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【目指せCBT合格!】薬学部4年生の勉強方法と今後の勉強に向けて(2023.04.07.更新)

はじめに ~後輩へ共有する経緯~

こんにちは。先月オーケストラの本番を2日連続での公演を成し遂げ、四国旅行で温泉に入るひとときを送りました、かんちゃんです!

私は、2023年の春から薬学部6年生になりました。思い起こせば2018年の入学から早くも6年目、これまで時間の経過がとても速かったなと感じています。友達との交流は楽しく、時には厳しいテストを一緒に乗り越えるといった普通の大学生活を過ごしていましたが、薬学部に入学して3年目の始めにコロナ禍に直面し、新入生がSNSで「大学のテスト勉強をどのように進めていけば良いのかわからない・留年にならないか心配」といった呟きを当時は多く見かけました。
私が1年生のときは、部活の先輩からアドバイスを直接聞いたり、過去問を入手するのはとても簡単なことでした。しかし、コロナ禍以降はこういった先輩との交流も途絶え、直接友人関係を作ることが難しく、勉強するときは外出できずに拘束された環境で日々大学生活を過ごす新入生を思うと、非常に辛い思いをしていたんだなと重く感じています。

後輩に向けての勉強フォローは、大学2年生(コロナ禍の1年前)から始めましたが、過去問や対策プリントのファイル整理からLINEグループやGoogleドキュメント等を用いた資料の共有まで、ありとあらゆる対応を積極的に行いました。それ以外でも、薬学部の生活での不安を解消できるように、コロナ禍が落ち着いたときには実際にカフェで会って話したり、電話で相談することも多くありました。
こういった1つ1つの行動により、今年のCBTの勉強方法であったり・就活や今後の話について前向きに話してくれる後輩が多くなり、相談する機会が徐々に増えていきました。

今回は、薬学部4年生のときの私が経験したCBTの勉強方法から試験当日の実際の記録まで、このサイトで1から全てお伝えします。
私のCBT勉強期間は4月頭から12月頭までの約8ヶ月間です(この期間は勉強を中心として生活していました)。この期間でどのように勉強をしてきたのか、模試がどれぐらいの点数だったのか、どのようにモチベーションを維持していたのか、以下に記載してあります。有料コンテンツも一部含みますが、後輩が私を超える存在になってくれると、「こっちも負けてられないな~!」という闘争心が出てくるので、ぜひ私を超える勢いで頑張ってもらえたらと思います。

この記事でお伝えする内容は、
①勉強の計画をどのように確立していたか
②CBTの勉強をどのように進めていたか
③実際のスケジュールを点数をもとに公開(有料)
④CBTを控えている後輩に向けた最後のアドバイス(有料)
の4つになります。最後までじっくり読んでいただけると幸いです!

①勉強の計画をどのように確立していたか

薬学部ってどうしてもテストに追われてるときに限って「勉強しなきゃ!」と思うことが多いと思います。1年生から3年生まではそれで凌いだとしても、4年生からはそう簡単にいきません。
普段の定期試験に加えて、CBTに向けた模擬試験や大学内でのCBT合格に向けたテストがあったり、OSCEの実技試験の練習だったりと、3年生以上に大変になる人も多いかもしれません。私の場合は、これに加えて週2,3回ペースでのバイト・趣味として活動しているオーケストラを掛け持ちしていたので、ほぼ毎日何かしらと動いていました。
この活動量の中で勉強との両立が欠かさず続けることが出来たのも、繰り返し「計画」を立てることから始めていたためではないかと感じています。
計画を立てる上で大切にしていたことをご紹介します。

大目標・中目標・小目標を順に立てていこう

目標を定める上で、その内容が達成できるか達成できないか、自分のレベル設定を改めて考えていきましょう。
例えば、「宿題を5ページ終わらせる!」・「テストの点数で80%以上を取る!」・「薬剤師になる!」といった3つの目標があったとします。これらの目標はすぐに達成できるものや、コツコツ積み重ねて達成できるもの、達成するのに年月を要するものに分けられます。
自分が今何を目指しているのか?書き出してみるのも良いでしょう。薬学生の場合は、ほとんどの人が学生の最終ゴールである薬剤師を目指していると思いますが、今回はCBTの合格をゴールとしてとらえて考えてみましょう。
この場合、大目標はそのままCBTの合格(ゴール)を表します。
そのためには、何を頑張らなければならないのか?ということを考えると、得点率をアップさせることや長時間の試験に耐え抜く力を身に着けることが頭に浮かぶと思います。ただ漠然としすぎているので、中目標は"月単位"、もっと細かく言うと"週単位"での目標を定めていくと良いかもしれません。
例えば、「物化生の問題集をこの月に1周する」や「参考書の第1~3章をこの週に2周する」というように、大目標に対してかなり明確化されます。では、小目標とはどのようなことを掲げれば良いのでしょうか?
小目標は、ズバリ"1日"の目標です。中目標に対して「物理の問題集を今日は1~4項目まで解こう!」や「第1章でわからないところを今日と明日にかけてなくしていこう!」というように、小目標を決めることにより、また更にはっきりとした勉強内容が浮かび上がってくるはずです。

※この内容は、鈴木光さんの『夢を叶えるための勉強法』に掲載されており、そこから少々引用しました。
東大生で勉強方法も私が真似出来ないぐらいの内容が書いてあるかなと思いきや、意外とそうでもありませんでした。私が大学で確立した勉強法で共通する部分、相反する部分を可視化することができて良かったです。
勉強の進め方で迷ったときはこの本がおすすめです!

