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少し視線を上げてみる、すると見えてきた「移動」の良さ-氷見を堪能する旅 vol.1

どうも、ついきです。
皆さんは旅行の「移動」ってどう思います…?

私は正直苦手だったりします。
旅行の移動って、時間に縛られてる感じがするからかな?
新幹線予約するのだったり確認するのも、結構プレッシャーになってるような気がする。

特に一人だと乗り間違えや時間遅れとかがすっごい怖い。
一度ミスしてしまうとどうしようもできない状況に陥る恐怖とか…
書いてて情けなくなってきたな・・・

さて、ネガティブっぽいかたちから入ったので、気分悪くされた方がいたらごめんなさい。
しかし、ちょーーっとだけ待ってください。
今回は、氷見への旅で「移動」ってそこまで悪いものじゃないかも、と感じた思い出とかを振り返ってみたいんです(だから何なんだと言われてしまえばそれまでですが…)。
ではでは、まいりましょう。

なぜ氷見旅へ行くことになったかについては、下記の記事にて。


気さくなタクシーの運転手さんから聞けた、
氷見の自然のはなし

まず、氷見の旅を通して何気に道中を彩ったと(勝手に)思っているのが、タクシー移動
旅行中のスケジュールは隙間なくきちんと組まれており、目的地をスムーズ回るために私たちはタクシーを利用しました。
14名のメンバーがそれぞれ出発する時は、少しバタバタ・いそがしめ。
そのため、タクシーの移動はちょっとした小休憩のような、ほっとする一息をつく会話をしていたと思う。

なぜなら、タクシーの運転手さんがみなフレンドリーで話しかけてくれる。
大人数で移動する私たちに対して「何しにここきたのー?」「すごいね、こんなに大所帯で」と興味津々。
そのまま会話の流れで氷見のことだったり、その運転手さんのことを聞けたりして面白かった。

タクシーから見た虹。1日目は若干小雨が降ってました。

運転手さんたちの話の中で特に印象に残ったのが、立山連峰の話。

ある運転手さんが言うには、立山連峰がはっきり見える時と見えない時では、気分が全然違うのだそう。

『出張や遠方から帰ってきた時に、トンネル抜けて立山連峰が見えると、「ああ、氷見に帰ってきたなあ」と感じるね』

地元の人の間でも立山連峰はシンボルというか、日ごろからこの地域に住んでいて慣れ親しんでいる人でも感情を動かされるんだ、とちょっと感動。

奥に見える山々が立山連峰。これは絶対現地で見るべし。

自分自身はこういう「当たり前にあるけどすごい風景・事物」とかには全然気づかない(故郷の良さにも戻ってきてようやく気付く。なんならインドアなので頻繁に旅行に来る人よりも分かってないかも)ので、タクシー運転手さんの気づける感性にもちょっと良いなと思った。
それに、長い間地元にいる人の感情に影響を与えられる立山連峰の、氷見の自然の偉大さにも感心したり。

私たちが氷見に訪れた日は、幸いなことに天気の崩れもあまりなく、立山連峰の姿がはっきりと見えていました。
この話を聞いた2日目は、特に晴れていたようで、ここまで晴れる日はそうないとのこと。ラッキーでしたね。

他にもこの運転手さんからは、「橋から見える川の流れから方角が分かる」ことや、「雪道で滑らないように歩くには、膝をまげて小股で歩く」など、いろいろ教えてもらいました。

氷見の雪道。本格的に雪と長い時間過ごすのは初めてでした。
滑った時めっちゃ怖かった…

ちなみに私はこの話を聞く前に、すでに四股を踏むような体勢で滑りかけています。苦い経験になったので、聞いてから即実践させていただきました。

少し視線を上げてくれる、当たり前じゃない環境と仲間がいた


そして、時は流れて解散後。
帰りの新幹線で、ふと正面にあるJRの冊子を手に取り、ぱらぱらとめくる。
すると、あるコラムが目に入ってきた。

「三センチ上の視線」

読むと、コラムの筆者(袖月裕子という小説家の方)が、旅に出る時に「これだけは必要だ」と思うものとして、「三センチ上の視線」というものがあるらしい。

取材先からの道すがら、方向音痴の柚月氏は、驚くほど道に強いHさんから、なぜ道に迷わないかの理由を教えてもらった。
Hさんが言うには「三センチ視線を上げるだけで、視界がかなり広がって遠くまで見えるようになる」とのこと。
その場で実践してみた柚月氏の目には、今まで見えていなかったものが目に映ったという。風に揺れる樹木の葉、夕暮れの空を飛んでいく鳥たちの影などなど…

私はこれを読んだとき、「あ、自分ってこの旅の間、視線を少し上に向けれてたのかも」と思った。

タクシー内でのちょこっとの会話や、窓から見える虹、タクシーの運転手さんとの会話も、絶対自分ひとりじゃ体験できなかったし、普段の自分ならしようとしなかった。その出来事の素晴らしさにも気づけなかったのではないだろうか。

「見えていなかったものが目に映る」
それは物理的に視野が広がることだけじゃなくて、感じ方にも言えるんじゃないかと。

この氷見という環境とそこにいる人たち、そして、同じ目的を持って一緒に旅をできる仲間。
皆で氷見を巡った旅は「少し視線を上げてもらって」過ごせた貴重な時間だったと思う。

行きは不安で狭まっていた心の視野も、帰りは新幹線の冊子から気づきを得られるほど上を向いていた。
いつもだったら絶対持って帰らない冊子をかばんにしまい込んだりして。

旅行の移動は確かに大変だ。
時間に追われるし、長時間拘束されることになる。
でも少し視線を上げてほしい。

窓には、目的地までの期待を高めてくれる風景が見える。
車両の中には、同じくどこかへ旅行に行く人がいる。
音も空気もなんだかいつもと違うはず。

視線を少し上げれば、そういった不意の発見が目に飛び込んでくる、
心もアンテナが広がり何かに気づけるようになる、
それが旅のアクセントになる。

旅行の「移動」は、そういう良さがあるのかもしれない。
次の旅では、行きの時点から目線を上げてみよう。

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おまけの宣伝

ちなみに私たちが使ったタクシーを呼ぶのに使用したのは『呼びタク』というアプリ。
電話はもちろん、アプリ内のマップで指定した位置情報を送信すれば、タクシーが来る優れもの。

もちろんバスもありますが、「バスの時間待つのはもったいない!時間ない!」という方や私たちのように大人数でグループに分かれて移動する、別々で集合するという方にはうってつけかも。

Uberと違ってダウンロード・利用は無料。
利用できるのは氷見市内だけですが、便利なので氷見に行った際は、ぜひご利用を。

Apple storeの方はこちらから

Google Playの方はこちらから


※最後に唐突なありがとう
タクシー移動に関しては、決められた担当者の方に諸々をご対応いただきました。
タクシーを呼ぶのはタクシーディレクター、TD。
そして、支払いは各班ごとにいるタクシーアシスタントディレクター、通称TADが対応してくれました。

ぎっしり詰まったスケジュールのなか、滞りなく対処いただいたTD・TADの方には感謝してもしたりないくらい、感謝…!

それではまた、別の記事で。。。

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