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解決志向の問いかけ

 大学のハラスメント防止研修をオンライン受講した。具体的なコミュニケーションのあり方も示され、学びのある研修となった。

 自分に「思い込み」がある可能性を認識し、自分の言いたいことをしっかり相手に伝えることができれば、ストレスも軽減され、ハラスメントに発展することもなくなるのではないか。そうした思考形式の研修だった。

 「申し訳ないけれども」と、丁寧に理由や背景を説明し相手の納得が得られるよう、変更を伝えるといった「クッション言葉」の活用だけでなく、詰問ではなく質問になるコミュニケーションの技法が示されていた。

 「なんでこんなミスをしたの」「どうして時間までに課題をこなせなかったの」といった問題志向の問いかけは人を責める伝え方であり、詰問になる。そうではなくて、「ミスが出た原因は何だろう」「課題をこなせなかった理由は何だろう」と人と事柄を分けて、質問をするというのである。

 失敗した結果を事後に相談されてしまうのではなく、事前にコミュニケーションがとれているか。「守れないことは決めない」ということを徹底できているか。互いによりよい関係を築いていけるゼミナール活動や学生との協働はどうあればいいのかという点にヒントをいただいたように思えた。有言実行したいものである。

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