数字的にも厳しかったのが分かります。
インタビューは木下選手と岩﨑選手。
ゴール裏でのラインダンス。田中選手、村松選手、岩﨑選手はまだまだ元気。
その後のベレーザのサイン会。鈴木陽選手を見失い、まあ今日は仕方ないかと思いながら横断幕片付けの手伝いに行くと、ダウンや知人と会う為に仙台の数選手が選手入場口近くに。良い機会だったんで廣澤真穂選手に撮らせていただきました。
早稲田から仙台に特別指定で入った直後の長野戦も含め、試合では何度も見ている(昨年のユアスタ仙台vs長野では決勝点決められた)ものの、ワンショットを撮らせてもらうのはなんと5年振り。多分廣澤選手は覚えてないだろうけど笑、お久し振りの写真ありがとうございました。
WEリーグは、代表ウィークで1週お休み。次の第14節は、6試合全て4月14日日曜日に開催されます。
ベレーザはアウェー神戸に乗り込み、首位INAC神戸レオネッサとの試合。見に行かれないのが残念ですが、新加入選手を飲み込み進化したベレーザが優勝争い真っ只中のINAC相手にどんな試合をしてくれるか、楽しみです。