VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -038(Case of FEI)

【深脊界市の正体とVALISの“力”に関するレポートおよび復興公社隊の目的と、それらを用いた偽造生命フェイカーの処分法】




深脊界市とは、現実世界とは別次元に存在する未発達の理想郷である。          この理想郷を維持する為には、現実世界に住まう人々の『理想』を街の中央に聳える巨大な樹木、『生命の木』に収束させる必要がある。 収束させた『理想』は一種のエネルギーとなり、深脊界市の多くの都市機能に活用することが出来る。

このエネルギーは万能であり、特定の数値を入力することで様々な超常現象を引き起こしたり、指向性を与えることで純粋な兵器にも利用出来る。

我々はこのエネルギーを効率良く収束させる為に、VALISのメンバーが発現させた“力”に着目した。彼女達の“力”を参考に創り出した超次世代型科学装置、複製少女集団モデルケース・VALISを製造する為である。

本来であれば『生命の木』にエネルギーを収束させる必要があるのだが、調査の結果、枯れ果てた現在では本来の機能が完全に停止しており、想定を遥かに超える強度故に切り倒すことも不可能と判明。『生命の木』が聳える中央区の外観に合わせた塔を『生命の木』を覆うように建設、代わりにエネルギーを収束させる方針に切り替えた。                 塔が建設されるまでの間は、南東区にある空き地に集めたエネルギーを一時的に保管するスペースを作ることとする。

我々は彼女達の願いを叶える為のサポートをすることと引き換えに、深脊界市の復興に助力して貰うことが予め決まっていた。           しかし、それを妨害する可能性のある人物が確認された。                それが処分対象――フェイ(以下処分対象)である。

VALISの結成より以前から突如観測された処分対象は、厳重な監視を行う過程で未知の異能を有することが判明。警戒対象に引き上げ、監視を続行。その結果、処分対象が有する異能は我々では到底太刀打ち出来ない代物である可能性が浮上。速やかに対処すべきと判断し、徹底した情報収集や弱点の割り出し、効果的な作戦の模索、処分対象の排除を決定。処分対象の情報収集は、『サーカス団VALISの団長』としての顔を持つSOUGHTが担当する。また、作戦終了後はSOUGHT、TypeP、TypeAの3名以外の関係者から処分対象の記憶を完全消去する。

全ての準備が整い次第、TypeAとTypePに合図としてVALISにPRライブのオファーを担当して貰う。


幸いにも何らかの条件があるのか、現在に至るまで処分対象の異能はその真価を発揮を出来る状態ではない模様。これ以上の好機は訪れないと予想される為、処分対象の排除を最優先事項とし、特例として専用の作戦コードネームを与える。本作戦のコードネームは..............




















理想殺害ロストアイディアル】。

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