
大石哲之さん著書「コンサル1年目が学ぶこと」【第1回、本まとめ】
こんばんは。
General です。
今回は大石哲之さん著書の「コンサル1年目が学ぶこと」を読み、仕事をするうえで、私が今、必要だと思うモノを抜粋しまとめてみました。
※著書の内容は、私の解釈を交えて表現させていただいております。詳しく、そのままの内容を知りたい方は、是非お買い求めいただければと思います。
※著書内の表現を引用する場合、漏れなく記載させていただいております。万が一、不備があり、それが判明した場合、遅滞なく変更させていただく所存であります。
※投稿内容は編集させていただく場合があります。
参考文献
著者:大石哲之 著書名:コンサル1年目が学ぶこと 出版年:2014
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン ページ数:P224
【1】結論、結果から話す
上司に報告する時、まず結論や結果から報告することが大事です。
過程やプロセスは結論や結果の後に報告します。
なぜなら、上司が求めているのは「最終的にどうなったのか?」
「良いのか?悪いのか?」といった結論や結果であるからです。
過程やプロセスから報告した場合、「何が言いたいのかわかりにくい」「結局はどうなの?まずは結果を教えてほしい」という風に、相手にうまく伝えることができなくなるからです。
PREP(プレップ)法
著書でも紹介されていましたが、PREP法という文章構成モデルを用いるのがいいと思います。
Point(結論)
↓
Reason(理由)
↓
Example(事例・具体例)
↓
Point(結論)
「型」があれば分かりやすいです。
【2】数値という武器
自分のやりたいことを上司に納得させ、話を通したい時、事実を集め、数値化し、それを武器にします。
数値化された事実がなければ上司に相手にされません。「いいよ」と言ってもらえる根拠が弱いからです。
例えば、私は工場に勤めています。
自分の班のエリアに、工具や部材が散乱としている箇所(色々なモノが混在して置かれている状態)が何箇所かあり、私はそれらを一箇所に集め、壁掛けの有孔ボードや、収納棚を作ってキレイに整理整頓したいと考えています。
整理整頓は工場の基本ですが、現場には色々な問題や課題があり、やるべきことが他にたくさんあります。モノを買うにも、つくるにも、予算が決まっています。ただ漠然と上司に「工具等が散乱とし、どこになにがあるかわからないので、整理整頓したいです」「壁掛けの有孔ボードや収納棚を作り、一箇所にまとめて管理したいです」と伝えても、「じゃあいいよ」と100%の返事にはならないと思います。(今回の例は数値がなくても明らかになんとかしないといけないレベルなので通るとは思いますが)
次に数値を入れてみます。
「一箇所にまとめ、整理整頓すればどこになにがあるかわかるようになります。また、今まで1回につき30秒掛かっていた作業が10秒に短縮できます。
作業者は3人で、日に30回同じ作業をします。結果、3人で1日3600秒掛けていた作業が、900秒まで短縮できる見込みです」
これなら上司も納得してくれるような気がします。無駄な時間を省く効果があるためです。
数値という科学的根拠があるからです。
もちろん、事実ベースであることが前提です。
【3】期待値+α(プラスアルファ)
「給料を上げたい」「評価されたい」と考えた時、上司の期待値に+α(プラスアルファ)の価値を付けるようにします。
例えば、自職場の工程がA~Dの4工程あるとします。
ある日上司から「最近、A工程で発生している不良品の件数が増加しているみたいだから優先的に減らしてほしい。報告書も作成してほしい」
このように仕事を依頼された時、以下4つのポイントを確認し、期待値を推し量ります。そして期待値を常に超えられるように行動していきます。
1.その仕事の背景や目的
2.具体的な仕事の成果イメージ
3.クオリティ
4.優先順位・緊急度
1.その仕事の背景や目的
背景、目的をまず明確にしておきます。
まず考えることは、A~D工程ある内、なぜA工程で発生している不良品の件数を優先的に減らすのか、ということです。B〜D工程で製造する部品もA工程で製造する部品も不良品がでることは品質上、よくないことです。なぜでしょうか?
