NHKと、深夜に思うこと

100分deメディア論

これ、めちゃくちゃ面白かった。
まさかEテレをノンストップ100分で、食い入るように観るとは思わなかった。

それぞれの専門家がメディアのあり方についてを、名著を挙げて説明していく。昔の本なのに、ドキッとするほど今の情報の共有の仕方に当てはまる。テレスクリーンの話もゾクっとした。伊集院光氏の疑問のぶつけ方も、すごく良かった。録画しておけばよかった。

受信料の問題とかで一人暮らし時代は目の敵にしてたけど、最近はNHKという存在をすごいなあと思うようになった。ねほりんぱほりんも毎週録画して見ているし。

夫婦で番組を見ながら、どういうことだ?とか、なるほどねー。とか、話し合っていた。あれ、これ疑問の答えになってなくない?とかも。

さくさく繰り広げられる議論に、私はついていけなかった。多分あと二回は見ないとダメだ。再放送希望。

「頭が良い人ってすごいねえ」
と、これが私の番組を見終わった感想。

こういうのを観ると、自分もそれなりに刺激されて、影響されて本とか買いたくなってしまうんだけど、どうせすぐ忘れてしまうのだろうな。ちなみに紹介された本はこれです。

リップマン「世論」
サイード「イスラム報道」
山本七平「空気の研究」
オーウェル「一九八四年」

…と、ここまでは単に一時的に触発されてもすぐ冷める三日坊主的な自分。という話なだけなんだけど、こっから色々考えていた。長い。

自分にはミーハーなところがある。それでいて飽き性。
というのがわかっているので、少し齧っただけでわかった風にドヤってしまうかもしれないし、ハマったとしてもトンデモ医学みたいなのを安易に信じてしまうのではという懸念がある。
そういえば大学時代に好きな歌手のカップリング曲を当時の彼氏に教えて、そん時は微妙な反応だったくせにその直後に「俺これまじで好きな歌なんだよー」って皆に言ってたのを見たときはすごいイラっとした。初回限定アルバムも返してください。(でも、こういうのを自分でも無意識にやってると思うんだよね。人にイライラしてしまうのは自分にもそういう節があるからだよね?多分)

いやまじ関係ないかもしれないんだけど、異常なほどに宗教観とネットワークビジネス系の話が苦手なのも「自分も影響されちゃうんじゃないか」っていう点を恐れているのだなあと思う。故にギャンブルやタバコ等の依存性のあるものを意識的に避けてるのではないか。
だってUFOキャッチャーを一回始めたら落とすまでやめられないんだから、そんな感じでハマってしまうに決まっている。って考えに至る。ミーハーな自分が行き着く末が怖い。

でもそこで考えた。

それは、同時に今まで自分が何かに夢中になれたものが何一つないという事実とともに、無個性であることを正当化する生き方になっているのではないか?とも考えられるのでは。

ミーハーな自分はまず痛いし、万が一ハマっても異端な存在になってしまうんじゃないか?

っていう恐れを理由に何も始めない、始められない自分を良しとしてはいないかなあと…予防線みたいに張りすぎて、なんかつまらない生き方になってしまってはいないか?まで考えてしまった。
自分で書いていて文脈のつながりが全く読めないなぁとは思っている。

何が言いたいかと言うと、いわゆる炎上商法と言われてる人とか、極端な意見をガンガン言える人には自分では絶対になりたくないのだけど
そんな信念があって行動できる人を私はひっそりと羨ましいなと思っている。無責任だけど、カッケー!と思う。
基本的に私は他人の意見気にしいなので、自分ではその道を閉ざしているけれど。

「自由なことが出来すぎてしまう不自由」みたいなこともメディア論では言っていた。SNSで誰しもが発信できてしまうが故に、聴衆から共感をもらって快感になって、いつしかそれが「自由なことをついさせられてしまう」になってしまう、みたいな。
計画的にインターネットで発信している人も沢山いるのだろうけどね。

もはや今の時代、活動拠点がインターネットだからこそひとつひとつの発言が怖い。という前提の上で、いつのまにかバズりたいな〜って意識してる自分と、ツイッターって呟きなんだから別に適当で良くね?って思う自分が入り混じって、グルメな情報とイラスト投下を一緒にするのはいちメディアとしてどうなのって思うし、いやまず自分のツイッターをいちメディアと表現するのどんだけおこがましいのとも思うし

ああもう本当わけがわからなくなってきたのだけど、媒体問わず、また一個人で直接話す時も含め、あーだこーだ余計なことを考えずにちゃんと個性のある、意志のある人間になりたいなということです…

でも押し付けはしたくないから、つまりは、誰も不幸にならないかたちでギークな情報を自己満足で垂れ流せる人間になりたい。こういうことだ!

唯一私がハマってきたものといえば絵を描くことで、3歳から18歳くらいまではノンストップでガリガリ描いていた。
でも今は受けを狙ったり、うまく描きたい想いが先行したりで、全然触れられていない。描いても完成できない。そんな自分も不純ですっごく嫌なのだ。

あの時の一心不乱さとか、ジャンヌを可愛く描きたい!ってだけの情熱とか、戻らないかなあ。でも今私の頭の中を占めているのは、自分の健康と住宅ローンのことなんだよな、、としみじみ悲しくなる。

私は大人になったのか。

支離滅裂だし読み返したら怪文っぽいなと思うけど深夜テンションのフリック入力の産物として置いておきます。

ちなみに番組を見た旦那さんの感想は
「こんな面白い企画を考える人がすごい」
とのことでした。

作り手に意識がまわるんだもんな。人間っていろいろだな。すごいなあ…

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Miyake
マックスコーヒー買いに行きます