VALIS二次小説 理想が欲しくて 深脊界市編Main Story -021(Case of FEI)
ついに捕縛した“S”が所有すると思われる機械達を回収しようとしたその時、突如として頭上から謎の物体が落下してきた。 重力の観測により正体を暴く前に、物体の方から明かされたその正体は―――なんと、フェイが敵対組織としている“S”のメンバーであった。
突然目の前に現れた“S”のメンバーに、あることを考えながら臨戦態勢をとる。
(女..........?コイツ、まさか中に人が乗ってんのか?)
そう、今フェイと対峙しているのは先ほど破壊した機械達とは違い、人が直接操縦する有人機なのだ。それも、身元が割れないように音声を機械音のように加工している。
重量物が落下したことによる土煙が晴れ、その姿が明らかになる。
以前、ショウの最中に活動補助虎に交戦させた人形達のような球体の関節を持つ両脚。 胴体とは思えない球形のボディの真ん中には、淡く翡翠色に発光する不透明なパネルが縦に埋め込まれている。 ボディに直結さているアームは右にはガトリング、左にはドリルが装備されている。
これまでとは明らかに違う機体に、強い警戒心を持つ。
「...........自分から出てくるとかオマエ馬鹿じゃねぇの?サービス精神旺盛すぎだなァ」 「《随分と余裕そうだねぇ!まー、こんな弱っちいの倒したばっかならしょーがないよね!》」 「小うるせぇガキだなテメェ。あの機械が弱ぇのは同意だが、そう言ってるオマエはその御大層なオモチャでハシャいで満足かァ?」 「《これはオモチャじゃないよぉ!わたしたちのカッワイイべびーちゃんだよ!》」 「変わんねぇよ。――――取り敢えず、テメェもブッ潰して良いんだよなァ!」
身体強化 大気甲撃
答えを聞く前に地面を全力で蹴り、大気を圧縮して纏った拳を振り抜く。
「《アッハハ!いいねいいね、そーゆうのほんっとーにいいねぇ!じゃあこっちも遠慮はしないよー!》」
そう言いながら、プルノは右アームのガトリングを掃射しつつ機体を急発進させる。 お互いの距離が1メートルを切ったところで、プルノはガトリングの掃射を止めて左アームのドリルを回転させると、フェイと同じく全力で振り抜く。
ガギュギギギギギガガガガッ!!!!!!と耳を劈く轟音が鳴り響く。圧縮した大気の装甲が穿たれて、固く握りこんだ拳にドリルが迫る。
―――それだけで済めば良かった。
(ッ!!)
大気甲撃を貫通せんと迫るドリルが装備されている左アームから、明らかに質量保存の法則を無視したサイズの十六連装のミサイルポッドが組み立てられる。
「《アハハハハ!!!この距離なら死んじゃうんじゃなぁい!?》」 「チッ!」
洪水被害・水刃
ゼロ距離から放たれたミサイルから逃れるべく、周囲の水素をかき集めてプルノへ撃ち出す。 水刃によって切り裂かれたミサイルが爆発する。爆煙により視界塞がれる中、フェイは追撃を放つ。
業火絢爛