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保育園児のプライドを回復せよ!

19年間、中学校の教員をしています。
その間に、3人の子どもの産休育休を頂きました。
その後、フルタイム、部分休業の制度を利用して続けてきました。
今、休職中です。

保育園に行きたがらない…のその後

朝、「今日、保育園お休みね」と第一声から始まる日もある。
「もう3回行ったから、お休みね。」
「あと、何回行ったらおやすみ?」
「保育園苦手なの。」ということもある。

保育園の先生の話だと、教室の中に入ると、
なんともなく遊んでいるようだ。
今は、しぶることなく、行くことも増えてきた。
相棒(好きなキャラクター)をお供に行くのはどうかと提案し、
その日、その日持って行っては、車の中においていく。

保育参観での出来事

先日、保育参観があった。
子どもと一緒にお昼ごはんを食べる。
どんなこと仲がいいのか、どんな歌を歌っているのか、
いろいろな様子を見ることができた。
そんな時、少し息子の顔が曇った瞬間がある。

並べてあったお箸を見たときだ。
大人用の御椀とお箸、子ども用の御椀とお箸が並んでいた。
「僕、お箸苦手なんだよね。」と顔が少し曇った。

家では、スプーンとフォークを用意している。
そう言えば、最近、「ママが食べさせてくれない」と
自分で食べようとしないことが多かった。

3人目という育児の手抜き感

1番上は、最初だったのでお箸に興味を持っている〜!!と
感じたら、練習用お箸をすぐにかってきて持たせた。
何に焦っていたのだろう。
どんどん早めに早めにと焦っていたという表現に近い。
2番めは、年子だったこともあり、もう環境ができていた。
実際は、1歳9ヶ月離れているが、娘は、常に兄と同等と思っていて、
兄のできることは私にもできると言わんばかりに、
マネしてマネして、一緒に育ってきた感じがある。

3番目は…いつかできると知っている、その余裕ができてしまった。
オムツも焦らなくても、いつか外れるし、
言葉も誰かと比べなくてもいつか話すし、
指しゃぶりも、小学校にいくまでやってる子もそうそういないし…。
ボタンを留めるとか、トイレに行くとか、
保育園の集団生活の中で磨かれていく…と甘えてしまった。
もう、保育園ではお箸の練習をしていたのだ。
息子が興味を持っていないと思って、
私はいつまでもスプーンとフォークを当たり前のようにおいていた。
まだまだ小さいと思っていた息子はできないことに傷ついていたのだ。

お箸の練習

保育参観中、周りを見ると、できる子・できない子半々だ。
隣のお父さんも自分の子どもに持ち方を一生懸命教えている。
息子も、「こう?」と私に確認してくる。
「やりたい、上手くなりたい」の光は息子の中にまだ消えてなかった。

さっそく、練習用のお箸を用意した。
保育参観の様子をパパにも報告する。
「まだできない子もいっぱいいるんでしょ。」とは言いながら、
家ではいつも自信アリ気な息子とのギャップに笑っていた。
でも、夕飯で練習用お箸をもって夕飯を食べる息子を褒めちぎっていた。
「すごいね〜」「やるね〜」「上手〜」そこに兄と姉も加わる。
みんなで大喝采。
すると、そこに気を良くした一番下は
「見て、みんな見て〜!!」と自分に注目させ、
お箸ですくい、一口食べて見せる。
そこで、さらにみんなからの褒めシャワーをあびて満足そう。
それの繰り返し。

お箸が息子の「保育園苦手なの〜」になっていたかは、正直わからないが、
息子のプライドは少し回復したよう。
これから練習して、できるんだという自信をつけてほしい。
また、3番目だからいつかはできるだろうと、
のんびりすぎた母として反省している。
さらに、一人目って本当に緊張感があったなと今になってしみじみ思う。



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