確認をとったところ、背景として、「A工程の部品で不良品が出ると、後付ができず、後工程の作業をすべてストップしなければならないため、損失が大きく、影響度が他の工程と比べて大きい」、とのことでした。
目的としてはA工程で不良品を発生させている要因を突き止め、要因を取り除き、結果として不良品を減らし、結果を報告書にまとめる、となります。
背景、目的をわかったうえで業務に取り掛かれば、「重要な仕事なんだ」と意識することができます。
2.具体的な仕事の成果イメージ
次に具体的な仕事の成果イメージを持つことです。
不良品の数を減らす、という表現は曖昧です。現状月平均5件発生しているものを、1月〜3月までは月平均3件以内、4月〜6月までに月0件というように、いつからいつまでなのか、件数は現状からどれだけ減らすのか、というのがハッキリしません。
また、報告書についても現状把握、活動計画、要因解析、対策立案・実施、効果の確認まで報告するのか、要因解析から効果の確認まででよいのか、どこまで含めるのか、それ以外に必要な項目はないか、図や写真を含めて資料1枚でいいのか等、こちらもハッキリとしません。
自分と相手との認識にズレがないように曖昧な部分は必ず確認しておきます。確認する時は、一度自分で考えてから、自分の意見を交えてからにします。
確認をとったところ「目標は6月までの3ヶ月間で月0件にしてほしい。報告書は、現状把握から効果の確認まで、A3用紙1枚でお願いしたい」と返事をもらいました。
3.クオリティ(期待値)
成果物のクオリティ(期待値)のことです。
著書内では括弧付きで期待値と表現されており、一番重要な部分になります。
自身の作成した成果物を誰に、いつ、どこで、どのように使用するかによって求められるクオリティが変わってきます。
誰に→お客様、職制(上司の上司)、上司、他職場
いつ→成果物を作成するために掛けられる時間
どこで→社内、社外
どのように→会議、打ち合わせ、クレームの詳細説明
仮にお客様にクレームをいただき、クレームの詳細を報告するための成果物を作成する場合、社内で上司や同僚だけが閲覧するだけのものとは比べ物にならないクオリティが求められます。
不良品を掴まされたお客様からすれば「さて、どうでてくるか見ものだな」という期待値MAXの状態であるといえるからです。
もちろん期限厳守、内容もより正確で相手に理解してもらえるようなモノでなければなりません。
逆にいうと社内で上司や同僚だけが閲覧するような、形式張っていないもので、中身さえしっかりしていれば細かいディティールや見た目は気にしない、というものであれば期限ギリギリ(10点中、3点)で見栄えのある(10点中、10点)、中身のある(10点中、10点)モノを作るよりかは、期限より早く(10点)、見栄えは悪い(3点)が、中身がある(10点)モノを作るほうが総合得点が高く、次の仕事に取り掛かるための時間が短縮できます。
4.優先順位・緊急度
いつまでに終わらせるべきか、を確認します。また、他にタスクがある場合、上司に報告しどれを優先的にやるのか、という判断をもらいます。
「任されたことはすべて自分が完璧にやり遂げなければいけない」という思い込みは捨てて、タスクが達成できるかどうかを第一に考えます。
万が一報告・相談せず、自分が抱えたタスクを決められた期限までに完了できなかった場合、上司から怒られるばかりか、お客様からクレームをいただいてしまう可能性があります。
【4】段取り
「A〜Dという手順を決め、A〜Dを順番に実行するば、Eという結果が得られます。いかかでしょうか?」
ことを運ぶ前に「どのような方法でやっていけば効率よくできるのか?」「結果を出すためのいいやり方はないか?」「実行する前に上司や同僚に確認しておけば、予め問題点がみえるのではないか?」ということをまず考えておきます。
そうすれば後戻りすることなく、ムダなく、仕事をこなせる可能性が高くなります。
手順を決め、手順の段階で確認をとっておき、それから行動することです。
先輩の言葉が頭に浮かびます。
「仕事は段取り8割」
【5】仮説思考
仮説思考とは、
「もしかしたら、ここはこうではないのか?」と、大胆に仮説を立て、その仮説に沿ったストーリーラインを考える。
とあります。
仮説思考をするメリットは仮説を設定することで、リソース(時間や労力、お金)を有効的に使えることです。仮説を設定せずに全体的に調べようとした時、QCサークルのような複数人のグループでことにあたる場合は別ですが、ひとりで業務を担当する場合はそうはいきません。焦点を絞り込むことでリソースを無駄なく活用することができます。
