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中国人ママ・日本人パパ「けんか多いんです。」 そりゃ、そう

個別相談に来てくださったお子さんのご夫婦が上記のように話してくれました。

そりゃそうだよ!

◆日本語教師をしていた経験があって、
大学院でエスニック・アイデンティティの勉強をしていた過去があって、
海外在住当時に第二言語習得の論文を読み漁ったことのある身としては

 そりゃそうだよね、と思うよ(*´ー`*)

 当然パパもママもそれぞれの“お子さんにとっての1番”を熱く優しく考えてくれていて、ただお互いに育って身に付けてきた社会文化的背景が違うから、例えば◯◯状況の時はまず厳格に子どもに善悪を教えるべきかそれともまずは子どもの気持ちを受け止めるべきか、とか、食事にまつわるマナーはどうなのか、とか、抱っこ・添い寝はいつからどのようにしたらいいのか、とか…。
 どちらもお子さんの先々の幸せを考えてのことで、また、お二人の様子を見せていただいていてもそれぞれがよくお子さんのことを愛していらっしゃることがわかり、伝わってくる。さらにはお互いが伴侶のことを思って、伴侶(パパ、ママ)が少しでもラクになれるようにとお子さんに向き合っている様子もわかる。

 それなら、当然、言い合いにだって、なっちゃうよね。
ママがベトナム人、韓国人、フィリピン人のおうちやパパがタイ人、ブラジル人、イギリス人のおうちなども今までたくさんの臨床の場でお会いしてきました。
皆さんほんとに、日本人のママパパのおうちと同じ様に、もしくはそれ以上に、よく頑張られているようです。

 お子さんのことばの育ちのために  “子どもの前では日本語でしか話さないと夫婦で決めてるんです”  というおうちもたくさんあります。

 それくらい一生懸命なお気持ちを受け止めつつ、どうかママがママでいられ、パパがパパでいられる母語(母国語・お国言葉)の時間、お子さんとの触れ合いの中でつい出てしまう母語での優しいあたたかい瞬間のこともお子さんの言語発達を育むに当たってお伝えしていくアプローチたちと共に、大切にサポートできたらと思うのでした。

 こちらの親子さんからは相談支援の継続希望をいただいているので、ぜひ次回は語彙の理解・表出と発話意欲・動機の相関(中川信子先生のみずでっぽう理論(りろんとは付いてないか…笑)が秀逸!)やインリアル・アプローチなどのお話も交えながらご一緒できるといいなーと思っています(*^^*)。


【言語ポット・めろり】 
・個別学び支援ルーム( 年長さん~高3 60分/1コマ )
・個別相談ルーム( 2歳~ ) を名古屋市天白区にて主宰。
自治体施設にて言語発達支援、保護者相談、研修講師にも奔走。   
 
✳️お問い合わせ メール✳️     
 gengo.pot.merori@gmail.com

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