新卒から毎年昇給したWebコンサルタントが入社後にやったこと・やるべきだったこと
こんにちは。
何事もやる気がでないで、朝の寝坊が増えてしまっている今日この頃です。
ところで、私はありがたいことに新卒で某Webコンサルティングの会社に入社後から余すことなく毎年昇給をいただきまして、立派に平均給与以上となっています。
とはいえ、所詮は有象無象のサラリーマン程度の給与であるので何の自慢にもなりませんが、1円も上がらないよりマシ。
ということで、今回はなぜ昇給いただけたのか、また、実はこれをすればもっと伸ばせた、ということを自己分析して振り返ってみます。
業種や会社の文化によりけりですが、何をしていたか、参考になれば幸いです。
大前提①:給料が上がるのは「やめてほしくない」と思われているから
やったことの前に、まず給料が上がる大前提を整理しておきます。
ひとつめは、やめてほしくないから。
単純明快で分かりやすいですね。
当然のことながら、会社は自分の利益になる社員を残しておきたいので、転職を検討されないようにお金を払います。
逆にいなくてもいい、と思われてしまったら給料は上がりません。
大前提②:新卒採用は、会社にとって3年目までは赤字
もう一つの前提は、新卒採用というのは会社にとって最初は赤字、ということです。
これも当然のことで、キャリア採用で即戦力を雇うのとは異なり、まだ何のスキルもない、ビジネスマナーも知らないような人が、給料以上の働きを見せるわけもなく、教育コストで上司の人件費などもかかるので大赤字に決まっています。
採用・教育コストが黒字転換する目安はおおよそ3年目くらいでしょうか。
ちなみに、エージェントなどの人材紹介会社の手数料は、一人当たり、理論年収の30~35%ほど、新卒や第二新卒であればそれ以下ということもあるらしいです。
自分の年収と比較して、どれくらいのコストが払われているのか、といったことも考えると客観的な評価も見えてきます。
インプット・アウトプット・ハッタリ・専門領域
新卒はスキルがないことが前提ですが、ここから給与を上げていくための大まかな方針は ①インプット・アウトプット量を増やす、② 本業スキルをかばうハッタリのスキルを持つ、③専門領域を持つ という感じです。
その中でもある程度具体的に役立ったことを紹介します。
課題図書はすべて読む
おそらく、入社すると課題図書というものがあるはずです。
「課題図書」という名前が付いたものではなくても、先輩や上司がおすすめしてくれる本や、よく引用として引っ張ってくるような本も課題図書にあたります。
このような本は全部読みましょう。
意外と同期やキャリアの人でも本を読んでいる人は少ないので、課題図書を読むだけで差が付きます。
課題図書を読むメリットは、先輩や上司など結果をすでに出している人と近い目線に立てるということ。
一緒に仕事がしやすいと思ってもらえれば会社に残ってほしいと思われる確率は高くなるはずです。
毎日ブログを書く
企業ブログでも個人ブログでもよいですが、とにかくブログを書きましょう。こたつ記事でも問題なし。
ブログを書くことのメリットは、尋常一様ではありますが、インプットとアウトプットを同時に行えること。
さらに、ライティングスキルが付きます。
ライティングスキルというのはビジネスマンであれば今のところ全員が必要になるスキルです。
メール、チャットなどなど、わかりやすくて、相手のことを考えて文章を書くスキルというのはなんぼあっても良いんです。
ちなみにもし企業ブログがあるのであれば、企業ブログのほうが良いです。会社が持つ情報などを使用できたり、会社の評価に直結したりなど短期的なメリットが大きいからです。
競合の動向をいち早く知り、アウトプットする
これも巷でよく言われることですが、アウトプットの量が多い人に情報は集まります。
なかでも上司は競合の動向を気にかけて戦略を立てますので、上司も知らない競合他社の情報を先んじて共有することができれば「お、こいつできるな」と思われることでしょう。
上司の評価以外にも、純粋に会社の中での知識量に差がつくので、純粋にお得というメリットがあります。
ちなみに私は入社後すぐに競合他社のプレスリリースやブログの更新をRSSリーダーに通知が来るようにしていました。
すべての競合がRSS対応しているわけではないので、休日に無理やりRSSに通知が届くような設定をしていました。
自分が参考にした記事とは違いますが、似たような記事を置いておきます。
