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東海地区のオーケストラ事情 "クローク" の意味

みなさん、「クローク」という言葉をご存じですか?一般的には、劇場やホテル、イベント会場などで荷物や上着を一時的に預ける場所や、そのサービスを「クローク」と呼びます。オーケストラでは通常、演奏会中に荷物を預ける場所やサービスを指すことが多いです。

しかし、東海地方のオーケストラでは「クローク」という言葉が、演奏会の本番時に差し入れや贈り物をする習慣を指す特別な意味を持っています。

個包装のお菓子をメンバー1人1人に配ったり、自分でお菓子の詰め合わせを作ってメッセージを添えて渡したりすることが一般的です。何を贈るかは特に決まっておらず、贈る人のセンスと資金力に委ねられています。
学生オケでは、上述のような贈り物が主流です。

ごくまれに、一人暮らしのメンバーが喜ぶような米やレトルト食品、カップラーメンを贈ることもあります。また、誰かが「〇〇が欲しい」とつぶやいたものを実現させたり、指揮者の先生の発言に基づいて、ユーモアを交えて贈り物をすることもあります。
例えば、過去には「ねるねるねるね」や「練乳チューブ」などが贈られたこともありました。

私自身、5年前の演奏会でクロークの中にボンドが入っていたときもありました。当時は演奏会が終わった直後にお酒を飲んで酔っ払っていたので、翌朝なぜそれが入っていたのかよく覚えていません(笑)

5年前に開催された演奏会のクローク(右下にボンド)

クロークで様々な贈り物を受け取りましたが、東海地方のオーケストラの「クローク」には、贈り物を通じてメンバー同士の絆が感じられる特別な文化があります。何を贈るか、何を受け取るか、その瞬間の驚きや笑いも含めて、東海地区ならではのオーケストラの魅力かもしれませんね…!

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