就活生、求職者たちよ、リクルート活動はポーカーだ。

リクルート活動はいわゆるはったりで決まる物だ。

どう捉えて貰っても構わない。リクルート活動に練習や勉強は必要ない。緊張するやつは酒でも少し呑んでいけ。

もし、高いリクルートスーツで着飾っても、精度の高い敬語が使えても、落ちてしまったなら、あなたの魅力は圧倒的に低い。

逆説的に考えて欲しい。魅力とは、リクルート活動のための付け焼き刃の練習で得られる物ではない。

だから、くだらないことはやめろ。

形式張った自己分析だなんて、雑誌の占いよりもくだらないバカなことはやめろ。

ちょっと一人になれる場所に行って、奇麗な景色を見ながら自分と対話すればいい。
海外とかがいい。日本にはくだらない物が多すぎてノイズが多すぎる。

あなたに、65歳になるまで「尽くせ、捧げろ」と合意を迫るこの国の雑踏の中で考えても、まともな答えなど出ない。


あなた自身に聞いて確かめてみて欲しい。

あなたは面白い人間か?

あなたの話は面白いか?

あなたの話を聞きたいやつはいるか?

あなたは何が突き抜けているか?

それは優位性になり得るか?

あなた自身がライバルだとすると手強いか?

あなたは自信に満ちているか?


別にそんな突出した物がなくたって生きていける?

かも知れない。これからも頑張って欲しいし、そうやって地道に頑張ってくれている人のおかげで社会は成り立っているんだろう。

だが、こうして自分の拙い読み物を読んでくれてる人には、楽しいやり方で生きて欲しい。

だから、あなた自身の価値の決め方を教えよう。


あなたの価値はあなたの言い値で決まる。


実際にあなたが持っているスキルや知識、経験があなたの手札だとしよう。

この就活ゲームはポーカーであり、あなたはあなたの価値を誇張しても良い。

ポーカーのようでもあり、実は相場(トレード)のようでもある。

【利益確定】は早すぎてはダメだ。


別の視点で考えてみよう。

あなたが新卒だとなぜ企業がほしがるのか?

本当の理由を考えたことがあるだろうか?

以前、自分自身の相場観を持て!と他の記事でも書いた。

相場観は的中しているかなど関係ない。シナリオを自分のなかに持っていることが大切。


少し余談を挟むが、出来れば相場に参加したことがない人は人生で応用の利くことを多く学べるので、株でも為替でも触ってみて欲しい。

真剣に向き合えば例え自己資金を減らしてもかけがえのない学びが得られる。

人類の殆どが、例外なく富が欲しいのだ。
そんな魑魅魍魎が集う場所に攻略法や正攻法などないのだ。

ニュースを読めば突然の円高の理由を解説しているだろう。

だが、騙されるな。
過ぎたことは何とでも後付けで言えるのだ。

どんな投資家も、メディアも、先の事なんて分かっちゃいない。出来ることがあるとすれば、相場観という妄想が近い未来に現実のものとなると決めてそこに自分の持てる富や時間をつぎ込むのだ。

他人の後押しがなくても、自分が茂みのなかに見つけた道と思しき物を道と信じて行くのだ。

想像できるだろうか?

暗い樹海の中、目隠しをしたまま、あなたが思い描いた道を歩くのだ。あたかもそこに道があるかのように。

後になって振り返れば、最初の一歩ですら的外れで、他者から見れば滑稽に映るかも知れない。

誰一人として確実に正しい答えを知らない、それは世界そのものなのだ。

あなたは無意識のうちに他者の意見や同意、共感を求めていないだろうか?

そうして進んだ道にあなたらしい目的地はあり得ない。

もしそのことに気が付かないのなら、この国の教育がすでにあなたを無害な民衆にしてしまった後なのかも知れない。そうであるなら、騙されたと思って相場に学んで欲しい。

あなたが【若さ】だけを失っていくことは、取り返しのつかない機会損失なのだ。


話を戻そう。


自分はこう考える。

新卒採用がメインストリームだとすると、新卒達は自分をその年に売り抜かないといけなくなる。

相場で言えば期限内の決済を迫られているのと同様。

自分の相場での生き抜き方は、低レバレッジ、信用取引なし、また、返済期限などのあるワケありの資金源でなく全て自分のキャッシュを賭ける。

取引に時間の制約を持ち込まないこと。これが必勝の秘訣。

相場は自分の都合を一切汲んでくれない。

自分が相場の身勝手に合わせていかないと勝てない。
そこに個人的な制約を持ち込むと、不利な決済を強いられるのだ。

そう、この新卒主義こそが、ゲームを不利にする制約のひとつであり、あなたはゲームが始まった瞬間にすでに、あなた自身を安く利益確定せざるを得ないという危機に晒されているのだ。