注意書き見ると今はこの方法そのままは使えないみたいですが。
これ以外にも「Googleアラート」という、登録したキーワードを含む記事が公開されたタイミングでメール通知を飛ばしてくれるというやつです。
結構便利で、自社サービスの関連情報だけではなくて、コンサルを行っているお客様のビジネスに関連するキーワードを登録しておけば、業界の最新情報もざっくりと把握しておけます。
プレゼン資料の作成方法を学ぶ
入社して初めてプレゼン資料や提案資料をスライドで作ったときは「わかりづらい」「汚い」と一蹴されたものです。
資料の見易さ、というよりもデザインのきれいさというのは重要です。
「内容さえ素晴らしければ良いのだ」という方へ、それはその通りですが、私のような凡人にとっては、新卒や未経験で入社した場合、その内容を伴わせるのには結構時間がかかります。
そこでお手軽にすごそうな資料を作れるハックがデザインをきれいにすることです。
UIの理論に「美的ユーザビリティ効果」というものがあります。
どんなにしょぼい資料であっても、きれいな見た目にするだけで、整っているだけで「お、ちゃんとしている資料だ」と思わせることができます。
ただし、これはデザイナーレベルで作りこめるようになれというわけではありません。デザインは形が見えるので凝ってしまいがちで、本業がおろそかになる人もいますが、あくまで資料の見せ方の問題ですので、沼りすぎないように注意が必要です。
デザインの4原則だけ覚えていればOKです。
自分の専門分野を作る
前提では会社にいてほしい、と思われる人の給与が上がるということを伝えましたが、そう思われるためのひとつが「この人にしかできない仕事」を作ることです。
悪く言えば「属人化」といわれるものです。
これは会社にとっては悪ですが、個人にとっては希少価値を持つものであり、自分のスキルを周りに共有しなければ、おのずと自分しかできない領域が生まれてきて、専門分野となります。
自分にしかできないという点で、休みがとりづらかったり、ほかに相談できないという事象が徐々に発生してくるため諸刃の剣ですが、給与を上げるためには致し方ありません。
役職になって人脈を広げよう
以上が、自分のやってきたことでしたが、当然上には上がいます。
自分よりも多く稼いでいる人たちがどういったことをしていたかも紹介しておきます。
ズバリそれは、役職になることです。
そして、人脈を広げましょう。
役職になる
役職になれば当然給与は上がります。お金を稼ぎたければ役職になりましょう。
と、結論はそうなのですが、同じ会社に3年以上務めるつもりなのであれば、最初から役職を目指しておくことを強くお勧めします。
Web業界、インターネット業界の平均勤続年数は4年前後だそうです。
直感的にも新卒であれば3年以内に7割は転職しているイメージがあります。
したがって、3年以上働いていると、社歴ベースではベテラン扱いとなります。
そうすると、何が起きるか。
役職ではないにも関わらず、役職のような業務をさせられることになります。
具体的には、マネジメント、教育、役職者会議への参加、などなど。
しかし、これだけやっても役職ではないので手当は出ません。さらに、個人売り上げベースでの評価であれば、上記のような役職者向け業務は評価に値しません。
つまり、平社員で社歴が長いと徐々にタイパが悪くなってきます。
給与を効率よく上げるのであれば、転職OR役職。
どちらの方針をとるのか、早めに決めておいたほうがよいです。
社内外のキーマンとの交流を図る
なお、役職になるといろんな交流の場にドヤ顔で参加できるようになります。
これは社内外問わずキーマンとの人脈構築につながりますので、将来的にもキャリア形成で役立ちます。
同じ部署のなかでどれだけコミュニケーションをとってもせいぜい業務が円滑になる程度ですが、まったく違う部署のメンバーや、社外の人と交流を深められれば新しい仕事が生まれます。
新卒、キャリア問わず、入社したら自分の部署以外のところに出向くのがよさそうです。
経営者はどう考えるか
以上、私が思う「平社員が給与を上げるために必要なムーブ」を紹介しました。
給与が出されるかどうかは「過去の実績を見て、将来期待できるか、さらに売り上げに貢献してくれるか」という経営者の判断に依存します。
今回紹介したのは、あくまでプレイヤーとして成績を上げやすい行動ですが、実際に効果があるかどうかは会社によるでしょう。
あくまでも参考程度に見てもらえれば助かります。