スピードスター【川船暁海選手】
2024-25 SOMPO WEリーグ 第9節 セレッソ大阪ヤンマーレディースvsAC長野パルセイロレディースの一戦で、長野の川船暁海選手がキャリア初のリーグ戦1試合2ゴールを記録しました。10日前のクラシエカップvs大宮戦でもキャリア初のカップ戦1試合2ゴールを記録しました。
11月1日のWEリーグ公式Instagramでは、6節終了時点の1対1ドリブル成功率でリーグトップを記録していたことが紹介され、今注目の選手のひとりだと思います。
パルセイロレディースサポにはお馴染み(多分)川船選手。このタイミングで「どういう選手なんだろう?」と検索される他サポの方も多いと思いますので、私の知る限りをまとめてみようかと思います。
選手データ
基本情報
名前:川船暁海(かわふね あきみ)
生年月日:2003年12月25日(同誕にキリスト)
出身地:長野県長野市
身長:160cm
試合前ルーティン:キックオフの前にしゃがんで芝を触る
通算成績
この記事を書いている時点での、川船選手の通算成績。
川船選手のwikiでは抜けも多かったので、自作しました。次の試合が、WEリーグ通算50試合出場となります。
プレースタイル
川船選手の特徴と言えば、絶対的な加速とスピードを活かしたドリブル。
U17日本代表候補に選出されたこともあり、下部組織のシュヴェスター時代は、北信越までの同世代では止められないような絶対的な存在でした。
ただ、シュヴェスターではそれほどの数字を残していません。高校に上がるとレディースチームへのリザーブ入りや出場が多くなったこと、コロナ禍でシュヴェスターの公式試合が少なくなった事、川船選手自身のケガ(ちょくちょく手をケガする)などが主な原因です。
WEリーグに移行した初年度のアウェー開幕戦でゴールを決めるなど、元々実力はありました。今シーズンの得点増加は、ようやくトップリーグでも通用する自信が付いた事や、以前より積極性やシュートの意識が増したこと、以前よりゴールに近い位置でのプレーが増えたことが大きいと思います。
スピードがあるので歴代の監督はサイドで起用しがちでしたが、最も適性のあるのはCFだと思います。過去の名選手ならロナウド(元祖)に似たタイプかなと思ってます。
川船選手が登場する記事(無料版)
下忍の思い出
2018年
川船選手のプレーを初めて見たのは、2018年夏の国体北信越予選準決勝、長野県選抜vs新潟県選抜でした。
中学3年生、最年少で選出された川船選手は1-0リードの後半から途中出場、鋭い出足で相手にプレッシャーを与えました。しかし、最初から荒れ気味だった試合で(何人も後頭部にヘディングされたり、長野の三谷選手は目の上に数カ月残るようなアザができてしまったり)川船選手は空中戦の競り合い時、わざと飛ばなかった相手に空中姿勢の状態を手で突き飛ばされ、腕から地面に落下。相手が警告を受ける中、大声で何か怒鳴っていました。
だいぶ年上の相手に怒鳴れる負けん気の強さと度胸を見て、プロ向きだなあと感心したのを今でも覚えていますが、試合後にションボリ担架に乗せられて救急車で運ばれていった(骨折だったらしい)のもビックリしました。
2019年
次に川船選手のプレーを見たのは、2019年6月15日、リーグカップvsベレーザ戦。
この試合は、川船選手の長野Uスタジアムデビュー、風間優華選手のレディースデビュー、鈴木陽選手の戦列復帰後初ゴールなど本当に色々あったので今でも良く覚えています。
普段は大敗した試合は気まずいのであまり個別に写真撮らせてもらうことはしないんですが、この試合は多分残しておいた方が良いと思い、上記3人は撮らせてもらいました。
高校1年生だった2019年、レディースでの出場は交代出場2試合とリザーブ1試合でした。
この頃は、真冬でも半袖短パンスタイルでも練習見学民の間で有名でした笑
2020年
コロナ禍で夏に開幕した変則シーズン。川船選手はリーグ戦13試合2ゴールでした。
2021-2022シーズン
秋春制のWEリーグが開幕。
川船選手の初年度は7試合出場1ゴールでした。開幕節のアウェー新潟戦でゴールを決めましたが、その後はケガもあってか出場が少なく・・・。
2022-2023シーズン
WEリーグ2シーズン目。
川船選手はリーグ戦16試合1ゴール、リーグカップ5試合1ゴール。
リーグ開幕節、アウェー浦和戦では日本代表DF石川選手とのスピード勝負を制してゴール。
2023-2024シーズン
WEリーグ3シーズン目。
川船選手はリーグ戦17試合1ゴール、リーグカップ5試合2ゴール。
ここまで2シーズンは開幕節の得点のみだったけど、このシーズンは終盤でようやく初ゴール。
2024-2025シーズン
WEリーグ4シーズン目。
川船選手はリーグ戦9試合3ゴール、リーグカップ5試合2ゴール。
(2024年11月18日現在)
公式戦5ゴールは既にキャリアハイ。あとは毎年相性の良くない皇后杯でのゴールと、シーズン通してのゴール、アシストの積み重ね。本人の今シーズンの目標は10ゴールと書いてあるが、もうひとつ積んで背番号と同じ11ゴールを期待。そろそろちゃんとゴールパフォーマンスを決めて実行してください笑
長野の試合では、ボールが川船選手の前方に飛んだ時が一番のチャンスです。覚醒した川船暁海選手のドリブルシュートをお目当てに、是非長野Uスタジアムにお越しください。