心化粧7



革命の朝
目が覚めた。今日は今日にとっての革命の朝。
革命はいつもやってくる。
そう、僕は目が覚めなくてもいいのだ。
しかし、僕は目を覚ます。これは一つの革命だ。

抗いと光
残念ながら、僕の抗いに勝てる者はいない。
僕は常に前を向いているし、
光だって僕の背中に虎光を映している。
ああ、これは虎光——
嘆き悲しむことはない。革命のファンファーレが今、鳴っている。

夢と闘争
夢が終わり、再び争いの時。
そう、現実とは常に
番人による、番人のための、番人の番人による闘争だ。
僕はその闘争の中で勝ち残っていかねばならない。

殻を出れば戦場
殻を出たなら、そこは戦場だった。
故に、パスカルは殻から出ることを否定している。
その生き方も、まだ尊重されるべきではないだろうか。

夢と絶望
夢を持ったまま敵死することの幸福感。
夢を叶え、理想の果てに立ったときに訪れる絶望感。
果たして、人間はどちらの方が幸せなのだろうか。

登る山と向かい風
切り立った山を登る。風は向かい風だ。
その向かい風に抗いながら、勾配に抗いながら、僕は進む。
いや、僕だけではない。
ほとんどの人間が「勾配はきつい方がいい」「向かい風は厳しい方がいい」と言う。
そんなことはないだろう。
下手な山だって、生きる上では必要なのではないか。
登る山が何であれ、途中で挫折するよりはまだいいのかもしれない。

名声と死
轟いているのは名声だけではない。
一日でいなくなる幾万人もの人間。
その中で自殺者は何人いるのだろうか。
僕は彼らにファイティングポーズを取りながら、
同時に慈愛の眼差しをも向けている。
戦いに敗れた彼らは惨めかもしれない。
だが、僕は彼らに最大限の敬意を捧げたい。

幻想と現実
トドロキ——幻想の彼方から現れた怪物は、
ウーディアースを攻撃し、
「ああ、ああ」と呟きながら、
泥の床池にジャンプする。ムゲサンスン。
この領域を保つ者は誰もいない。

必要なものと存在
歯ブラシを先に買わなければ、人は歯を磨かない。
だから、僕が今必要なのは歯ブラシを買うことだ。

屈辱と自由
驚いたことに、僕には屈辱がある。
驚いたことに、僕には屈辱がない。
屈辱がなければ、殻から外に出ることができない。
——まあ、これは文明社会が作り出したまやかしに過ぎないのだが。

世界と僕
メガネがなければ、僕は世界を見渡せない。
メガネは僕にとって体の一部だ。
ならば君は——
一体、何なんだろう。

殻を出た僕
ついに僕は殻を出たんだ。
鉄の塊が町中を走っている。
この町にはもはや緑はない。
人が創り出したもので覆われている。
しかし、僕はこれを自然として受け止めている。

変わる世界と人間
人は変わる。
目で見たものを信じる。
幻想とリアルの間を交錯しながら、
人間は背反する二面性を持たない。

赤と墨色の空
驚くべきことに、空は赤と墨色。
光はなく、しかし闇もない。
今この瞬間だけが、確かな不確かな世界を
表情として示している。

歩みと意識
僕の足は今、一歩ずつ前へ進んでいる。
僕は自分の意識で歩いているという自覚はない。
しかし、歩みを止めようと思えば、確かに止まる。
——これは一体、どういうことなんだろう。

朝の冷気と木々
朝の空気は新鮮で、冷たく凍てつく冷気が僕の神経を活性化させている。
2月の枯れた木々は大変寂しいものだが、
彼らは4月の覚醒に向けて、今は静かに準備をしているのだろう。

人間と冬眠
人間はどうだろう。
準備の時間が、あまりにも短すぎる。
熊でさえ冬眠が許されているというのに。
しかし、AIが登場してからというもの——
ひとつの可能性が僕たちに示されている。
僕たちも冬眠できるのではないか?

町の交差点と不完全さ
歩いていると、いびつな形の交差点に出くわす。
おそらく、昔の道の名残なのだろう。
不揃いな松の木々は、妙に心地よい。
すべてが計画されたものは、
僕の感性を満足させることはないのだから。

鉄道と人間
新幹線とは文明の力だが、
それ以上の言葉はない。
鉄道——それは人間の正義を超えた初めての乗り物ではないだろうか。
これを開発したとき、人間は恐怖を覚えなかったのか。

町と伝統
町を歩いていると、時々木札が現れる。
「ここは何々町ですよ」と。
なぜここに木札が建てられているのかは知らない。
だが、ここには何かがあったのだろうと想像するだけで、心が掻き立てられる。

矛盾する世界
世界は闇を失った。
それでも、伝統は息づいている。
——なんとも滑稽な話だ。

信号と矛盾
信号が見えない。
信号が見えない。
信号が見えない。
緑色なのに、なぜ人は「青」と呼ぶのか。
黒を白と呼び、
1たす1は4であると信じなければならないのか。

仙台の朝
仙台という町でも白い息は出るんだな。
鳥のさえずりが僕の心を癒すのはなぜだろう。
——彼らが自然物だからか。

神と人間
車のエンジンは僕の心に何も与えない。
やはり、神が創ったものしか人間を癒せないのかもしれない。
——そうは言っても、今目の前にある建物は、
少しだけ僕の心を安らげる。
きっと、それが神のために建てられたものだからだ。
神を想起させるものは、僕にとって十分な癒しなのだろう。


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