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オランダでLGBTQパーティーに参加した私が考える、LGBTQとこれからの社会。

こんにちは!Genesisの佐藤翠です。
私が担当した前回の記事、【「はじめて」が慎重になるオランダで小学生はセックスをどう学ぶ?〜第2回 初等教育編〜】では、オランダの小学生の性教育について深掘りしました。

「次回は中等教育におけるオランダの性教育について特集します!」
と前回の記事では予告していました。

ですがその前に、今回は前回の記事でも少し触れたように、オランダのLGBTQ事情について現在オランダに住んでいる自分自身の経験を踏まえた上で、お話したいと思います。 

オランダでLGBTQパーティーデビュー

それは去年の10月。
ルームメイトに、
「今度、街の中心地でストレートフレンドリーのパーティー(ストレートも入りやすいパーティー)が開催されるらしいから一緒に行こうよ!!」
と誘われたので、生まれて初めてLGBTQパーティーに参加しました。

参加前の私は、
「LGBTQパーティーなら、ゲイクラブで開催されるのでは...?(映画「怒り。」でのゲイパーティーをイメージ。) 一体どんな場所なのだろう、ドキドキ...!」と胸を高鳴らせていましたが、

実際は、毎週のようにパーティーが行われているお馴染みのベニュー(パーティの開催場所)が会場でした。

さて、到着すると、まだ早い時間にも関わらず、身体検査のレーンは長蛇の列。
さすがナイトライフがさかんな国オランダ。
パーティーはいつでも盛況です。

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待ち時間に、一緒に来た友人たちの写真をパシャリ。


そこで受けた印象、それは...


女子が、多い!!!!

パーティーは、普通は男子の方が多いため、とても新鮮な気分です。
友達同士のグループが大半を占めるものの、カップルらしき女子同士もちらほら目にしました。
実際にたまたま話した女子2人組も、カップルとのこと。
お互いへの愛が伝わってきてとても素敵なカップルでした。
写真がないのが残念.....

フロア内をうろうろすること約30分。
ん、どこかでみたことがある後ろ姿....
それは、オリエンテーションウィークの時に知り合ったオランダ人の友人。
彼は、トランスジェンダー。
女性として生まれましたが、男性になりたいと考えています。

その友人には、「大学のLGBTQコミュニティの子たちと来た!」と彼の友人たちを紹介されました。

かなり大人数で来た様子。

その中には、新入生キャンプで一緒だった顔見知りもおり、LGBTQだとは全く知らなかったので、正直驚きました。

一般的には「〇〇な人はLGBTQだ」、などとLGBTQはステレオタイプされることは多いです。
しかし、今回がそうであったように、実際に本人からカミングアウトされるまでわからないことは少なくありません


結局私がLGBTQパーティーに滞在したのは2時間半ほどとあまり長くはありませんでした。
ですが、会場の熱気と一体感、参加者の楽しげな様子は他のクラブと変わりませんでした。
多くの人がイメージでするであろう「特異さ」を感じることは全くありませんでした。踊って、歌って、はしゃぐ、そんなクラブの日常がそこにはありました。 


国民の9割が同性婚に賛成!?LGBTQへの理解の浸透

オランダが世界で一番LGBTQに優しい国、であることはよく知られています。
その歴史も長く、オランダでは2001年に世界で初めて同性婚が成立しました。
2014年の統計では、オランダで結婚したカップルのうち、3.5%が同性婚だという結果が出ました。
また、国民の約90%が同性婚に賛成しており、社会全体が同性婚に対して前向きな姿勢を見せていることがわかります。
(詳細はこちら

LGBTQへの理解の深さは私が通う大学でも感じることができます。
例えば、LGBTQコミュニティが複数存在していたり、 LGBTQの生徒専用のカウンセリングがあります。頻繁に開催されるLGBTQ関連のイベントには誰でも参加し、知識を得ることができます。
(LGBTQだからって特別にカウンセリング受けられるってずるくない?という声もありますが、LGBTQの人々はストレートの人々と比べると、様々な理由からサポートが必要だとされています。必要な人に必要な機会が与えられているのは当たり前ではないのか、というのが私の個人的な見解です。)

もはや慣れっこ、「誰でもトイレ」

LGBTQが生きやすい環境を維持するために大学が行なっている数々の取り組みの中でも私が一番感動したのは、ジェンダーニュートラルのトイレです。
最近いろんな国で広まっていると聞いたことはありましたが、大学で目にすることは予想していなかったので、とても驚きました。

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ちなみにこのトイレは教室から近いため、私もかなりのヘビーユーザーです。

トイレで手を洗っていたら個室から出てきた男子学生と鏡ごしに目が合うこともありますが、もはや慣れた日常の一コマです。初めて利用した時は少し緊張しましたが、すぐに慣れました。


オランダでできた、LGBTQの友達。私が思う、LGBTQとこれからの社会

私には、高校の時に在籍していたイタリアの全寮制のインターナショナルスクールの時からLGBTQの友達が数人いました。そのため、私にとってLGBTQは遠い存在ではありませんでした。
ただ、トランスジェンダーの友達が初めてでき、LGBTQに関する話題を特に当事者たちとオープンに語り合えるようになったのも、オランダに来てからです。ルームメイトを含む数多くのLGBTQの友人たちと話す中で、さらに知識や興味を深めることができました。
また、オランダで生活する中でマイノリティが受け入れられ尊重される社会は、誰にとっても生活しやすい場所だと実感することができています。確かに、そのために法律や社会のシステムを整備する過程で生じるコストは大きいかもしれませんが、全ての人が幸せに生きるためには欠かせません。日本でも官民双方による支援が広まれば、より幸福度が高い環境を作ることができると強く思いました。 

オランダのLGBTQ事情についてどう思われましたか?

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少年少女にセックスを教えても、エッチをしない国オランダの謎!〜第1回 オランダの性教育の成果〜
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