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ディズニーが創る魔法の世界と音楽【リメンバー・ミー】
最初にお届けしましたのは、ディズニー映画『リメンバー・ミー』より主題歌「リメンバー・ミー」(演奏:Jaga)でした。
あらためましてこんにちは。
「実用性のない間接照明をつけたら今日は勝ち組」でお馴染み(?)、十年一刷舎のJagaです。
前回はこの十年一刷舎アカウントでの初めての記事ということで、緊張しながらの自己紹介や十年一刷舎の作品作りのことを書かせていただきました。
想いを込めて記事を書きながらも「こんなコアな内容に興味ある方はnoteにいるのかな・・」と心配と不安でいっぱいでしたが、想像を遥かに超えて本当にたくさんの皆さんに読んでいただき、素敵なコメントまでいただけてとても嬉しかったです!
ありがとうございました!(喜び爆発で天パも爆発!)
そんな天パ爆発の私Jagaの1回目の記事を、まだ読んでないよ!という方がいましたらよければどうぞ♪
さて、今日はタイトルのとおり「ディズニー」をテーマに少しだけお話をさせていただこうと思います。
とは言えディズニーのコアなファンの皆様と比べると、Jagaの知識や理解などはきっと平均的なジャパニーズ(日本人)のそれです。
なので今日は、幼少期から音楽活動をし、現在は音楽と小説の作品作りのために作曲などをしている者として、ディズニーの「音楽」と「作品作り」についてのお話を楽しくできればなと思っています。
「リメンバー・ミー」という作品も観たことないよー、知らないよーという方でもきっと気軽に読んでいただける内容ですので、よければ皆さんのスキマ時間のポッケにJaga記事をぜひインさせてくださいっ!
ディズニー作品と音楽
Jagaが言うまでもなく、ディズニー作品と音楽は切っても切れないもので、ディズニーの大きな魅力の1つですよね!
私Jagaは、こどもの頃から音楽が大好きだったこともあり、特に音楽をテーマにした「リメンバー・ミー」という作品が最高に大好きなのです。
リメンバー・ミーを観たことがないという方もいらっしゃると思うので、簡単にネタバレにならないよう、慎重に、公式HPを抜粋するというビビりようでご紹介をさせていただきます(笑)。
リメンバー・ミーは「音楽と家族の話」
2018年3月16日に公開され、大ヒットを記録したディズニー&ピクサーの『リメンバー・ミー』(原題:Coco)。『トイ・ストーリー3』の監督が手がけたこの作品は、陽気でカラフルな死者の国を舞台に“家族の絆”を描いた、感動と音楽に満ちたファンタジー・アドベンチャーです。家族の絆に日本中が感動した本作は、アカデミー賞®やゴールデン・グローブ賞など数々の映画賞を受賞し、今でも多くの人々に愛され続けています。
も、もう少しだけ・・
冒頭にピアノで演奏した主題歌を作曲し『アナと雪の女王』の「Let It Go」に続き2度目となるアカデミー賞歌曲賞を受賞したロバート&クリステン・アンダーソン=ロペス夫妻の言葉から紹介。
『リメンバー・ミー』は、1年に1度だけ亡くなった家族たちと会えるというメキシコの祝祭「死者の日」と音楽をテーマに、カラフルな死者の国で繰り広げられるファンタジー作品。
メキシコには死者の日という日本でいうお盆のような日があり、その日にまつわる素敵な作品です。Jagaは毎回見終わった瞬間に声を出して号泣する(多分横にいたら随分引くほどの)作品なので、ぜひまだ観てない方には観てほしい一作品です。
魔法の世界は調査によって忠実に作られる?