年をとった金持ち達が、肩を組んで新卒という呪縛で雛鳥のような若者達を囲い込んでいる。

こんがり焼けたあなたの血肉を骨まで確実にしゃぶり尽くすために。


この国に新卒主義というシステムがある限り、多くの者は家畜街道まっしぐら。

その中にも陳腐なカースト制があるおかげでみんな頑張っちゃうわけだ。

ぐんと貧しい者、余分に貰う者。いずれにせよ皆、品質管理されている。

もっと苦しいやつもいるから。もっと給料が少ないやつがいるから。もっと残業してるやつも。だから・・・


とまあ、これが自分の相場観だ。

じゃあどうすればいいんだと思っているあなたには、あなたがどうしたいかというビジョンはあるか?

ビジョンもなくフェンスの外に行っても、この世界には生き延びるすべはない。


住むところ、寝るところ、食べるもの、全てが管理されて金がなくてはなんともならない。

ペンペン草すら刈り尽くされ、雑草を食べて生きることすら出来ない。金や世間と無縁で生きることがほぼ出来ない以上、この毒を制する他ない。

金は金持ちの庭から拝借した借り物だ。商業施設、今日もあなたは金持ちの私有地で、その借り物を返却する。

つまり、金持ちの庭の、金持ちの家畜小屋から出るには、あなたの自由を奪うために作られたそのドラッグ(金)を、あなたは自分が納得できる方法で合理的に入手する必要がある。

間違ってもそんな物に価値があると思ってはならない。勘違いしてはならない。自分は、金がいらないと言っているわけではない。こんなものに振り回されるな、合理的に調達しろということ。

合理的にというと、出来るだけ良い条件で、少ない犠牲でより多くを手に入れろという解釈で良い。

良い条件というのは、短い時間で、なるべくあなた自身が好む方法でと捉えて良い。

移動時間、場所の制約なども糞食らえだ。

昔は自分でビジネスを始める事こそが、唯一の我が道と思っていたが、サラリーマンの真似事であっても我が道を通すことが出来る。

では、早速具体的に最近の自分のリクルート活動の様子を報告しよう。

まず、面談当日はビジネスカジュアルで来いとのことだった。
なのでこんな時のために用意してあったジャケパン着用で出向いた。こんなものは形式だけで良い。

就活生はさぞ良いリクルートスーツを着ていくことと思うが、新卒生ともなると社会に出る以前のルーキーなわけだ。良いスーツを着ること自体が身の丈に合っていない。

親のすねをかじって買った高級スーツで入社できないなら、そんな会社の風土に今後もあなたは付き合い続ける羽目になるし、やめておいた方が良い。

ちなみに自分はいつもジャケパンを形式上着ていくが、金髪や銀髪で行く。カラーレベルは20だ。

ハードルは下げておけ。むしろ外見で軽視される位で良い。

ジャケパンなどの着用を押しつけた側が、これじゃ意味ねぇよって思うくらいで良い。

自分はしていないが、ピアスやタトゥーなどもそのままで良いだろう。それもセットであなたなのだ。

逆にここでパス出来たなら、今後もそのスタイルで仕事できる。

ポリシーは持ったままで良い。

何が言いたいかというと、社会があなたを賞味し易い形状を保つ必要など無い。


更に、自分は厳格に社会に従属するような形で参画したことがないため、尊敬語だの謙譲語の精度が低い。

口語も混ざるし、かなりラフな喋り方だ。

使い慣れていないため、うっかり参画先の社長にタメ語で話してしまうこともある。

社長になるような人の器なら、その程度で怒りはしないが、もしも怒らせてしまったなら楽しめ。そのときあなたは、取るに足りない石ころでなく、あなたを支配せんとする者を躓かせたのだ。

だが、自分とて過不足のない敬意は持ち合わせている。

目の前で生きている等身大の人間に対して、相手が如何なる身分であろうが、いかなるシチュエーションであろうが、平等に生きとし生けるものに対しての敬意を払う。


それ以上は必要ない。

あなたが、謙譲語で譲るのもおかしい。

あなたも尊い命なのだ。

あなたの命と面接者の命を比べる術を持ち合わせているあなたは、立派な社会人なのでその調子でせいぜい頑張って欲しい。

それもそれで良い結果を招き得る。


自分は自分の何かを犠牲にしに来たわけではないので、相手に誠意が伝わる程度の口調で話す。

そんなことよりも、数千倍大切なのはトークの面白さだ。

相手と対等かつ、楽しく話せ。

稀に圧迫面接してくるやつがいる?