仮説→検証・リサーチ→フィードバックというサイクルを高速で回すことで、問題の本質に効率よく迫ることができます。
仮説は外れることもあります。もし外れた場合は答えに至るまでに収集した情報をもとに結果を報告し、新しい仮説を設定します。新しい仮説を設定したら再度検証を行います。
ただ、仮説思考の難しいと思うところは、自分自身がしっかりとしたストーリーライン(はじめから終わりまでに至るプロセス)を考えられるかどうか、に掛かっているからです。
仮説思考については他の文献も確認しようかと思います。まだまだ理解が足りていません。
【6】まずは自分で考える
自分で考えること。私が著書の中で一番大事だな、私に足りていない部分だな、と思ったところです。
例えば、本を読んでいるとします。「これから日本経済は好景気になります!なぜならカクカクシカジカで・・・」といった内容の文が書いてあります。理由も好景気になりそうなことが書いており、数値化されたグラフも載っています。色々な経歴を持った方が書いたものだったので、「へ〜!そうなのか〜!」と考えもしないでそのまま納得するのか、「いや、本当にそうなのか?正しく分析しているのか?」と疑問を持つことでは、後者の方が頭を使っています。接する情報に対して、はじめから正しい、という認識をしてしまうと、考えるクセがつかなくなってしまいます。
X(エックス)というアプリは皆さん使われていると思いますが、あれこそ最たるものだな、と思います。事実に対して皆が接しているのか、それとも事実でないことに皆が接しているのか、判断するのは自分です。
まずは自分で考え、自分の意見を持つようにしましょう。
【7】重点思考
捨てる技術、であるといえます。
何が必要で、何が必要でないかを明確にし、必要でないものは捨て、必要であるモノにリソースを注ぎます。
ここで問題になってくるのは、そもそも必要か、必要でないかの判断ができていない場合です。「なんとなく大事そうなところだからやっておこう」「後から必要になってくるかもしれないからやっておこう」、といった具合に、限られたリソース(時間、労力、お金)を分散させてしまい、結局は目的に合った成果、結果が出ないといったことになりかねません。
そのためには「何を得たいのか?学びたいのか?」という目的意識をもってことにあたるのが重要になってきます。
例えば、絵の練習をする時に「カワイイ女の子の絵をうまく描けるようになりたい!」という目的で月額料金の掛かる講座に申込みをするとします。
カリキュラムには、1〜10までの講座があり、それぞれ人物、背景、モノ、色の塗り、クロッキー、ジェスチャードローイングといった様々な講座が用意されています。「よし!せっかくお金も払っていることだし、全部の講座を順番に受けるぞ!これでうまくなれる!」とやる気満々で挑んだとします。しかし「カワイイ女の子のイラストをうまく描けるようになりたい!」という目的に対し、そもそもその行動は本当に正しいのでしょうか。この目的であれば男の子や背景、モノの講座等は一旦受けなくていいと思います。ここで受けない(捨てる)、という判断に迷うことがあればもう一度何が必要で、何が必要でないか、改めて納得がいくまで調べ、考え直すことです。
リソースは無限ではなく、有限です。
【8】師
尊敬する上司や先輩を見つけることです。
考え方や行動、言動、ひととなり、成果物等、接して、見て、聞いて、学べることがたくさんあります。
幸いにも私には尊敬できる上司や先輩がいます。このうえなく良いことです。
「どうすれば上司や先輩のようになれるのか?超えることができるのか?」
この自問を実現できるように、日々切磋琢磨するのみです。
【9】さいごに
初めて本をまとめる、という活動をしてみましたが、かなり難しく、時間を要しました。いかに自分がわかったつもりになっていたかが結果として現れました。練習あるのみです。
これからも知り得たことは、noteにまとめていきます。そして、学んだことをどう自分の行動に落とし込み、実行できるか、が重要だなと思いました。
さいごになりますが、大石さん、多くの気付きと発見をこの本から見出すことができました。ありがとうございました。ロジックツリー等、他にも色々とまとめたいところや仮説思考等、まだまだ理解の足りない部分もありますが、それらは別の記事で書きたいなと思います。この本を切り口に調べたいこと、学びたいことが増えました。
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