ディズニーは魔法の世界。
すなわちそれは、ファンタジー(幻想・空想)です。
でも、その作品づくりには、現実(リアル)への徹底的な寄り添いが欠かせないということが、本作のDVDボーナス・コンテンツに含まれる制作チームのメキシコへの「リサーチ旅行」の内容からとても伝わります。
その中で語られている監督やクリエイターのチームの皆さんの言葉を要約してほんの少しだけご紹介させていただきます。
・「メキシコの家族はきっとこんなだろう」と想像だけで作るのは絶対に避けたかった。(だから)入念に調査(リサーチ)した。
・文化を忠実に描くという責任があり、正確に表現したいと思った。
・頭の中でデザインするだけではいやだった。
・登場人物の衣装、道の質感まで場所の雰囲気をつかむことはスタッフにとって大切。
・旅で大切にしたのは「できるだけ多くの家族と過ごすこと」
・物質的に恵まれなくても彼らは豊かだった。
・職人の家が多く、同じアーティストとして話が弾んだ。
・スケッチを描くのは写真を取るより手助けになる。
・60年も前から伝わる靴職人の家、それぞれが役割分担をし家業を行う。
・光、煙、匂い、その全てが現地から得られたもの。
・紙切り絵(パペルピカド)は職人の文化。
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・メキシコのグアナファトの街は、隣の家と同じ色に壁を塗ってはいけないというルールがあり、あまりに美しく死者の国のモデルになった。
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映画をご覧になられたら「あんな魔法の世界はきっとすばらしい想像力と創造性(イマジネーション)で作られたんだろうな」と感じると思います。
もちろんそういった最高のイマジネーションはきっと欠かせないものです。最高のプロの技術も欠かせないのだと思います。
でも、魔法の世界がそれを体感する私たちにとって「本物」となるためには、現実の文化や暮らしとそこにいる人々への敬意、そしてそのための人間的な調査は欠かせないものだということが感じられました。
リメンバー・ミーでの音楽の役割
死者の日は、愛する人との思い出を慈しむ日、墓地で夜を明かす、墓地が故人を囲む人の笑い声で溢れる、祝いの日です。
そして、死者の日に用意される祭壇には帰ってくる故人への贈り物、マリーゴールドや果物が飾られ、木の香りを焚いて、故人の好きだった音楽を流すそうです。
「音楽と家族の話だから、物語の中心はどう音楽が人をつなげるか」
家族のつながりを表現するそんな大切な役割が音楽に託されました。
それはなぜでしょうか。
これもまた先ほどの制作動画の中で語られているエイドリアン・モリーナさん(共同監督/脚本/作詞)たちの言葉を、ほんの少しだけご紹介します。
・音楽は体の奥で深く感じられ、国境は関係ない。
・人との距離を近づける最高の方法。
・土地にふさわしい音楽をベースに、愛情と尊敬をもって丁寧に描く音楽で彩られた素敵な世界
死者の国との国境を越え、亡くなった大切な人と今を生きる私たちをつなぐ大切な役割は、まさに言葉や距離などあらゆる壁を越えられる「音楽」だからこそ担えるものとして、リメンバー・ミーの世界ではより大切に表現されたと感じました。
リメンバー・ミーの曲の要は哀愁。喜びと悲しみがまじりあう。
「劇中何度も出てくる楽曲『リメンバー・ミー』はコードも音階も全く同じなのにもかかわらず、歌う人とその歌い方によって意味合いががらりと変わる曲」と作詞作曲を担当したクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペス夫妻は言っています。
冒頭のJagaのピアノ演奏は、皆さんにはどんな風に聴こえたでしょうか。また皆さんの想いを聴かせてくださるとうれしいです。
十年一刷舎の作品作り
音楽と小説の作品という新たな領域で作品作りをしているこの十年一刷舎が目指す世界観や作りたい世界はディズニーのそれとは少し異なるかもしれません。
でも、私たち十年一刷舎が「ありありと、ほんとのことを、つたえたい」という大切な命題のもとに、音楽と小説で「魔法」の世界を作るためには、きっと本物の世界への敬意や寄り添いは欠かせないものなのだろうと感じています。
これまでの作品作りはでも、Jaga(主に音楽担当)とさちさん(主に小説担当)とで、何度も現実の社会の中にある冷たさや辛さに向き合い崩れ落ちそうになることもありました。
でも、こういったディズニーの前向きで誠実なスタイルに勇気を授けてもらったりしながら、十年一刷舎もまた、音楽と小説で「本物」の世界を描けるように進んでいきたいと思います。
今の十年一刷舎はどんなことをしている?
十年一刷舎として新たな作品づくりを少しずつ始めています。
あるテーマをふんわりと頭に置きながら世界がつながるような作品です。
その過程で北欧の民謡やスコットランド民謡、民族衣装なんかを調べながら、作品づくりをしています。(今のところ冒頭のリメンバー・ミーの演奏動画の最後に少しだけ紹介している曲とも少し関連があります。)
また、少しずつ皆さんとシェアしながら作品づくりを楽しみ、みなさんにも楽しみにしていただけたらうれしいです。
最後はこの曲でお別れです
それでは、最後はきっと誰もが知っているこの名曲で今日はお別れです。
もしまたこんな音楽の記事を読んでみたいなと思った方がいらっしゃったら、この十年一刷舎noteアカウント、そしてJagaのYouTubeをフォローしてくださるとうれしいです!
ここまでお届けしましたのはJagaでした♪
また次の音楽の時間にお会いできますように!
〈この記事を書いたのは〉
お読みいただきありがとうございました。
十年一刷舎のJaga(じゃが)と申します。
幼少期から習ったクラッシックピアノをベースに曲作りをしています。ピアノコンクールで賞をいただいたりしながら、5年ほどギター片手にストリートミュージシャンをしていたこともあります。絵を描くことも好きです。音楽と絵と文章との間を自由に飛び回りながら、みなさんとやさしい世界を作っていきたいなと思ってます。