目標を立てる上での注意点

次に目標を立てる上での注意点をお話しします。
大目標・中目標・小目標を定めることが出来ましたが、その中で中目標と小目標は達成できなかったら、また改めて目標設定をしても構いません。小目標こそ達成できるものとできないものが露骨に出てくると思います(今日あの課題やる予定だったのにこの教科で1日費やしちゃった~という経験は私もたくさんあります)。
勉強にしろ、この世の中にしろ、毎日自分が納得する程度までそう上手くいきません。あ~1日24時間じゃなくて48時間が良いなと思うことは非常に多いですが、全員が平等に24時間設けられていることも忘れてはなりません。過去を振り返って落ち込む暇があったら次への目標をリセットして、大目標に1歩でも近づいていけるように柔軟にして粘り続けましょう。

また、小目標を立てる数は私生活でのやることのリストアップ(リビングを掃除する・3日分の食材を買う)を踏まえて計5,6項目程度に抑えておきましょう(※アイビー・リー・メソッドに準じる)。それ以上項目を増やし過ぎてしまうと余計に目標達成できないものが増えてしまい、自分に負担がのしかかります。自分のペースを見つめながら少しずつチャレンジしていきましょう。

②CBTの勉強をどのように進めていたか

出だしの勉強計画である目標設定の話が済みました。今度は更にCBTに向けてフォーカスを当てていきましょう。

目標はギリギリではなく、常に高く、先を見据えて

CBTは薬剤師国家試験の相対評価とは異なり、絶対評価で全体の6割(186/310点)で合格なので、正直なところ6割を取れていれば全員受かります。ここで、前項の目標設定から、この6割合格ラインを大目標(合格であればそれで十分)とするか、8割,9割の得点率を大目標(合格ライン以上だが取れるものなら点数を取って上を目指す)とするか、二極化するケースが多くあります。
さて、今このnoteを見ているあなたならどちらを選びますか?正直なところどちらを選んでも合格か不合格の2択です。後者はどれだけ点数を伸ばしたとしても合格の2文字ということは変わりません。

しかし最も大切なのは、合格してから2年後の話です。
薬剤師国家試験の必須問題は90分で全90問、63点(得点率70%)以下だと足きり、つまり"その時点で不合格"になってしまいます。CBTの得点がギリギリの点数だと、6年生のときに必須の勉強を改めてやり直さないといけないので、その分大変になってきます(必須問題は理論問題や実践問題と比較して得点が伸ばしやすいので、勉強を怠ると後々きついと思います)。
ちょうど先日薬ゼミさんのスタートアップ模試を受けましたが、CBTの勉強を目標高く設定したおかげで、CBT合格してから1年経過しても現役レベル(ちょっとだけ衰えた)ぐらいで必須の点数は安定の8割強でした。やはり4年生で培った努力は今後絶対に無駄にはならないなと実感しており、残りの1年で理論問題と実践問題を仕上げていく時間に余裕が出来た気がします。

なので、目標はなるべく高く持ち、先を見据えた行動を取ると、4年生であろうと、国家試験の合格への道のりも次第に縮まるはずです。ともに頑張りましょう!

機械的に解かずに選択肢の根拠を探りながら蓄積を増やしていく

CBTの問題を解く上で、数多くの問題に触れていくと思います。最初は1,2分かけて解いていた問題が、問題集を何周も解いていくと同時に問題を解くスピードが速くなり、最終的には番号を覚えてしまうぐらいになります。
私も薬ゼミさんの問題集を3周しましたが、初心を振り返ると、「なぜこの選択肢が正解なのか?不正解なのか?」とじっくり比較するといったことは、問題が"不正解のとき"しかあまりありませんでした。
薬剤師国家試験の必須問題は1問1分ペースなので、見直し入れてだいたい30~40秒前後でのスピードで解かないといけませんが、CBTの試験時間は100問(ゾーン2は110問)につき2時間(模試の場合は90分の場合もあります)で、"必須問題より解きやすい"ので、そこまで気を張ることはないと思います。最初はスピードより"正確さ"を重視して解いてみてください。
そのためにも、選択肢の回答がなぜダメなのか?自分の中で考えてみると類似した問題が出題されたときに十分対応出来るようになります。機械的に解かずに、最初の段階は選択肢の根拠を探りながら知識の蓄積をどんどん増やしていきましょう。

問題を解く方が先?参考書で覚えるのが先?

自分の得意分野・不得意分野は人それぞれです。そのときどきに応じた順序で行うのが最善策です。私の場合は化学と薬理が得意で、薬剤はCBTを勉強するまでに講義で学んだ期間が他の科目よりも短かったので、ある程度記憶の底には留めていました。この場合は、問題集で問題を解いた方が効率が良いと思います。
一方で、私は物理が大の苦手科目で、生物は1年生の頃に全て覚えきれておらず、問題を解くのが不安でした。この場合は、参考書で分野の全体を把握した上で問題を解くようにしていました。
このように、科目ごとで状況を把握しつつ、1つ1つの科目で自分に合った勉強を進めていくことで抜けなく進めることが出来るはずです。

ここまで、勉強の計画やCBTの勉強方法に関してお伝えしていきました。
次は実際に、私が4年生のときの勉強記録を当時の得点も含めて一挙にお見せしようと思います。ここからの記事は有料になりますが、私が実際に歩んだ勉強と趣味とバイトの両立をしながらも9割近くの得点を取った記録が全て記載していますので、もし良かったら参考にしてみてくださいね。

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