どうして目の前にいる人間を圧迫する必要があるんだ?
自分には理解できないが、それもまた一興。


逆圧迫面接というテクがある。

相手の話はしっかり聞いて、抜かりのない着目点で質問を返し、そこから自分の事を聞かれたら、起承転結きちんとオチを付けて話せ。

ヒップホップの如く、自分のバースが来たら楽しそうにテンポ良く話せ。会話の質を高めるのだ。

こう思わせたら勝ちだ。

「こいつの前でこれ以上喋るとバカがバレる」と。

されたことに対して、倍返しはするべきでない。状況が悪化する。半返しくらいで良い。


面接というよりも、面談。会話、キャッチボールなのだ。

自然なタイミングで積極的に話の主導権を握っていく。楽しめ。

自分は面談の途中、酒でも呑みながら話しませんか?と切り出したほど盛り上がった。

面談に来たのに、帰る間際に、楽しかったんでまた話しましょう!と言ってしまったほどだ。もはや何をしに来たんだか。

ちなみに、自分はすぐに直接社長と話そうとする。
会って、楽しく話し、強く手を握る。それだけで良い。

あなたは、あなたという小さな城の主だ。
これからパートナーとなる城の主と対等に渡り合おうとすれば良い。

そうは言っても、ふざけているだけのやつだと思われないどうかは、それまでの文脈や運びによるだろう。

あなたのスキルなど本当の意味では知り得ない相手に、あなたの人間としての面白さを伝えるのだ。


ちなみに自分の報酬の交渉金額は、他の高めのエンジニアのさらに10%ほど高い額だったそうだが、財務担当に掛け合って無理してでも採用したいと言われた。(参画してみたら、実際は2~2.5倍ほどだった。)

こういった契約が獲れるかどうかも、そいつが面白いか、そうでないかで決まる。

所詮は、よく知りもしない相手に「御社、御社、御社」とインコやオウムみたいに連呼するやつもそれなりに面白いが、やめておいた方が良い。

あなた自身の生の言葉で語れ。
【御社】をではない。あなたを、あなたの好きなモノを、趣味を、愛を、拘りを、生き様を、自慢を。

人の言葉を借りるな。

どこかで聞いたことのあるようなフレーズばかり並べるな。

それをするほどあなたは普遍的な石ころになる。


特殊なケースだとか、例外的な事例だと思う人もいるだろう。

しかし、今までこの方針で不本意ながら一発で契約が決まっている。

一発で決まるということは、もっとギリギリの条件を突きつける余地があるんだと思っている。

こんなやり方で、上場企業に参画して働くことも出来る。サラリーマンの軍勢に金髪でふらっと混ざっていくことが出来る。

面談中にも、交渉は可能な限りしたつもりだ。

結局、出向初日に分かったことだが、初日からリードエンジニアの一人として参画することになった。

入ったばかりでいきなりそのフィールドを仕切っている正社員と並んで仕切っていくことになる。

個の力を試され続けた傭兵の力は事実、頼りにされている。

やりがいだの、働きがいだのは正社員でなくとも得られる。

もしそんなものに興味がある人もわざわざ正社員にならなくとも良いのだ。

自分の場合、不本意だったが。
出来るだけ高い報酬を、責任の小さな役割で得られるほうが自分にとってはバリューがあると考えている。

所詮、心は渡り鳥だからだ。

今回、言いたかったことはあなたが必要としているものは、正社員でなくとも得られるのではないか、ということ。

フリーランサーになってみたらどうかということ。

収入も、役割も、自由も、得るために必要なのは正規雇用でなく、【力】だ。

そこを履き違えると、あなたは理想から遠のくことになるのだ。


だから、力をつけろ。
全てはそのあとについてくる。


最後に、リクルートのどこがポーカーかというと、自分を誇張するもよし、力をつけ、見かけや上っ面で爪を隠すも良しということだ。

爪を隠してもその不敵な余裕はあなたの魅力に繋がることがあるから。

この話はノンフィクションだ。
日本のどこかで、サラリーマンの軍勢に紛れ、上場企業にチンピラのような筆者が現れては、定時まできっちりとその火力を奮い、きっちり報酬をいただいているのだ。

派遣の品格というドラマが流行っているようだが、あんな生ぬるい作り話ではない。

あなたにだって再現可能だ。

目の前の茂みに、あなただけの孤独な道なき道があるという【勘違い】を貫き通せるなら。

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