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ビビっていた造影CTと骨シンチ

乳がん告知後の検査に行ってきた

先日入院した病院とは別の
都会の近代的な病院

全身の骨シンチグラフィーと
胸部〜下腹部の造影CTを撮影する
初めての検査内容で前から緊張していた

放射線科へ行き静脈注射を受けるんだけど

◆看護師が怖い

機械的で心ここにあらずな感じ
看護師の質問に対して返答しても無言
すごく必要最低限な流れ作業
工場の弁当になってタンポポ乗せられるごとく

手首に針を仕込まれ太いシリンジを持たされる
それで「1番へどうぞ」というが、1番て?

もう、初めて来る病院とか
初めて受ける知らない検査と薬剤とか
検査室の場所がわからないとか
緊張してるとか
そういうこちら側への気遣い一切なし

この時点でとても不安になって
ここに入院するのか、と思う

◆造影剤を使ったCT撮影

キョロキョロしながら歩いていると
CTの技師さんがドアを開けた
1番と書いているのでそこだと分かる

技師さんはテキパキしつつも優しかった

台に寝て両腕は頭の上に上げるよう言われる
シリンジを手から放して良いと言われ
痛みもなかったので安心して力を抜く

まずはその状態で撮影
怖いので目をつぶっていたが
明るくなったり暗くなったりで
閉所恐怖症の自分には
機械の中にいる感じが分かり怖い
息を吸って止めるのが苦しかった

そして

「今から造影剤入りますね
ぐーっと押される感じがしますよ
体も熱くなるけど普通の反応ですからね」 

と言ってくれたので心の準備
よく聞くお漏らしのような感覚が自分にも起きるか?
覚悟を決めたけど特に起きなかった
緊張しすぎたか然程熱さも分からなかった

その後も機械の下に入ったり
息を止めたりしながら撮影をする
30分くらいで終了

◆骨シンチ準備の注射

シリンジを待たされたまま骨シンチへ
また薬剤を入れて3時間空けるらしい

別な技師さんがいたが淡々とした印象
看護師が捕まらず苛立っているのが見えて
少し怖いと思ってしまった

しばらくして看護師が来て注射が終わり
ペッと出されそうだったので
技師さんに「閉所恐怖症で…」と伝える
彼は時間がなさそうな素振りを見せつつ

「CT大丈夫だったなら大丈夫ですから」
「目元に手拭い置いてもいいですか?」
「ああ、良いですよ。13時に来てください」

大いにサラッとしている

◆いよいよ骨シンチ

煎餅にされる直前のタコになるのだ
大大大緊張の始まりだ
「顔に機械があるのは5分」との事

着替えて台に横たわり
目元に手拭いを乗せる

鼻のあたりの隙間から光が入るので
デカい機械が顔の真上に来ると
光を遮るのを分かってしまう恐怖
マスク+手ぬぐいは息が辛いので
手ぬぐいだけを目と鼻の上までかけた

いよいよ何日も前から緊張していた撮影へ
技師さんが離れると途端に怖くなってきた

心に剣!輝く勇気!
たァーしかに閉じこめて!
奇跡ィ!切り札ァーはァー自分だけええええ!!

仮面ライダー剣の二つ目のOP
これをひたすら心の中で歌い続けた
すごく時間が長く感じた

「顔は通り過ぎたので手拭い取りますね」

と技師さんが目の手拭いを外してくれた
首から下に大きな鉄板がある
動けない緊張感があるけど
顔を過ぎていたら過呼吸気味なのは落ち着いた

その後も目が痒くなったり
動きたくて堪らなくなったけど
なんとか終了しペッと出された
CTより長く感じたけど時間的には30分

◆乳がんになって初めて泣く

会計受付の人も機械的だったし
実際の支払いは機械だった

他院では当たり前にある
復唱確認や「お疲れ様でした」
このやり取りがくれる安心感を思い知った

ここが私の入院予定の病院なんだ
そう思って病院を出る

ジワジワと自分が「がん」であることに
辛さが込み上げてきた
何で自分が?
規則正しい生活をしているし無茶してない
悲しい
これから怖い

マジで、何で私が???

乳がん告知をされてから
この日の夜に初めて1人で泣いた

翌日

静脈注射ってこんなんなるの普通なの?

点滴した針の痕とかいっぱいあって
汚い手の甲でゴメンやけど
こんな痣出たの初めてよ

注射をした左手

少し腫れてて痛いから時計とか付けられないし
注射や採血でこんなになったことはない

造影剤注射ではよくあることなのかもしれないけど
起きる可能性があることの事前説明は
やっぱりあった方がいいと思う

費用:23,000円強

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